“漫画大好き芸人”ケンコバ 『鬼滅の刃』&お笑い第7世代ブームに通じる“やさしさ” 『ダイの大冒険』の魅力も力説

“漫画大好き芸人”ケンコバ 『鬼滅の刃』&お笑い第7世代ブームに通じる“やさしさ” 『ダイの大冒険』の魅力も力説

 2020年の上半期、漫画界で最も話題となった『鬼滅の刃』(集英社)。2016年2月から20年5月まで『週刊少年ジャンプ』で連載され、今月3日に発売されたコミックス第21巻の初版は300万部(特装版含む)で、シリーズ累計発行部数が8000万部(電子版含む)を突破するなど、まさに“社会現象”となっている。そんな同作の魅力について「漫画に育ててもらって、小中高の先生や両親より感謝していると言っても過言ではない」と豪語(?)する、漫画大好き芸人・ケンドーコバヤシはどのように眺めているのか。現在発売中のDVD『漫道コバヤシ』が好評のケンコバに話を聞いた。



【写真】DVD『漫道コバヤシ』が好評発売中のケンドーコバヤシ



 『鬼滅の刃』は、大正時代の人喰い鬼の棲む世界が舞台。炭売りの少年・炭治郎は、人喰い鬼に家族を惨殺されたことで一変し、唯一生き残ったが鬼になってしまった妹の禰豆子を人間に戻すため、家族を殺した鬼を討つために旅をするストーリー。



 昨年4月から9月にかけてテレビアニメが放送され、今年は1月に舞台公演したほか、10月16日に続編となる劇場版の公開が控えている人気作。コミックス1巻は16年6月に発売され、18年6月にテレビアニメ化されることが発表された際の累計発行部数は11巻までで250万部を超えるくらいだったが、アニメ放送の影響で大きく人気に火が付き、社会現象化したが、今年5月に人気絶頂の中で最終回を迎えた。



 ケンコバは、今作が“社会現象”となった要因について「やっぱり、今までのジャンプキャラクターの路線は踏んでいるんですけど、主人公が一番やさしかったんじゃないですかね。一番慈悲があるというか。とどめを刺す時に、あれだけ葛藤している主人公っていうのはいなかったような気がします」と指摘。「昔の車田正美さんの漫画とかやったら、空に向かってぶん殴っていましたからね(笑)。そのやさしさが、今の時代に響いたのかもしれないですね」と自身の見解を語った。



 ここで、今年上半期のお笑い界にも目を向けてみたい。テレビ放送の調査・測定を行うニホンモニターは1日、『2020上半期テレビ番組出演本数ランキング』を発表し、『M-1グランプリ2018』で王者に輝き、お笑い第7世代の筆頭として活躍しているお笑いコンビ・霜降り明星の粗品が201本で11位、せいやが196本で12位にランクイン。同調査の「ブレイクタレント」には、3時のヒロイン、ぺこぱ、宮下草薙、EXIT、ミルクボーイの名前が挙がるなど、まさに“お笑い第7世代”の活躍も目立った。



 そこで『鬼滅の刃』ブーム、お笑い第7世代ブームを結びつけるものがあるかと向けてみると、ケンコバが「第7世代もみんな相方にやさしいんですよね。それぞれのコンビで、それぞれ相方にやさしい奴が多いというか。僕は今、ピンでやっていますけど、僕の世代のコンビ芸人って、口利かないやつばっかりですね」とにっこり。「第7世代は、相方とよくしゃべっていて、そのやさしさが今の時代にマッチしているのかもしれないですね。今はコンビ同士で飲みに行くこともあるみたいなんですけど、オレらの時は、相方が『この地域におる』って言われたら、そこに出かけていかなかったですから」と笑わせた。



 そんなケンコバが、あふれる漫画愛を存分に発揮し、漫画家の仕事場や編集部を訪問し、これまで聞けなかった貴重なエピソードが飛び出すのが『漫道コバヤシ』。先日、発売された最新巻では『キャプテン翼』の高橋陽一氏と『キン肉マン』のゆでたまご氏に話を聞いた『巻四』、『DRAGON QUESTダイの大冒険』の三条陸氏、『約束のネバーランド』の出水ぽすか氏に話を聞いた『巻五』、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の秋本治氏に話を聞いた『巻六』が発売中。同番組に臨むにあたっての心がけについて「スタッフのみなさんの努力もすごく大きいんですけど、今までのメディア媒体でよく聞かれていることってあるので、そこにいかに外していくか。あんまり聞かれていないことを聞いていきたい」と明かす。



 今秋には『ダイの大冒険』が28年ぶりのアニメ放送をスタートさせるが、ケンコバは同作の魅力について「劇中、9割くらい劣勢なんですね。敵が強すぎて。最近、やっぱりど根性っていうのが薄れてきていると思うんですけど、これはど根性なかったら生き残られないっていう作品なので、低学年の人とかにも見てもらいたいですね」と力説。「僕は力とタフさで立ち向かっていく、クロコダインが好きなんですけど、人間臭いキャラクターが多いことも、かなりオススメです。読者目線でいうと、自分とかぶせやすい。自分は天才じゃないっていうことを、どこかで感じながら生きているというところで、感情移入がしやすいと思います」と呼びかけた。



 今後、番組で取り上げたい作品について聞いてみた。「荒木飛呂彦先生は映像を通してお話をされるっていうことを積極的にされている印象がないので、いつかお話聞いてみたいです。『ジョジョシリーズ』だけでも、ものすごい長さなので、1年くらいかけて話を聞きたいですね。放送12回分。年表用意したら、画面に収まらないでしょうね(笑)」。



■『漫道コバヤシ』(発売元:フジテレビジョン)DVDラインナップ

『漫道コバヤシ 巻四』『キャプテン翼』(高橋陽一)/『キン肉マン』(ゆでたまご)

『漫道コバヤシ 巻五』『ドラゴンクエストダイの大冒険』(三条陸)/『約束のネバーランド』(出水ぽすか)

『漫道コバヤシ 巻六』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(秋本治)

※いずれの巻にもケンドーコバヤシが『クッキングパパ』の荒岩ファミリーのタイ旅行を追体験する模様が特典映像として収録されている(各巻内容は異なる)。
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