上川隆也、ブレない男「佐方貞人」シリーズ 「溜飲の下がるような結末を味わって」

上川隆也、ブレない男「佐方貞人」シリーズ 「溜飲の下がるような結末を味わって」

 「犯した罪は真っ当に裁かれなければならない」――愚直なまでに信念を貫き通す佐方貞人が事件の真相を追う、ドラマスペシャル『検事・佐方〜恨みを刻む〜』が6日(後9:00~10:54)、テレビ朝日系で放送される。



【写真】今回の相棒は瀧本美織



 “ブレない男”佐方貞人を演じるのは、上川隆也。これまで、『最後の証人』(2015年1月)、『検事の死命』(16年1月)、『検事の本懐』(16年12月)、『検事・佐方~裁きを望む』(19年12月)が放送され、今回が5作目となる。



 「3作目の後、4作目まで3年のブランクがあったことを考えると、前作から1年足らずで5作目がこんなに早く実現したのは、“ありがたい”のひと言です。僕がどんなに挙手したとしても、やはりどなたかがやりたいと思って下さらない限りは撮影にはこぎつけないわけですし、特に今回は緊急事態宣言が出されるという非常事態が起きましたので、無事、撮影できて、視聴者の皆さんにお届けできるのが何よりもうれしいです」



 実は、8月に放送された『遺留捜査スペシャル』の撮影が終わって、間を空けずに『検事・佐方』の撮影に入った。



 「『遺留捜査』の撮影をしている時は糸村の“脳”になっているので、佐方の“脳”に切り替えるための時間があった方がいいのか、なくても平気なのか、もはやわかりません(笑)。ただ、今回はなんのストレスもなく『遺留捜査』から『検事・佐方』にスイッチできました。2011年から演じている糸村は3軒となりくらいに住んでいる人のような感覚があるのですが、佐方は普段どこにいるのか見当がつかない、より孤高な感じがします。ですが、佐方は一貫して真実を求めて動くので、迷いなく演じられるんです。それはとても心地が良いものでもあります」



 『恨みを刻む』は、昨年刊行された柚月氏の佐方貞人シリーズ最新作『検事の信義』に所収された同名短編が原作。旅館従業員・室田公子(乙葉)が逮捕された事件で、ある目撃証言に“小さな矛盾”を感じた検事・佐方が、その些細な疑問を糸口に冤(えん)罪を暴き、警察組織の深い闇に切り込んでいく、骨太なミステリーとなっている。



 「佐方が違和感を覚えたとても些細なことから、思いもよらなかった事件へと発展していきます。パズルのピースを一つひとつうめるようにストーリーがよどみなく進んで、最後に一つの画が完成する。その“過程”を視聴者の皆さんにも楽しんでいただける、サスペンスとしてとても充実した作品になっていると思います。最後は、溜飲の下がるような結末を味わっていただきたいです」



 佐方の同期検事・庄司真生役の松下由樹、佐方を疎んじる本橋信次郎次席検事役の松尾貴史、佐方のよき理解者である筒井義雄部長役の伊武雅刀ら、レギュラーキャストが出演。今回、佐方をサポートする検察事務官・花岡尚子役で瀧本美織、佐方と対立する所轄の刑事・鴻城伸明役で原田龍二、鴻城の部下・高梨祥一役で堀井新太ら新たなキャストも登場する。



 「瀧本さんとは、今回が初共演だったのですが、独特の発想によって、まったく違う方向性からキャラクターとアドリブを投げかけてくださったので、お芝居が本当に豊かに広がった手応えを感じています。これまでの『佐方貞人』シリーズにはなかった新しい風を吹かせてくださいました」



 動画プラットフォーム「TELASA(テラサ)」では、過去に放送された「佐方貞人」シリーズ4作品を配信中。



 「実は、1作目の『最後の証人』の佐方はヤメ検の弁護士なんですが、2作目以降は、時間軸を巻き戻して、佐方の検事時代を描いているんです。1作目から観ていただくと、どのタイミングで、なぜ、佐方が検事を辞めて弁護士になるのか、といった興味が湧いてくる面白い構造になっています。過去作も合わせてご覧いただきたいですし、最新作はまた新しい目線で楽しんでいただける作品になっていると思います」
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