ABCテレビ・ヒロドアナ、“特別な夏の甲子園”への思い

ABCテレビ・ヒロドアナ、“特別な夏の甲子園”への思い

 8月の風物詩ともいえる“夏の甲子園”が、今年は“春のセンバツ”に続き、新型コロナウイルスの影響を受け、中止に。そんな特別な夏に、長島三奈、古田敦也、ヒロド歩美(ABCテレビアナウンサー)が、球児たちの軌跡と“今”を取材した『高校野球特番 2020君だけの甲子園』が23日(後9:00~10:54)、テレビ朝日系で放送される。入社以来、高校野球を追い続けて7年、高校野球を取材しているヒロドアナが、その思いを語った。



【写真】ヒロドアナが取材した高校球児たちと



■ヒロドアナが直面した“中止”という現実…



 ヒロドアナは、『第102回全国高等学校野球選手権大会』の中止という現実に直面した時のことを、「これまで7年間高校野球を取材してきて、甲子園というものが球児たちにとっていかに大きな目標かを知ってきた分、彼らがどういう気持ちでいるのかを想像するだけで、胸が痛くなりました。球児たちを取材して伝える立場として、踏み込んでいいものなのか…という感情が最初に生まれましたし、かける言葉がないというか、そういう資格もないというか…。私は高校球児でもなかったし、それぞれの高校のOBでもないので、本当に自分にはその資格がないな…など、いろいろな感情がぐるぐると駆け巡りました」と振り返りる。



 青春を野球に捧げてきた球児たちの証を残そうと、自身のSNSでもハッシュタグ「#2020僕らの証」を付けて、彼らの姿を紹介しているヒロドアナ。今回放送される『高校野球特番』についても、「『中止になってかわいそう』と思ってしまうのは自然なことだと思うんですが、甲子園という目標がなくなってしまった現実に、球児たちがしっかり立ち向かっている姿をしっかりお伝えしたいな、と思っています」と語った。



 番組では、「『球児たちは強い!』ということと、あらためて甲子園って偉大なんだな、ということを見ていただければと思います」と、ヒロドアナが取材を続ける中で抱いた思いを裏付ける、たくましい球児たちの姿を見ることができるだろう。



■「野球ができるのは当たり前のことじゃない」新城東(愛知)を取材して学んだこと



 ヒロドアナが取材した新城東高校(愛知)は閉校が決まっており、野球部は3年生が9人のみ…。「一人でも欠けたら没収試合になってしまうんです。誰かが試合中にケガをすると、そこで試合終了になる…。ゲームセットまでプレーするのが当たり前じゃないんだということにハッとさせられました。今回、野球部員はたくさんいて当たり前じゃない…ということを学びましたね」と語るヒロドアナ。



 「『コロナの影響でこういう状況になって、野球ができることって当たり前のことじゃなかったんだって気づかされた』という球児の言葉を聞いていたんですが、新城東高校を取材して、一層野球ができるのは当たり前のことじゃないということを強く感じました」と、この夏改めて実感した思いもあったよう。番組では、取材を通して見えてきた、9人ならではの結束力と彼らの思いをありのままに伝える。



■長崎商(長崎)の取材で感じた「多くの人の思いを背負って挑む高校野球の魅力」



 「7年間の高校野球取材の中で、改めて高校野球の魅力を感じさせていただいた高校でした」とヒロドアナが語るのは、5月20日、中止が発表された際に、グラウンドで泣き崩れる球児たちの姿が多くのメディアで報道され、日本中が涙した長崎商業高校(長崎)。番組では、彼らの奮闘とそれを支える両親のサポートなど、家族の絆にもスポットを当てる。



 ヒロドアナが、「球児が打席に立った時には、もちろんこれまでの彼らの努力が注目されるんですが、その後ろにはご両親の支えがあり、ブラスバンド部などのエールがあり、今年だとインターハイが中止になったほかの部活の子たちの思いもあるんです。球児たちは、たくさんの思いを背負っているんですよね…」と語った、球児たちと、彼らを支える人々の“人間ドラマ”も見どころ。



■「無観客試合だからこそ聞こえてきた声がある!」ヒロドアナが球場で感じた温もり



 春・夏の大会に代わり、『第92回選抜高等学校野球大会』に出場予定だった32校が阪神甲子園球場に招待され、無観客で行われた『2020甲子園高校野球交流試合』。例年とは雰囲気が違うのだろうと思いきや、「球児たちの姿は例年と変わらないです。毎年、甲子園に立った球児は、ノックの段階からキラキラ輝いた表情をしているんです。初めて来た球児は『ここが甲子園か…』って、かみしめながら準備していますし。その光景は今年も変わらないですね」とヒロドアナ。



 しかし、「無観客だからこそ聞こえてきた声がたくさんある」とも言い、「ベンチの声や、こんなに叫んでるんだ!と気づいたサードコーチャーの声。あとはブラスバンドの演奏も大声の応援もないので、球場で“鳴る”音って拍手だけなんですよね。内野スタンドには距離を保って保護者の方がいらっしゃるんですけど、その拍手で試合の空気もちょっと変わったりして…。ファインプレーをした時に、相手のスタンドからも拍手が送られたり、すごく温かいムードが流れていました。これは無観客じゃなかったら気づけなかったことだな、と思いました」と、特別な今年の夏だからこそ感じた印象を語っていた。



 2020年、特別な夏にお届けするこの番組では、ヒロドアナが取材した新城東高校(愛知)と長崎商業高校(長崎)、さらに長島が取材した平田高校(島根)の球児たちの軌跡と“今”をたっぷり紹介。ほか、交流試合の結果や、古田が紹介する独自大会で輝いていた選手をクローズアップする企画もある。



 「甲子園中止のニュースで目にした涙の球児たちの印象が強いと思うのですが、『本当に高校球児は強い!』という部分も見ていただきたいですね。これまで高校野球を大好きな方はもちろん、あまり見たことのない方にも甲子園の偉大さが伝わる番組になっていると思います」と、番組の視聴を呼びかけていた。
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