松重豊、執筆業に“開眼”した瞬間 ステイホーム中に「あれ、楽しいかも?」

松重豊、執筆業に“開眼”した瞬間 ステイホーム中に「あれ、楽しいかも?」

 俳優の松重豊(57)が24日、オンラインで小説+エッセイ集『空洞のなかみ』(毎日新聞出版)の発売記念トークイベントを行った。制作秘話に花を咲かせたほか、読者に向けて生朗読も披露した。



【写真】生朗読を披露した松重豊



 本作は、12本の連作短編『愚者譫言(ぐしゃのうわごと)』と、『サンデー毎日』での連載エッセイ『演者戯言(えんじゃのざれごと)』を収録。また、発売を記念した『松重豊「空洞のなかみ」展』では、イラストレーター・あべみちこ氏によるイラスト全25点のパネルや、カバーイラストの原画、装丁家・菊地信義氏によるカバーなどが展示されている。



 2020年は世界的に、そして松重にとっても変化の年となった。オープニングトークで「2020年の正月には、まさか今年、本を出すなんて微塵も思ってなかったですし、ましてやそれに付随して、YouTubeを始めるなんて思ってもいませんでした。普通にオリンピックの時期は、テレビドラマもやらないんで『どうしようか』と話をしてたくらいです」と回顧した松重。担当編集者から届いたオファーの手紙を紹介しながら、出版に至るまでの経緯を語った。



 12本の連作短編は、ステイホーム期間中に執筆し、自ら出版社に送ったという。「家でやることもないから『作文を書くか!』という気分になったんです。今までのエッセイは、ノンフィクションなので勝手なことや嘘を書いたら怒られますけど、フィクションの世界を書き始めると『あれ、楽しいかも?』と思えるようになりましたね」。その後、自らメールで出版を提案し、実現に至った。



 自粛期間中は「本を書く以外には、甘いものを作っていましたね。店に買いに行くのもはばかられるような時期でしたから」といい「甘いものが大好きで、家でプリン、ガトーショコラ、チーズケーキをローテーションで作ったりしながら本を書く。そんな4月頃でした」と振り返った。



 生朗読を終えた後は、読者との質問コーナーに対応。執筆のためにMacのパソコンを新調したといい「本を出すのだから書斎っぽいのがほしいなと。息子が出ていった部屋を使って“なんちゃって書斎”を作りましたよ」と告白。早くも映像化を望む声も届くと「いいですね。キャスティングにも口を出すような、面倒くさい原作者になってやろうかなと思いますよ(笑)。フットワークを軽くやりたい」と、冗談交じりに意欲を示していた。



■『空洞のなかみ』

著者:松重豊

価格:1,500円(税抜)

発行:毎日新聞出版



■松重豊「空洞のなかみ」展

2020年10月30日(金)まで 東京・下北沢 BONUS TRACK 中央棟1F ギャラリー

開館時間 11:00~20:00 ※最終日は17:00まで開催

入場料:無料
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