アンチも白旗? 芸能界の“陰キャ”推しを正面突破する、手越祐也の“陽キャ”無双ぶり

アンチも白旗? 芸能界の“陰キャ”推しを正面突破する、手越祐也の“陽キャ”無双ぶり

 ジャニーズ事務所退所後、即座に記者会見を開いたかと思えば、現在は“YouTuber”として“着実”な一歩を踏み出した手越祐也。当初こそ、「まるで反省が感じられない」「メンバーやファンのことを考えていない」「会見の内容が薄っぺら」などと多くの批判を浴びたが、フタを開けてみれば動画再生回数は絶好調で、早くもチャンネル登録者数は143万人を突破(7月21日現在)。ファン以外からも「話術のレベルが違う」「もはや清々しくて嫌いじゃない」「これぞ真の陽キャ」との声が聞こえ始めている。色々あってもなぜか憎めず、人々を魅了する…「手越祐也無双説」を支える彼の“陽キャ”力とは?



【写真】「自転車がすでに“陽キャ”感…」お弁当の配達を行う手越祐也



■事務所退所後は総叩き、ついに命運が尽きたと思われたが…



 ジャニーズ事務所退所後、手越祐也には逆風が吹き荒れた。



 6月19日、退所発表の直後に公式Twitterを開設するも、そのプロフィール欄にはおなじみの決めゼリフ「テイッ!!」と、「スーパーポジティブ人間手越祐也です!」との文字が。あまりの能天気ぶりに、当初は「なりすましか?」と疑われるほどだったが、まごうかたなき本人だった。これがファンの気持ちを逆なでし、「手越のTwitterを見たあとに他の3人が謝罪してる動画を見ると…」、「まずはNEWSファン、手越ファンに対しての謝りじゃないの」などと批判が殺到した。



 さらに6月23日の記者会見後には、『とくダネ!』(フジテレビ系)に出演した社会学者・古市憲寿氏が「ヘタな会見でしたね。手越くんの今後には不安しかない。結局何を言っていたのかあまりわからなかった」と違和感を示したほか、『バイキング』(フジテレビ系)ではおぎやはぎ・小木博明が、「この人は何でもありというか、話が通じない人なんだと思った」とコメント。『スッキリ』(日本テレビ系)でもMCの加藤浩次が、「コロナウイルスをうつされてもめんどくさい」と発言した手越に対し、「それは違うって、手越くん」と声を荒らげるシーンがあった。SNSにワイドショーと、まさに総叩きされる形となった手越。これまで、ジャニーズのアイドル、バラエティの人気者、なぜかスキャンダルさえ許されるチャラ男としてやってきた手越も、ついに命運が尽きたか…と思われた。



 ところが、会見前日の6月22日に開設されたYouTube『手越祐也チャンネル』は、いまやチャンネル登録者数143万人を突破。芸人YouTuber第一人者のカジサックでも、100万人超えには10カ月かかったことを考えると、脅威的なスピードである。公開している動画はまだ9本だが、最初の記者会見動画の1,049万回を筆頭に、累計で約3,674万回再生と絶好調だ(数字はすべて7月22日現在)。



 その内容は、記者会見の舞台裏をはじめ、モーニングルーティンから引っ越しの顛末(ちなみに「家賃は前の2.5倍」)、過去のスキャンダルに初体験の年齢、モーヲタだった過去などを赤裸々に告白する『手越祐也が質問コーナーをやったら殆どが放送事故だった件ww』などなど、今どきのYouTuberっぽい動画を次々とアップしている。



 欲しいものを問われ、「愛ですね。いろいろな愛を集めたい」と軽やかに言い放ったかと思えば、足首に入れたバラのタトゥーを指摘されても「バラ好きでさ、格好良くない?」と悪びれもしない。ペラペラとしゃべり倒して自分の言葉に大笑いする様子は、とにかく手越らしいハイテンションぶり。もはや「過去を吹っ切った」というレベルではなく、そもそも“素”のテンションが超前向きすぎて、「やはり手越は異次元世界の住人なのかもしれない…」とあっけにとられるほどの“ナチュラルボーン陽キャ”ぶりなのである。



 SNSや動画へのコメントを見ても、「ここまで考えていることがすらすら言葉に出てくるのはすごい」「清々しくて嫌いじゃない」「これぞ真の陽キャ」「ファンではないがなぜか見てしまう」「見ると元気になる」などなど、意外にも肯定的な声が多い。しかも、ファン以外、とくに男性ユーザーが評価している点も特徴的。記者会見で株を下げたかに見えた手越だが、早くも「一周回って面白い」と思われる境地に突入したようなのだ。



 もともと、ジャニーズのアイドルNEWSの一員として活躍していた手越だが、一般的には『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)でブレイクしたといってもいいだろう。「エンターテイナー手越」や「ノーチャラ生活」での自信過剰なアイドルぶりと、それに対する容赦ないナレーションのツッコミが視聴者に受け、人気、知名度をアップ。世間も、その圧倒的なポジティブ陽キャぶりを笑い、楽しみ、なんだかんだで見てしまっていたわけで、YouTubeでも同様のことが起こりつつあるのだろう。



 前述の会見自体、2時間以上もしゃべり続けた挙句「何も残らない、中身がない」と批判された手越だが、そもそも「中身がないことを堂々としゃべり続けられる」こと自体が、実は特殊な才能なのではないか。普通ならつい良いことを言おうとしてしまうだろうが、彼にはそれがなく、結果として「何も残らなかった」が、それこそがナチュラルボーン・陽キャの証。いくら厳しい声を上げたり上げ足を取ったりしても、実際の手越があの調子では、次第に批判する側もバカバカしくなってくるというものだ。まさに“バカ負け”の妙であり、アンチすら140万人の登録者の一員であるならば、すでに手越の術中ともいえるだろう。



■陰キャアピールがもてはやされる芸能界で、手越の“陽キャ力”は貴重



 昨今の芸能界では、「陽キャに見えて実は闇抱えてます」「こう見えて実はオタクの陰キャで、友だちがいない」というような“陰キャアピール”が意外性や親近感としてもてはやされる例が多かった。田中みな実や宇垣美里らも闇告白でさらに支持を得たし、「異性と付き合った経験もない」などと明かす第7世代の芸人もまた、その一部と言えよう。チャラ男設定のEXITでさえ、「意外と真面目」と“裏側”の部分で評価されがちだ。



 そんな風潮のなかで手越は、裏も表もなく、また裏側を探る必要すら感じられないほどのポジティブさを発揮し、世間の批判や風当たりを気にするふうもない。かつての芸能界は、このようなある種の破天荒さを受け入れる土壌があったが、現在は事情が変わった。だが、それだけに手越のような圧倒的な“陽キャ力”は、今の芸能界において貴重であり、必要な存在だったのかもしれない。



 これまでの色々を考えると、手越のテレビ界への復帰はそう簡単なものではないかもしれない。とはいえ、彼自身がYouTuberとして発信でき、多くのユーザーを楽しませることのできる今の時代は、手越にとっても悪いものではないのは確か。何の気がねなく陽キャ力を発揮し、様々なしがらみを突破していく姿はどこか痛快ですらある。手越無双がどこまで続くか、今後も見守っていきたい。
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