福山雅治、故郷・長崎の被爆樹木に新たな息吹 「KUSUNOKI プロジェクト」始動

福山雅治、故郷・長崎の被爆樹木に新たな息吹 「KUSUNOKI プロジェクト」始動

 シンガーソングライターで俳優の福山雅治が8日、故郷・長崎県に現存する「被爆クスノキ」をはじめとする被爆樹木の剪定枝を再利用したアイテムの製作・販売を主軸とする「KUSUNOKI プロジェクト」を始動させることをTOKYO FM『福山雅治 福のラジオ』(毎週土曜 後2:00)で発表した。このプロジェクトの利益は長崎市が運営する被爆樹木の保全活動『クスノキ基金』に全額寄付される。



【写真】第1弾「KUSUNOKI キーホルダー」スマホスタンドとしても使える



 1945年8月9日午前11時2分、長崎市に原子爆弾が投下され、死者約7万4000人、負傷者約7万5000人と、当時の長崎市人口の3分の2が犠牲となった。爆心地から南東へ約800メートルのところにあった山王神社の2本のクスノキも甚大な被害を受け、一時は生存も危ぶまれたものの、被爆から2年後に樹勢を盛り返した。現在は樹齢約 500~600年の「被爆クスノキ」として長崎市の天然記念物に指定され、生命の尊さと、恒久平和への願いを伝える存在として今もなおその場所で生き続けている。



 長崎で生まれ育った福山は、2014年に「被爆クスノキ」を題材にした楽曲「クスノキ」(11thアルバム『HUMAN』収録)を発表した。以降、長崎稲佐山公園野外ステージをはじめ、全国ライブツアー、香港や台湾でのアジアツアーでもこの楽曲を通じて「平和への願い、生命のたくましさ」を発信してきた。



 そして、楽曲を耳にした多くのリスナーから「クスノキを保存するために支援ができないか」との声が各地から上がり、その声に応えるべく「クスノキ募金」を開設した。自身が毎年開催している年末ライブの会場等でも支援を呼びかけ、長崎市から提供された廃材となる被爆クスノキの剪定技をモニュメントとして展示。より多くの人々に「被爆クスノキ」の存在を改めて広める機会を設けてきた。



 今回始動させた「KUSUNOKI プロジェクト」は、「被爆クスノキ」をはじめ、長崎に現存する被爆樹木の剪定枝を再利用したアイテム製作が主軸。被爆樹木はそれぞれの木の維持・成長促進のため、数年ごとに剪定が行われており、その際廃材となる剪定枝を長崎市から提供してもらい、職人がひとつひとつ手をかけて「被爆クスノキ」に新たな生命を吹き込むサスティナブルなアイテム製作を行う。



 福山は「終戦から75年。僕ら人間よりも遥かに長く生きるクスノキ。そして今も長崎に生きる数々の被爆樹木。その中の1本であるこの被爆クスノキが教えてくれる『生命の逞しさと脆さ』を、KUSUNOKI プロジェクトを通じて伝えてゆけたら」とコメントしている。



 シリーズ第1弾アイテムは「KUSUNOKI キーホルダー」(税込1800円)。天然のクスノキの香りを楽しんでもらおうと塗料などは一切せず、人体に優しい天然素材そのままの剪定枝を、職人が一つ一つ丁寧に削り出し、スマートフォンスタンドとしても使えるような“くぼみ”をつけて仕上げる。今月17日からアーティストオンラインショップ「A!SMART」で受注を開始し、利益は『クスノキ基金』に全額寄付される。
カテゴリ