『相棒19』ミステリー純度高めの初回拡大スペシャル

『相棒19』ミステリー純度高めの初回拡大スペシャル

 テレビ朝日を代表するドラマ『相棒』が誕生から20周年。きょう14日から『相棒season19』が初回拡大スペシャル(後9:00~10:24)でスタートする。特命係の杉下右京(水谷豊)、冠城亘(反町隆史)のコンビは6年目。初回はいつも気合が入っているけれど、今回の「プレゼンス」も練りに練られたストーリーとなっている。



【動画】『相棒』水谷豊・反町隆史から独占コメント



 『相棒』史上初めて“VRの世界”を題材にしており、“仮想国家”を築き上げ、世界中の人々を意のままに操ろうとするIT長者・加西周明(石丸幹二)が登場する「先見性」がほかの刑事ドラマと一線を画す『相棒』らしさ。右京や亘と一緒にVR空間にいるような映像を観ることができるのも新鮮だ。



 これまでも『相棒』では、、裁判員制度の導入や取り調べの可視化といった題材を、試験的な段階から描き、問題提起してきた。最近、日本初の逮捕者が出て話題となったディープフェイク動画も、『相棒』では約半年前の「season18」の最終回スペシャル「ディープフェイク・エクスペリメント」で扱っている。



 今回の「プレゼンス」は、閑静な住宅街で、警視庁交通機動隊=白バイ隊員の出雲麗音(篠原ゆき子)が何者かに拳銃で撃たれる、衝撃的な事件から始まる。懸命な手術の結果、一命はとりとめたもののバイクで転倒した際に右肘を複雑骨折しており、交通機動隊への復帰は不可能と宣告されてしまう。



 そんな麗音のもとへ、右京と亘がやってくる。至近距離から銃撃を受けたとき人の気配はなかったのか、と当時の状況を聞き出そうとする右京たちだったが、麗音はかたくなに口を閉ざす。どうやら交通機動隊の上司から「特命係には話すな」と命じられたようで…。



 季節は変わり、秋――麗音が捜査一課に配属されてくる。異例の人事にざわつく捜査一課の伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)ら。同時に週刊『フォトス』に、広報課長・社美彌子(仲間由紀恵)を中心とした警視庁の女子軍団「KGB(警視庁ガールズボム)」の会合の様子が掲載され、右京らは麗音の捜査一課配属が美彌子の強い働きかけと、警視庁副総監・衣笠藤治(杉本哲太)の鶴の一声によるものであることを知る。



 実は美彌子は人事に対する口利きの代わりに、特命係に麗音の事件の再捜査と容疑者の割り出しをさせる、と衣笠に約束。自分たちになんの相談もなく交渉材料に使われたことに不満を示す右京だったが、さっそく彼女をともない、捜査を開始する。



 その矢先、ビルの壁面をボルダリングのようによじ登っていた男が、大勢のギャラリーと警察官の面前で転落し、死亡。組織犯罪対策5課・角田六郎課長(山西惇)の調べで、その男・万津幸矢(櫻井圭佑)が広域指定暴力団「扶桑武蔵桜」の組員相手に「俺が白バイ警官を撃った」とうそぶいていたことがわかる。



 さらに幸矢の遺品を整理していた母親の蒔子(松永玲子)は、パソコンの中に「ネオ・ジパング」という謎の“仮想国家”を発見し、幸矢の恋人・朱音静(日南響子)に相談するが…。



 IT長者・加西を“建国の父”とした仮想国家「ネオ・ジパング」と、女性白バイ隊員の銃撃事件やビルから転落死した男性の事件はつながっているのか、いないのか。サブタイトルはなぜ「プレゼンス」(存在、存在感)なのか。事件の裏で本当は何が起きているのかわからないけど、引き込まれていくミステリー純度の高い初回拡大スペシャルとなっている。
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