インスタライブで相次ぐ俳優夫婦の“サプライズ共演”、暗黙のルールもコロナ禍経て変化!?

インスタライブで相次ぐ俳優夫婦の“サプライズ共演”、暗黙のルールもコロナ禍経て変化!?

 コロナ禍の「おうち時間」を活用し、SNSでリアルタイムに自己発信をする人が増加。映画やドラマ、バラエティ等のテレビ収録が止まっている間、芸能人も同じようにSNSを積極的に楽しむ姿が目につく。そんな中、インスタグラムを利用した生配信「インスタライブ」では、俳優夫婦がサプライズ共演を果たす、新しい流れができている。これまで、それぞれのパブリックイメージのため極力共演が避けられていた俳優夫婦。ここにきて、インスタライブ共演が相次いでいる理由とは?



【インスタ写真】水川あさみのインスタライブに窪田正孝が乱入! 結婚祝福に感謝の“夕焼け2ショット”



■プライベートオープン化が進むものの、俳優のイメージ維持は健在



 芸能人同士で結婚するカップルが多数存在する芸能界。なかでも “おしどり夫婦”として知られる藤井隆&乙葉夫妻、劇団ひとり&大沢あかねのように、芸人×タレントの夫婦共演はCMのみならず、バラエティでも目立った動きを見せている。



 一方で、俳優同士が結婚した場合は少し様子が異なる。ドラマや映画で役を演じることが多く、それぞれのパブリックイメージを維持しようと2ショットで公に出ることは滅多にない。そのためか、結婚を発表する際も双方の事務所が細心の注意を払い、報告会見が開かれることはほぼゼロ。6月1日に結婚を発表した生田斗真&清野菜名夫婦も例に漏れず、2ショット会見は開かず双方ともに書面のみの報告であった。



 最近は、カレンダーシェアアプリ『TimeTree(タイムツリー)』の仲里依紗&中尾明慶夫婦など、CMでの共演がちらほらと確認できるようになってきた。しかし、それでも両者が俳優の場合は、テレビで同じ画面上に映ることはもちろん、公の場でお互いの話を自然にするまでいたっていないのが現状だろう。



■“新婚夫婦”はサプライズ登場が鉄板? “中堅夫婦”は揃って共演



 そんな中、コロナ渦で「おうち時間」が増えた俳優夫婦たちが、続々とインスタライブを活用している。普段交流のある芸能人とのコラボ配信を実施し、自然な流れで配偶者を登場させる演出が多い。



 水川あさみは、ハリセンボン・近藤春菜とのコラボ配信で、昨年末に結婚した夫・窪田正孝と共演。水川の隣に窪田の気配を感じた春菜が「(窪田が)いらっしゃいますよね?もしかして付き合ってるの?」とトボケて水川に振ると、すかさず窪田が「結婚してんだろ」とツッコミを入れ、視聴者を喜ばせた。最後には2人そろって体を寄せ合い挨拶をするレアショットに、ファンは興奮の渦に巻き込まれた。



 桐谷美玲は、公私ともに親交が深い河北麻友子との配信で夫・三浦翔平と共演。河北が出演し、三浦が主演するドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)の話題が出る中、桐谷の背後からドラマの台本を手にして顔をのぞかせる三浦の姿がちらり。普段、公の場に姿を見せない2人だけに、こちらもファンにとっては“出血大サービス”の配信に。



 新婚夫婦のサプライズ共演が目立つ中、今年結婚10年目を迎えた永山瑛太・木村カエラも貴重な2ショットを見せる機会が。俳優×アーティスト夫婦ではあるが、これまで滅多に2ショットを見せなかった2人だけに「一緒にいるとこ初めてみた」「レアすぎる」とネット上でも大きな話題を集めた。カエラのインスタライブでは、「リルラリルハ」を歌唱後、おそらく瑛太と2人の子どもであろう拍手が聞こえ、改めて夫婦であり、家族がいることをファンが認識した瞬間であった。



■「インスタライブ」が選ばれる理由は“機能制限の多さ”にあり



 このように、ほぼ夫婦生活の話をしない俳優がこのコロナ渦で新たにSNSに触れる機会を得て、その入り口として、インスタグラムのライブ配信が選ばれている傾向にある。



 生配信機能はTwitterやYouTubeにもあるが、なぜインスタライブが選ばれているのか。その理由は、インスタライブが持つ“制限の多さ”にある。今の時代、一歩間違えば悪意のある切り取りで拡散され、イメージダウンはおろか、誹謗中傷のターゲットになりかねない。加えて、生配信のため事務所がチェックできるわけではない。そのため、役者自身は発言内容に細心の注意を払いながら配信する必要がある。SNS慣れしている俳優ばかりではないため、どこでどのような解釈をされるのか、いまいちつかめていないのが現状のはずだ。



 その点を踏まえると、プロフィールの上部に固定表示され、RTボタンひとつで拡散されてしまうTwitterライブや、トップに「オススメ」表示され不特定多数に見られる可能性のあるYouTubeライブは、不本意に拡散されるリスクが高い。一方で、インスタライブは、フォロワーにのみ配信開始の通知が飛ぶため、フォロワーからツリー式にシェアされない限り拡散性は低く、スマホでしか閲覧できない点からも、リスクが減るのだ。



 配信時間が最大1時間までというのもポイント。ようやく盛りあがってきた、というところで終了させることで、「もう少し見たかったな」という余韻を与えることができ、生配信特有のだらだら感を避け、パブリックイメージを完全に崩さない範囲で新たな幅も広げられる。このような制限があることは、所属事務所にしてみても、容認しやすい理由だろう。



 ドラマや映画、バラエティの撮影が延期になる中、時間を有効活用できるツールとしてポテンシャルを発揮したインスタライブ。テレビ収録が少しずつ再開され、この盛りあがりもおのずと落ち着いていくだろう。しかし、この動きは多くの芸能人たち、特に既婚俳優たちが、普段触れる機会の少なかったSNSと、しっかりと向き合う大きなきっかけとなったことは間違いない。インスタライブが、俳優夫婦にとって今後も積極的に活用されるツールになる可能性を秘めている。



(文/向井美帆)
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