HIKAKIN、小嶋陽菜が語る動画編集のこだわり「丸一日かけてヘトヘトになっても、報われる」

HIKAKIN、小嶋陽菜が語る動画編集のこだわり「丸一日かけてヘトヘトになっても、報われる」

 世界最大のクリエイティブ カンファレンスである「Adobe MAX 2020」が開催され、日本オリジナルセッションにHIKAKIN、小嶋陽菜が出演した。トップユーチューバーのHIKAKINはYouTube動画制作における自身のこだわりについて、またVLOGの第一人者として知られる小嶋はその新たなスタイルの魅力や楽しみ方について語った。



【写真】自身のブランドの新作キャミソールを身にまとう小嶋陽菜



■「視聴者が楽しめるポイントを追求していくのが楽しい」(HIKAKIN)



 まずはHIKAKINが登場。自身がYouTubeを始めた頃の体験談を皮切りに、動画制作でのエピソードやユーチューバーとしての心がけなどを熱く語った。



「僕は細かいところを気にするタイプで、『効果音のタイミングを1フレームずらしたい』と思ったら、そこに何時間もかけちゃう。普通のクリエイターがこだわらないところにこだわり抜くところが動画作りの楽しさですね。たとえばホラーゲームの動画で、『このキャラの顔を青くしたい』『紫の方がいいかな?』と色を変えたり、反復させたり倍速をかけたり…。悩んで試行錯誤した結果、自分の思う最高の動画を完成させて公開すると、『何分何秒のところでマジ笑いました』ってコメントが来るんですよ。丸一日かけてヘトヘトになっても、そこで報われるんです。長年動画を作っていると視聴者の方が楽しんでくれるポイントがわかってくるので、そこをひたすら追求していくのが楽しいですね」



 コロナ禍の今、家で過ごす人たちが多いが、そんな中で「みんなが笑顔になれるコンテンツ作り」を何よりも重視しているという。



「効果音の入れ方一つで笑えるか、笑えないかが変わるんですよ。『ファンはここでウケるだろう』とわかっているので、そこに1点集中して笑ってもらうのが、クリエイターとして心掛けていることです。そこを捨てたら終わりかな。また、自分が情報を発信することで少しでも助かる人がいれば…今なら『うがい、手洗いしましょう』とかね。これは言えるときにしっかり言おうと思います」



 最後に、ユーチューバーを目指したい人に対して、「迷っているなら1回やってみればいい。そこで踏み出した人が人気ユーチューバーになっているので。今はスマホで撮って簡単に編集できるし、ハードルも低くなっている。ぜひ体験してください」とエールを贈った。



■VLOGを見ているだけで「同じ生活をしている気持ちになれる」(小嶋陽菜)



 3年前にAKB48を卒業し、現在はアパレルブランド「Her lip to」のプロデュースや雑誌モデル、YouTubeチャンネルの運営などをしている小嶋陽菜。日本でまだVLOGという撮影手法が注目されていない時期から、VLOGにこだわって投稿を続けてきたという。



「AKB48の頃はいろんなメディアに出させてもらう立場でしたが、卒業後、今度は自分がプラットフォーム側になって発信したいと感じたんです。自分のやりたいことを発信したり、ファンの方たちとコミュニケーションをとったり…その一つとして動画コンテンツはやりたいと思っていました」



 続けて「あるとき、アメリカの女の子がカリフォルニアのフェスに行くためにメイクをしたり、お洋服を買いに行く動画を目にしたんです。それが『VLOG』との出会いでした。2年前くらいに中国、韓国でもVLOGが流行り始めて、カフェに行ったり家でまったりしている映像を見て『これなら自分でもできるかも』と。私みたいな気持ちの子が日本にもいっぱいいると思ったので、この形でやりたいとVLOGを始めました」とVLOGを始めたきっかけを語る小嶋。



 今は、自分のブランドの洋服に合わせた提案をしたり、元AKB48のメンバーから荷物届いたらそれを紹介する動画を撮ったり…あくまで一般的なユーチューバーが進めるような企画性を含んだ動画ではなく、自分の日常生活を切り取って動画にしているのだ。



 自分で撮影してカット編集までこなし、その後の細かい編集をスタッフに任せているという。「テロップや音が入るきっかけなども細かく言います。AKB48でライブをしていたときの経験から、人を引き付ける瞬間って、何となく感覚でわかるんですよ。『ここで音を入れたい』とか」とこだわりの強さも見せる。



「私自身もVLOGを観るのが大好きで、観ているだけでその子と同じ生活をしている気持ちになれるんです。ただ観ているだけで『良いものを身につけた』と心が満たされる。そこがVLOGの良いところです。ただ何かを食べている様子を撮るだけでも面白いし、そんなに難しく考えずにできます。私がやることで『意外とできるかも』と思ってくれればうれしいです。撮っていくうちに自分らしさが見つかるかもしれないので、興味のある人はぜひやってほしいと思います」 



 「Adobe MAX 2020」は誰でもどこからでも参加できる、56時間にわたるノンストップのイベントとして、10月21~23日の3日間で世界同時開催。英語のセッションも字幕で視聴でき、Adobe Creative Cloudの製品ノウハウを学ぶテクニカル カンファレンスに留まらない、インスピレーションやクリエイティブ思考を刺激するセッションが多数催された。
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