『妖怪シェアハウス』どん底から人生を変える成長譚に期待

『妖怪シェアハウス』どん底から人生を変える成長譚に期待

 テレビ朝日系できょう1日にスタートする土曜ナイトドラマ『妖怪シェアハウス』(毎週土曜 後11:15~深0:05)。主人公の目黒澪(小芝風花)は冒頭からお気の毒さま。借金取りに追われ、助けを求めて彼氏の奥園健太郎(柾木玲弥)の部屋へ向かうが、そこにはほかに女性の姿が。実は二股をかけられていたうえに、自分が二番目だった事実を知る。



【写真】第1話の場面写真



 そもそも借金取りに追われる羽目になったのも健太郎が原因。これまでデート代も趣味のアンティーク時計を買うためのお金も、澪を言いくるめては払わせ、挙句の果てには、結婚をちらつかせて健太郎の仕事のミスも澪に押し付けた。それで会社をクビになり、借金を背負い、家も追い出され、すべてを失ってしまう。



 絶対出会いたくないダメ男だけど、コメディだから許容範囲というか、柾木の芝居が絶妙なのかも。そして、小芝演じる澪のキャラクター設定には説得力があった。これまで他人に迷惑をかけず、真面目に生きてきたのかもしれないが、人に嫌われることを恐れ、空気を読み過ぎて、結局、自分中心の考えで忖度をしすぎていただけともいえる。特にやりたいこともなく、とりあえず就職できた会社で働き、無難に社内恋愛、結婚、出産…と考えていたというが、それは今の時代、何も考えていないのと同じかもしれない。



 そんな彼女が身も心もボロボロになって、住むところもなくなって、行き着いた先が、妖怪たちが住むシェアハウス。さほど深刻には見えないけれど、人知を超えた存在しか頼れないとは、相当などん底。自分の生き方や考え方を変えることの難しさを暗に示しているのかもしれない、と思う一方、それが妖怪であれ幽霊であれ、助けてくれる存在は必ずいるから早まらないで!というメッセージにも思えた。



 妖怪たちに感化され、澪も徐々に妖怪化していくらしいのだが、第1話で確かにその第1歩を踏み出している。彼女が変われるのなら、私も変われるかも、と共感できるキャラクター。澪がたくましく成長していく姿を最終回まで見守っていきたい。
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