小室哲哉氏、1年ぶり公の場「呼んでいただけて、本当にうれしい」 映画トークイベントに登場

小室哲哉氏、1年ぶり公の場「呼んでいただけて、本当にうれしい」 映画トークイベントに登場

 2018年1月に芸能界引退を表明した音楽プロデューサーの小室哲哉氏(61)が12日、都内で行われた映画『朝が来る』(10月23日公開)公開記念・母と子の写真展のトークイベントに出席。約1年ぶりに公の場に登場した。



【画像】河瀨直美監督、レスリー・キーとともに手をふる小室哲哉氏



 最初にあいさつした河瀨直美監督から呼び込まれ、小室氏が入場。小室氏は「2018年1月に引退宣言をした。そんな中、今日は音楽家として呼んでいただけて、おこがましいと思いつつも、本当にうれしい」と声を弾ませた。河瀨監督は「初めてお会いした時に、なんて優しい目をしているんだと感じた。そして、この人は音楽がないと生きていけない人だと思った」と印象を語った。



 本作を2回続けて鑑賞したという小室氏は「この作品ほど、エンドロールの最後の最後まで見ておくべき映画はないなと思いました」と映画のある“仕掛け”に触れ、続けて「本作は独特の視線がある。(河瀨監督の)これまでの作品とは違って、何本ものストーリーが同時進行していて、ひとつひとつのストーリーに個性がにじみ出ていた」と感想を語った。



 河瀨監督の「映画は“タイムライン”がないと感動につながらない」という言葉に、小室は「音楽で言うと、イントロからサビにいたるような過程かもしれない。そういった伏線の張り方が、今までの作品の中で一番力が入っているように感じた。絶対に結末までもっていくんだという、決意や執念みたいなものが感じられました」と称賛していた。



 現在開催中の「母と子の写真展 by LESLIE KEE」について、河瀨監督が「(作品テーマにちなんで)特別養子縁組で親子になった方々をレスリーが撮影した写真を展示している」と趣旨を説明。レスリー・キーは「河瀨さんと同じく、私も小さい時から親が隣にいなかった。河瀨さんがこの作品を撮っているのを知り、一人でも多くの方に届いたらいいなと思い、私ができることとして、特別養子縁組で家族になった方々を撮影し、写真展開催に至った」と経緯を明かした。写真を見た河瀨監督は「(特別養子縁組で結ばれた親子は、血はつながっていないけれど)本当に似てくる。レスリーはその瞬間をとらえた」と撮影会の様子を振り返った。



 レスリーは本作の見どころについて「コロナ禍で色んなことを考え、特に絆の大切さを考えた。この映画は絆の大切さを教えてくれた。こんな時代だからこそ、たくさんの人たちに観てほしい」と思いを語った。続けて、小室氏は「育児放棄などが問題になっている中、真反対の“愛情を描いた映画”」と本作を評した。それに対して河瀬監督は「優しくされたら、優しくしたくなる。そんな感情を教えてくれる映画になっていると思います」と語った。



 最後に、河瀬監督は「当初は6月に公開する予定だったがコロナ禍で延期になった。コロナになる前と後では、(本作を観た時の)感じ方が大きく違うと思う。私たちの中になにかしらの傷ができた時に、どう進んでいけばいいのか? それを、この映画を通して、少しでも感じていただけたらうれしいです」と本作に込めた思いを語り、トークイベントは幕を閉じた。



 「母と子の写真展 by LESLIE KEE」は、東京・SHIBUYA QWS共有スペースにて、18日まで展示予定。



 また、第二部のライブ演奏では、「DEPARTURES」「SEVEN DAYS WAR」「GET WILD」など代表曲や、乃木坂46に提供した「Route246」をモチーフにした楽曲が演奏された。
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