『キン肉マン』スクショ問題、編集部が注意喚起 作者も苦言「非常に残念」連載41年の思い

『キン肉マン』スクショ問題、編集部が注意喚起 作者も苦言「非常に残念」連載41年の思い

 『週刊プレイボーイ』(集英社)の公式サイト『週プレNEWS』の編集部が10日、同サイトを更新し、連載中の人気漫画『キン肉マン』のスクリーンショットが、ネット上で投稿されている問題(無断複写)について注意喚起した。また、作者・ゆでたまご(原作・嶋田隆司、作画・中井義則)も長文で今の心境とともに”連載41年”の思いを明かした。



【画像】作者が無断複写苦言…「血肉の漫画原稿」連載41年の思いを語る



 同問題は、先日8月31日に319話が連載しているWEBサイト『週プレNEWS』で公開されると同時に、ネット上で必要性以上に作品内容がわかってしまうネタバレ文章や画像が多くあがっていたというもの。特に特定のコマ(画像)をスクショする読者が多かったことから、作者の嶋田氏が1日に自身のツイッターで「どうかスクショはやめてください」と訴えていた。



 この日、編集部はサイトで「ゆでたまご先生も心を痛めている、ツイッター、インスタグラム等のSNS、およびブログ等、インターネット上における『キン肉マン』画像のスクリーンショット投稿について両先生と話し合いを重ねた結果、編集部としても読者の皆様の良識ある行動を改めてお願い申し上げます」と呼びかけ。



 続けて「たとえ軽い気持ちであったとしても、漫画のスクリーンショットをSNSやブログに著作権者の許諾無く投稿(アップロード)する行為は、法で定める一部の例外をのぞき、著作権の侵害にあたり、場合によっては刑事罰が科され、あるいは損害賠償請求の対象となります」と説明。



 「悪質な著作権侵害、ネタバレ行為(文章によるものを含みます)に対しては、発信者情報開示請求をはじめ、刑事告訴、損害賠償請求などの法的手段を講じることもありますので、ご注意ください」とした。



 また、『キン肉マン』作者・ゆでたまご(原作・嶋田隆司、作画・中井義則)からのコメントも掲載。「『キン肉マン』が『週刊少年ジャンプ』で連載していた1980年代、当時の少年たちは毎週月曜日に本屋さんへ駆け込んでいました。『ジャンプ』を月曜日に読んでいないと、学校での話題についていけないからです」と切り出し、「現在、話題に追いつくことはとても容易になりました。SNSがあれば、誰でも話題を発信できるし、それを知ることもできます。(中略)しかし私たちは、ウェブ連載に移行してから約9年になりますが、特にここ数年は、現在は“良くも悪く”も便利な時代だとも考えるようになりました」と持論を展開。



 SNSが作品に与える影響について「現在の環境が『キン肉マン』にとっていい影響だと思うのは、読んでくれた皆さんの感想がすぐにわかること。『今週の作業はキツイな』と思ったとき、皆さんの発言を見ると励ましにもなるし、じゃあもっと楽しんでもらうにはどうすればよいかと考えるモチベーションをたくさんいただいています」とファンへ感謝。



 しかし、悪影響として「私たちの漫画原稿そのものやその内容が、簡単にSNSにあげられてしまうこと。感想を自由に述べ合ってもらうのは構わないんです。むしろ大歓迎です」とし、「先日の8月31日、319話が『週プレNEWS』で公開されると同時に、ネット上には感想を述べあうという必要性以上に作品内容がわかってしまう文章や画像を含んだものがたくさん見受けられ、とても悲しくなりました」と打ち明けた。



 続けて「私たちの血肉ともいえる漫画原稿のうち一枚が、私たちの意図が伝わらず望まない形でSNSに上げられただけで20ページの原稿をすべて読んだように思われたことも非常に残念でした。20ページすべて読んでくれたら、もっとおもしろいのに」と苦言。



 さらに、読者同士の配慮についても指摘。現在、同作は『週刊プレイボーイ』『週プレNEWS』と、紙&WEBで掲載していることから「人によって読むタイミングも違ってきます。かつて『ジャンプ』で『キン肉マン』をいち早く読もうとしていた少年たちも、自分が読む前に内容を話されたら怒っていたように、今回はその配慮のない行動がSNS上の一部の読者によって引き起こされてしまったのだと、私たちは考えています」と分析。



 最後に「連載が始まってから41年がたちますが、私たちがやっていることはあのころと何も変わっていません。変わらず、ほかのどの漫画よりおもしろいと思われる作品を毎週懸命に作っているつもりです」とし、「だから皆さんもあのころと同じように、誰かが悲しんだり、怒ったりするような可能性のあることは控えていただき、皆さんがお互い思いやりを持って、楽しんでくれることを願います」と理解を求めた。



 『キン肉マン』は、人間を超越した存在・超人“キン肉マン”こと主人公のキン肉スグルが、仲間の正義超人とともに、次々に立ちはだかる強敵とリング上で戦っていく、プロレスを基礎とした格闘ギャグ漫画。



 ゆでたまごによる合作作品のデビュー作で、『週刊少年ジャンプ』で1979年5月から87年5月まで掲載。その後、98年より『週刊プレイボーイ』で『キン肉マンII世』、2011年よりWEBサイト『週プレNEWS』で『キン肉マン』の再復活シリーズをスタート。現在は、『週刊プレイボーイ』と『週プレNEWS』にて、誌面とWEBの両方で同時掲載している。
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