『2分の1の魔法』と『アナ雪2』 “悪役不在”の共通点

『2分の1の魔法』と『アナ雪2』 “悪役不在”の共通点

 21日に公開を迎えるディズニー&ピクサーの最新作『2分の1の魔法』。昨年公開されたディズニーの『アナと雪の女王2』は、エルサにとっての悪役は自分自身と描かれたが、本作でも明確な悪役は登場しない。2作の“悪役不在”という共通点とダン・スキャンロン監督の言葉から、『2分の1の魔法』で描かれる物語に迫っていく。



【画像】『アナと雪の女王2』よりエルサの登場シーン



 主人公の少年・イアンは自分に自信が持てず、何をやってもうまくいかない。そんな彼が願うのは、生まれる前に亡くなってしまった父に会うこと。16歳の誕生日に、母から魔法のつえを贈られたイアンは「父を蘇らせる魔法」を唱えるが、失敗。半分の足だけの姿で父を復活させてしまう。24時間以内に魔法を完成させなければ父とは二度と会えない…。そして、魔法オタクの兄・バーリーのちからも借りながら、父を完全に蘇らせる魔法を探す旅に出かける。



 スキャンロン監督は「明確な悪役キャラクターが登場しないのはとてもユニークだったと思う」とし「あえて言うなら、イアンとバーリーにとっての悪役は“時間”だよ。お父さんと会えるのは24時間以内だから、タイムリミットと戦わなければならないんだ」と時間が“敵”だったと明かす。



 『アナ雪2』では、1作目のハンス王子のような悪役キャラは登場せず、エルサの心の葛藤が悪役として描かれた。スキャンロン監督が言うように、本作でも悪役は登場せず、2人に立ちはだかるのは時間だ。「イアンとバーリーは旅の中で困難に立ち向かうが、悪役キャラクターと戦うのではなく、環境や状況が障害になる。すごくユニークな物語になったよ」と監督は自信を語る。



 さらに、本作はスキャンロン監督が1歳のころに父を亡くした実体験が基に描かれている。「僕はずっと父親に憧れを抱いていた。もし1日だけでもいいから亡き父親に会えるとしたら、僕と兄にとってどんなすてきな体験になるのだろうと思ったんだ」と父への思いを明かしている。家族の絆が詰まった本作に期待が高まる。
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