ジャニーズWEST・小瀧望、5年ぶり舞台で“エレファント・マン”役「全力で、全身全霊で頑張ります」

ジャニーズWEST・小瀧望、5年ぶり舞台で“エレファント・マン”役「全力で、全身全霊で頑張ります」

 人気グループ・ジャニーズWESTの小瀧望が、10月、11月に世田谷パブリックシアターで上演される舞台『エレファント・マン』に出演することが8日、わかった。気鋭の演出家・森新太郎が演出を手掛け、長きにわたって愛される不朽の名作において、小瀧はタイトルロールであるエレファント・マン役に起用された。5年ぶりの舞台出演に挑む小瀧は「全力で、全身全霊で頑張ります」と意気込みを語っている。



【写真】高岡早紀、近藤公園ら…舞台『エレファント・マン』出演者



 今作は、19世紀イギリスに実在した人物を題材とした戯曲で1977年にロンドンで初演を迎え、日本では劇団四季、文学座、ホリプロ制作等で上演。世界的には、1980年にデビット・ボウイが演じて話題となり、同年ジョン・ハートで映画化もされている。最近では2014年から2015年にかけてブラッドリー・クーパーが、ブロードウェイとウエストエンドで公演を成功させている。



 舞台は1880年代の産業革命後のロンドン。膨張した頭部、著しく変形した身体、その外見から『エレファント・マン』と呼ばれる青年ジョン・メリックは、解剖外科医のトリーヴズとの出会いによって初めて人間らしい生活を手に入れることになる。今まで好奇の目にさらされてきたメリックでしたが、人々は彼が知的で、純粋な心の持ち主であることに気づき、彼に不思議なまでに引き寄せられていく。



 東西の文字通りのビッグスターが舞台で演じてきたエレファント・マン役は、異形の特殊メイクをあえて施さず、鍛錬された身体を湾曲させるというスタイルをとることで表現し、けがれの無い精神世界を打ち出して、各時代の演劇史を飾ってきた役どころ。180センチを超える身長と端正な顔立ちの小瀧が、森と組み、いかに異形の美しき青年を演じるのかに注目だ。



 また、メリックと対峙することで己の醜い部分にも向き合うことになっていく複雑な心理をたどる医師トリーヴズに近藤公園、彼の勤める病院の理事長に木場勝己、またメリックに初めて女性の愛らしさを伝える女優ケンダル夫人に高岡早紀、そして貴族から使用人まであらゆる階層の人々を、花王おさむ、久保田磨希、駒木根隆介、前田一世、山﨑薫が演じる



■キャスト・スタッフコメント



<小瀧望>



僕にとっては5年ぶりの舞台となります。舞台のオファーを受けた時「やっと舞台をやれる! うれしい」という気持ちがこみあげて、そして演出が森新太郎さんと聞いて、さらにこれはもうやらないという選択肢は絶対にないなって、本当に飛びついたという感じでした。

『エレファント・マン』はタイトルだけは知っていて、昔映画版を見たことがあるという両親からは「すごく悲しい物語だ」という話を聞きました。今、戯曲を読んでみると、僕が演じるエレファント・マンの人生はすごく衝撃的なんですが、彼の心の汚れない綺麗さ、あふれ出る知性という、そうした内面の美しさが、長年にわたってこの作品が多くの人々に愛されてきた理由なんだなと思っています。

初めてお会いした森さんは優しくて、作品について色んなお話をしてくださったのですが、菊池(風磨)と、(中山)優馬からは「けいこは覚悟したほうがいいかもな」とは言われています(笑)。

ファンの方々には僕の奮闘する姿をぜひ間近で見て欲しいなと思いますし、僕とキャストの皆さま全員、そして森さんでつくるこの『エレファント・マン』を多くのお客様に届けられるように、全力で、全身全霊で頑張りますので、ぜひ劇場へ足を運んでもらえたらと思います。



<森新太郎(演出)>



作品全体を貫いているのは、劇作家バーナード・ポメランスによる極めて冷徹な

文明批評だ。1880年代、世界経済の覇者として繁栄を誇っていたヴィクトリア時代のイギリス。身体が著しく変形、膨張した 《エレファント・マン》 ことメリック青年は、解剖外科医のトリーヴズと運命的な出会いを果たす。

そして、“科学”や“モラル”という輝かしい旗印のもと、思いもよらぬ特別待遇を受ける。半永久的に病院で保護される身となったのだ。「規律を守るのは自分のため、規律を守れば幸せになれる」と叩き込まれて。救済はすなわち制限と管理と罰をも意味し、作者はその光景を帝国主義国家の植民地支配と重ねてみせる。



「与えているつもりが、実は奪い取っているだけではないのか?」メリックとの交流を通し、己の欺瞞と向き合わざるを得なくなったトリーヴズの葛藤は、最後の最後まで解消されないままである。しかしそれ故に、この作品は今なお世界中で上演される意義がある。私はそう思う。

それにしても、メリックを演じる俳優の苦労はいかばかりだろうか。彼は特殊メイクなど一切用いずに、身体のねじれだけで、観客にメリックを想像させなくてはならない。これは戯曲の要請である。歪んだ外面と歪みのない内面、その両方を同時に表現しなくてはならないのだ。

小瀧望は私にとってまだまだ未知の俳優であるが、彼の全身から発せられる知性と感性に期待は膨らむばかりだ。誰よりも気高く、そして無邪気なメリックを生み出してくれるに違いない。
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