上田麗奈「“どこで”よりも“誰と”が大事」自宅待機中で気づいた人とのつながり

上田麗奈「“どこで”よりも“誰と”が大事」自宅待機中で気づいた人とのつながり

 Netflixで9日から配信がスタートする、ベストセラー小説『日本沈没』初のアニメ作品『日本沈没2020』。現代の日本を舞台に“危機を越え未来を切り拓く”物語だ。主演を務めるのは『鬼滅の刃』栗花落カナヲ役、『SSSS.GRIDMAN』新条アカネ役など、人気作品に続けて出演している上田麗奈。オリンピックを目指して陸上に打ち込む14歳の少女・武藤歩役を務めているが、テーマ性が強い作品内容と役に向き合い「何を感じたのか?」を語ってもらった。



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 ――今作は、これまでの『日本沈没』で描かれるのが少なかった“ごく普通の家族の物語”を通して、沈みゆく日本、人々はどこに向かい、世界はどう見つめるのか?選択を突きつけられた人々が向き合う現実と再生の物語が描かれています。内容的にも、ほかの作品に比べて重く感じると思いますが、演者側はどのように作品と向き合ったのでしょうか?



【上田】 本当に、心が重く、苦しくなる事も多々ありましたね…。演者側は先の内容を知らないままに収録を重ねていたので、全く知らない新しいストーリーの中に飛び込んでいく事に不安も感じていました。兎にも角にも、ひとつひとつ一生懸命に、素直に頑張ってみよう!と、当時は挑むような気持ちで収録に臨んでいました。



 ――「たくさん悩みながらの収録」だったそうですが、今まで経験された収録現場やキャラクターに比べて、役作りに悩んだのでしょうか? 上田さんは別アニメ作品で、役に入り込むあまり、飲み会で一言も話せなくなったという逸話がありますが。



【上田】 とっても悩みました…。歩に対して、共感できる部分もたくさんありました。お母さんへのコンプレックスがそのひとつです。けれども、そんなお母さんへの「対抗心」に関しては、歩と私では大きな差があって。そこが難しいなと感じながらの収録でした。気持ちは分かるのに量が足りない分、自分を歩にフィットさせていくのにすごく時間がかったと思います。



 また、想像を絶する境遇に置かれている状況でも、みんな泣かないんですよね…。生きなきゃいけない、頑張らなきゃいけないからこそ、どこかのタイミングで力が抜けた時なんかに、ボロボロと涙が溢れ出したりする。収録時はそういった部分もちゃんと理解できていませんでした。



 歩がどうしてこんな感情表現になってしまうのか、どうしてこういう行動をとってしまうのか、自分なりに考えつつも、やはり監督方からの言葉でハッとする事が多かったです。収録時も随分と時間をかけて頂いてしまって…。本当に不甲斐ないです…。今回はまた別の意味で、役に入り込みすぎて、悶々と悩み、心が苦しい状況にあったと思いますが、今となっては、そんな私のもやもやが少しでも歩に活かされていたら…と願うばかりです。



――さまざまな危機が訪れている今の日本ですが、『日本沈没2020』に出演する前と後で、普段の生活において変化したことはありますか?



【上田】 「“どこで”よりも“誰と”が大事」と、歩が気づかせてくれるシーンがありました。今のような状況の中で、ずっと家にいたりもしましたが、そんな中でも、今の時代だからこそネットで繋がって誰かと会えたり、ご飯も一緒に食べられる。それぞれのお家で、それぞれご飯を食べているだけなのに、お店に行って直接会っている時と同じくらいご飯が美味しく感じられたりする。歩が言語化してくれたことで、そんな幸せを改めて感じることが出来て、その後は以前よりも、生活の中に温もりを感じることが出来るようになったと思います。



 この作品は、ひとつの家族の物語でもあります。身近で、共感できる部分も沢山あるので、そういった部分にもぜひ注目して、見届けていただけますと幸いです。



■作品情報

配信日 Netflixにて、7月9日全世界独占配信(※中国本土を除く) エピソード全10話



キャスト 武藤歩:上田麗奈/武藤剛:村中知/武藤マリ:佐々木優子/武藤航一郎:てらそま まさき/古賀春生:吉野裕行/三浦七海:森なな子/カイト:小野賢章/疋田国夫:佐々木梅治/室田 叶恵:塩田朋子/浅田 修:濱野大輝/ダニエル:ジョージ・カックル/大谷三郎:武田太一



原作:小松左京『日本沈没』 監督:湯浅政明
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