フォーリンラブ・バービー、ラジオ出演で転機 “わくわくクリエイター”としての決意

フォーリンラブ・バービー、ラジオ出演で転機 “わくわくクリエイター”としての決意

 お笑いコンビ・フォーリンラブのバービーが、7月4日からTBSラジオで新番組『週末ノオト』(毎週土曜 後1:00)をスタートさせた。2006年10月のスタート以来、約14年の歴史に幕を下ろした『久米宏 ラジオなんですけど』の後枠ということもあり、ラジオファンを中心にスタート前から大きな注目が集まっていた。当の本人も「ラジオにそこまで詳しくないから、なんとかプレッシャーに押しつぶされずに済みましたが、2時間の生放送をどうやって進めていけばいいか、始まるまでずっと緊張していました」と率直な感想を打ち明ける。



【写真】思いの丈をポーズに乗せるバービー



 バービーは、これまで同局の『ACTION』(月~金 後3:30)にゲスト出演し、武田砂鉄氏と自身の“本棚”をきっかけに、さまざまなトークを展開し、同番組の代打パーソナリティーを務めた経験もあり、そのトーク力には定評がある。レギュラーラジオでの力量は未知数の中で新番組が立ち上がって、約1ヶ月が経過した先月末のタイミングで、ORICON NEWSでは単独インタビューを行った。



■新番組1ヶ月で感じる手応えと課題 リスナーとして感じたTBSラジオの特徴



――生放送、お疲れ様でした。



恐縮です。なんだか私みたいなもんは、ちょっと新参者というにも値しないような、荒くれ…、TBSラジオを荒らしていますよね(苦笑)。みんな戸惑っているなというのを感じていますが、私自身が楽観的なところがあるので、私にはこれしかできないから、しょうがないかなと思っている部分もあったりして(笑)。



――4回の放送を経て成長を感じる瞬間は?



背もたれを使うタイミングは増えましたよね(笑)。ずっと、こんな(前のめり)でしたけど、気持ちの面でリラックスできた部分もあります。あとは、なんとなくですけど、やりたいことをちょっとずつ、つかんでいるかもしれない。つかむ入口の居場所が見つかったかもしれないみたいな感覚です(笑)。



――逆に改善していきたいところは?



改善していきたいところだらけなんですけどね。生放送感っていうのがあるじゃないですか、それを伝えたいっていうのはあるんですよ。だから、私の声と言葉で直接リスナーさんとしゃべっている感覚でやりたいなとは思っているけど、それはまだできてないような気がする。まだ、人見知りしちゃっているところがあって、心を開けていないところがあるかもしれないですね。



もっと、リスナーさんを感じながら話したいです。ひとりで自分しゃべりと進行をするので、アナウンサー読み的なところと、自分しゃべりみたいなところがうまく使い分けられたらいいなと思っていたんですけど、そんなに器用にはできないから、全部固くなっちゃって。だから、もうちょっとほぐれていきたいんですけど、ほぐれたらほぐれたで台本を間違えちゃうし…。



――番組を始めて、変わったことはどういったところでしょうか。



この間、犬や猫の繁殖業者やペットショップの数値規制への思いを話したのですが、そういうことは今後もできたらいいなと思っています。モヤっとしたことを言語化したことによって、いい作用がリスナーさんに回ったりとかすると、うれしいですね。番組自体が、東京という地域社会に根ざしたメディアでありたいというテーマがあるので、地域の交流の延長線上で、リスナーのみなさんも参加型で大きな井戸端会議をしているようにしていきたいです。



――番組が始まってから、ほかのラジオ番組も精力的に聞くようになったようですね。



最初、リスナーさんの感想を見ていても、私の中で今ひとつピンときていない部分があったんです。だけど、TBSラジオの番組を聞いていくことで「これを求めていたんだ」って、ちょっと合点がいくようになりましたね。



これは言っていいのかどうかですが、ラジオリスナーが好きなしゃべりみたいなのがあるんだなって、ちょっと思いました(笑)。伊集院さん、爆問さん、神田伯山さんも東京の笑いと言いますか、江戸っ子というか、そうしたカルチャーとつながっている方々で、お話がめちゃくちゃ上手なのはもちろんで、そのしゃべりから空気感まで伝わってくる感じがしました。私にとっては心地良く大好きな笑いですが、ちょっと“男子の笑い”という印象も受けました。だからと言って「じゃあ女の笑いを」とか「男に怒れ」っていうことではないんですけど、私はフラットな視点に立ちたいなという気持ちはあります。



■ラジオならではの温かさを実感 “自分の言葉”で伝える充実感



――先月18日の放送では、『問わず語りの神田伯山』での2週にわたるイジりを受けて、バービーさんが反応するというやり取りがありました。



別に怒っちゃいないんですけど、やすやすとリングに上がるのもっていう部分もあるんですよ(笑)。まんまと乗せられたら、こっちが恥ずかしいなっていう気持ちは正直あります(笑)。でも、伯山さんからしたら、カミカミで聞き苦しくてペーペーのやつが、こっちに歯向かってきたっていうことだと思います。だけど、程よい距離感で(笑)。でも、お会いしてみたいと思います。お会いしてしゃべったら面白そうだなという印象は持っています。



伯山さんをはじめ、みなさんが番組で触れてくれることはすごく新鮮でした。同じ局の新番組について触れるっていう習慣を知らなかったので、すごくありがたかったですね。そういう連帯感がラジオにはあって、温かいなという印象を受けました。



――番組スタート直前には、『伊集院光とらじおと』にゲスト出演されていました。



リスナーのみなさんの中には、まったく私を知らない方たちもすごく多いと思うんです。その中で伊集院さんが紹介してくれたのは、相当ありがたかったです。新番組が始まった後、伊集院さんに2回お会いしたんです。『らじおと』で話した町おこしのこととかも気にかけてくれて、初回終わった直後には「評判よかったらしいじゃん」って言ってくれました(笑)。



――その前には『ACTION』にゲスト出演されていましたが、放送後の変化はありましたか?



仕事の内容がガラリと変わりました。雑誌、新聞、執筆もずっとやりかったけどできなったことができるようになりましたし、意見を聞いてくれる場が増えましたね。失礼な話ですが、ラジオのゲストに20分くらい出て人生が変わるとは、最初は考えてなかったんです。生放送だし、1週間以内であれば過去の放送を聞けるっていう「radiko」のタイムフリー機能もちゃんとわかってなかったので(笑)、本音でしゃべっちゃっていいやって思っちゃったんです。



――テレビで話せなかったことが話せたという感覚はありましたか?



もともとの経緯としては、金曜パーソナリティーの武田砂鉄さんが私の自宅の本棚に注目してくださったことで、『ACTION』出演にあたっての企画書と想定質問をいただいたのですが、「この人の前ではウソをつけないな」というのが伝わってきて。笑ってはぐらかすのも違うなと思って、素直に話ができたので、私にとって武田砂鉄さんは神様みたいな存在です。



『ACTION』に出た時は、ちょうどアキレス腱を切っていた時期で、それがなかったら出てなかったかもしれないということもあって、そういった意味でもターニングポイントでした。「体を張るのも潮時かな」と感じていたタイミングだったので、『ACTION』に出させていただいたことで「ちゃんと人間っぽいところを出してもいいんじゃないかな」と思ったり。今まで、芸人のところしか見せちゃいけないという意地があったのですが、それを取っ払ってもいいんじゃないっていう気持ちになれました。



――今、自分の番組が始まって「話したいことが話せている」という感覚がありますか?



そうですね。充実感というか、満足感がすごくあります。セオリーとかレールに敷かれてない言葉をフリーで表現する場が持つことができる、リスナーの方からのレスポンスが早いことはすごくうれしいですね。



――今後、番組でやってみたいことはありますか?



私自身、peach Johnさんとのコラボ、町おこし関係、インドネシアの歌姫計画をやっていたり、性教育に関する発信、いろいろしているのですが、その専門家に来ていただいて、話をしたいですね。ちょっと硬派な話もしていきたいです。東京のローカルメディアかつ、radikoを通じていろんな人、全国の人にも聞いていただきたいなと思っています。FRaUさんのウェブで連載している「本音の置き場所」の書籍化も決まって、本当にやりたいことがたくさんある年でもあるので、そういった自分自身の活動も伝えていきたいです。



――幅広いジャンルを横断して活動されていますね。



芸人としてっていう感じより、私は自分の肩書きをわくわくクリエイターって言っているんですけど(笑)。大まかにわくわくクリエイターが、何にわくわくしているのかをお伝えできる番組になったらいいですね。日々モヤモヤしていることがある人がスッキリしたり、聞いているだけで心がハッピーになれたり、ライトにみんなと触れ合える交流の場になったらいいなと思っているので、みなさん、ぜひ参加型でお願いします。
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