ジャスティン・ティンバーレイクやロバート・パティンソンが即NGを出した死体役キャスティング秘話

ジャスティン・ティンバーレイクやロバート・パティンソンが即NGを出した死体役キャスティング秘話

 奇想天外なサバイバル・アドベンチャー『スイス・アーミー・マン』で長編デビューを飾り、世界中の映画祭で絶賛を浴びたダニエル・シャイナート監督の最新作『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』が8月7日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかで全国公開される。タイトルにもなっているディック・ロング役は、プロデューサーも兼ねるシャイナート監督が自ら演じている。とても重要な役にも関わらず、なぜド素人の監督が演じる事になったのか?



【動画】『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』予告編



 『ムーンライト』や『ミッドサマー』など映画ファン最注目のスタジオとなった「A24」とシャイナート監督が再びタッグを組み挑んだのは、アメリカの片田舎を舞台とした“とある事件”の顛末を描いたミステリー仕立てのダーク・コメディー。



 実際に起きた事件から着想し、ひた隠しにしてきた秘密が白日のもとにさらけ出された時に起こるドタバタぶりと悲哀が絶妙なバランスで描かれる様は、コーエン兄弟の『ファーゴ』を彷彿とさせる。そして、隠され続けた”衝撃の真相”がさらけ出された時、「冗談でしょ!」と叫びたくなること間違いなし! 小さな田舎町で、徐々に明らかになる驚きの“ディックの死の真相”とは…?



 ディック・ロング役を監督自ら演じた理由だが、それは、著名な俳優陣にオファーしたものの、次々と断られていたから。監督は「Hey You Motherfucker's Wanna Get Wired(ゲス野郎ども、ハメを外そうぜ)というこの映画で一番オイシイせりふを言える役にも関わらず、誰もディック・ロング役をやりたがらなかったんだ」と嘆く。



 実際には、オファーを受け、脚本を読んだ各エージェントが「無理です。断じて断わります。こんな役、本人にやらせられません」と即オファーを断ったそう。まず映画の冒頭約10分で死んでから最後まで死体として出続ける上、死に隠された秘密が、口に出すのもはばかられる内容で、そんな役を演じさせるのは、あり得ないと判断されたのだ。



 しかも、オファーを出した相手というのが、数々の映画で美しい肉体を披露し筋肉が素敵な俳優として人気のチャニング・テイタムと、歌手として絶大な人気を誇りながら俳優としても活動するアーティストのジャスティン・ティンバーレイク、次期バットマン役で大注目のロバート・パティンソンなど、大物ばかり。恐いもの知らずにもほどがある。



 脚本家の推薦もあり、最終的に自らがディック役を務めたが、「良く考えると他の人にやらせるにはヤバい役だったよ。自分で演じてみて改めて感じる。ひどいことになっていたはずだ。引きずり回され、血まみれの状態でコンクリートの上で長い間、放置されるんだ。それは嫌がっただろうね。このトンでもない役を、人にやらせるのは酷だったね!」と、監督は全く屈託のない様子だ。



■ストーリー

 ジーク、アール、ディックの3人は売れないバンド仲間。ある晩、練習と称しガレージに集まりバカ騒ぎをしていたが、あることが原因でディックが突然死んでしまう。やがて殺人事件として警察の捜査が進む中、唯一真相を知っているジークとアールは彼の死因をひた隠しにし、自分たちの痕跡を揉み消そうとする。誰もが知り合いの小さな田舎町で、徐々に明らかになる驚きの“ディックの死の真相”とは…?

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