『2分の1の魔法』志尊淳×城田優対談 「まさに兄弟のような存在」

『2分の1の魔法』志尊淳×城田優対談 「まさに兄弟のような存在」

 ディズニー&ピクサーの新作映画『2分の1の魔法』(21日公開)は、亡くなった父親に“会いたい”と共通の願いをもった兄弟の物語。日本語版では、主人公の少年イアンを志尊淳、兄バーリーを城田優が演じる。同じ事務所に所属し、プライベートでも「兄弟のように仲が良い」という2人。ORICON NEWSが行ったインタビューでも息の合ったコンビネーションを見せてくれた。



【写真】浴衣姿で花火大会に登場した志尊淳&城田優



――仲良くなったきっかけは?



【志尊】これは優くんから話してもらった方がいいな。



【城田】初めて会ったのは淳くんが19歳の時。事務所で「こんにちは」とあいさつしただけなんだけど、まだあどけなさが残る顔をしていた(笑)。それからしばらくして、D-BOYS(ワタナベエンターテインメントの俳優集団)のメンバーの集まりがあったんですけど、後輩たちが「明日早いので…」と先に帰っていく中、淳くんは残っていて。「まだ帰らなくていいの?」って聞いたら、「先輩たちとお話できる機会はあんまりないんで、もう少しいます」と言ってくれたんです。そんなふうに言ってもらって、嫌な気持ちになる人はいない! それが建前であってもすばらしいし、本心だったら最高でしょう。その時、僕の中で「志尊淳は真面目で、志が高い」とインプットされました。



 その後、自分が出演するドラマ(2015年、TBS『表参道高校合唱部!』)に生徒役で淳くんも出ることになって、そこからですね。仕事以外で一緒にごはんを食べたり、遊びに行ったりするようになりました。



【志尊】事務所の10年先輩なんです。本来であれば、普通に話すのもおかしいくらいなんですけど、優くんから「敬語はやめて」と言われていて(笑)。この2年くらいで急激に会うことが増えたんです。いままで優くんがたどってきた道や悩んで考えてきた経験が聞きたいと思っていますし、優くんはそれに応えてくれるし、先輩後輩の隔たりなく接してくれるので、上下関係ではなく、友達とも違う。まさに兄弟のような存在。今、プライベートで会うことが一番多くて、誰よりも自分のことを話している相手が優くんです。



【城田】去年と今年でいったら、僕も淳くんと一番会っているんじゃないかな。仕事がらみでたくさんの方とお会いして、連絡先を交換させてもらうこともあって、交友関係は広い方だと思うけど、こう見えて自分からはあんまりごはんに誘わないタイプ(笑)。公私ともに深い親交がある人はそんなに多くないですし、気兼ねなく自分をさらけ出せる相手というのもそうそういない。淳くんは信頼のかたまりなんです。



【志尊】距離感を意識せずにお互いに自然体でいられる。だから一緒にいてすごく楽なんです。



■「これまで頑張ってきたご褒美」



 『表参道高校合唱部!』以降は、公私ともにというよりほぼほぼ“私”で親交を深めてきたというふたり。それが、ディズニー&ピクサー映画『2分の1の魔法』でメインキャラクターの日本語版声優として共演することに。後半は、以下のあらすじを踏まえて、2人に作品の魅力を聞いた。



 この作品は、はるか昔は魔法に満ちていたが、時の流れと科学や技術の進歩と共に魔法は忘れられ“魔法が消えてしまった”世界が舞台。イアンは、家族想いで優しいが、なにをやっても上手くいかず自分に自信がない16歳の少年。生まれる前に亡くなったお父さんに一目会いたいと願っている。兄のバーリーは、イアンとは正反対の明るく陽気な性格で、空気が読めないように見えて、いつもイアンを見守っている。実は、幼い時に亡くしたお父さんにもう一度会って伝えたいことがあった。



 父との思い出がないイアンは16歳の誕生日プレゼントに、亡き父が母に託した魔法の杖とともに手紙が贈られる。そこに記されていたのは<父を24時間だけ蘇らせる魔法>だったが、魔法に失敗して“半分”の足だけの姿で父を復活させてしまう。父を完全(全部)に蘇らせる魔法を探す旅に出るが、彼らに残された時間は、たったの24時間だった…。



――志尊さんは、ディズニー作品&洋画アニメーション吹替初挑戦でしたね。



【志尊】技術的な力も必要だし、やりたいと思ってやれるものでもない。本当にピタッとはまる役がないと無理だと思っていたので、今回イアン役をいただけて、とにかくうれしい気持ちでいっぱいでした。自分が一番驚いています。



――城田さんはディズニー作品としては『シンデレラ』(2015年)以来2作目ですが、やはり洋画アニメーション吹替初挑戦となりました。



【城田】小さい頃から、『トイ・ストーリー』が大好きでずっと見ていて、いつかピクサー作品でできたらいいなと思っていたので、シンプルに夢がかなった。しかも、今回、兄弟の話で、本当に普段から弟みたいにかわいがっている淳くんと一緒にやれて心から幸せです。これまで仕事を頑張ってきたご褒美だと思っています。



【志尊】ホント、申し訳ないくらいのご褒美。優くんとはすっかりプライベートで会うのが普通になっていたから、こうして一緒にインタビューを受けているのがちょっと照れくさいよね。



【城田】アフレコ収録は別々だったんですけど、プロモーション活動を一緒にするようになって、たしかに照れくささもあったけど、二人でいろいろできて楽しいです。



――イアンとバーリー、おふたりにぴったりですね。



【志尊】うれしい!



【城田】僕たち、まんまです(笑)。



■共通の想いは…「後悔はさせない」



――これはあくまでも個人的な感想ですが、ピクサー・スタジオの「トイ・ストーリー」シリーズ、『リメンバー・ミー』などに続く作品ということで、もともと期待値は高かったのですが、まさか、自分の琴線に触れるものがこれほど詰まった作品だったとは、予想以上でした。



【志尊】それ、そのまま書いてくださいよ。そんなに興味なかったけど、観てみたら面白かったと言ってもらえるのって、すごくうれしい。



【城田】期待を裏切らなかった、というのでも、いい意味で期待を裏切られたというのでも、観てくれた人が「面白い」と思ってくれたら、それが一番。



【志尊】僕は「この作品どうなの?」って聞かれたら、「後悔はさせない」のひと言に尽きますね。細かいことをいい出したらきりがなくて、ストーリーがね、このキャラクターがね、といくらでも言えるんだけど、ディズニー&ピクサーが作り出す魔法の世界をまず堪能してほしい。この作品を観た方がどう思うか、どう捉えるかは自由なんですけど、僕はファンタジーとリアリティーのバランスがすばらしいな、と思っていて、実際にこういう世界があるんじゃないかと思えるくらい引き込まれていく。お子さんはもちろんなんですが、大人の方にこそ観ていただきたい。皆さんの感想もすごく気になるので、ぜひSNSなどで発信してほしいですね。



【城田】淳くんの言ったとおりで、あえて付け加えるなら、『2分の1の魔法』というタイトルの意味なんですが、作品を観ていただくと、わかります。一つ言えるのは、人間は一人では生きていけないということ。そういう根本的で大事なことがごく身近なところにあるということ。人生のいろんなことに置き換えられることを教えてくれる映画。だからといって、そういうところを観てほしいというわけでもなくて、一人ひとりそれぞれに感じたことを大切にしてもらえたらいいなと思います。
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