「風神雷神ってどんな気持ち?」 風や雷を巻き起こす“体験型”展示「なりきり日本美術館」

「風神雷神ってどんな気持ち?」 風や雷を巻き起こす“体験型”展示「なりきり日本美術館」

 NHK Eテレの人気番組『びじゅチューン!』と東京国立博物館がコラボした体験型展示イベント「トーハク×びじゅチューン!なりきり日本美術館リターンズ」が、27日より同館にて開催中だ。番組は、世界の重要文化財を、アーティストの井上涼さんが歌とアニメで親しみやすく紹介する内容。本イベントでは、番組で紹介されたトーハク所蔵の文化財をテーマに、高精細複製や映像を使って体感できるもの。2018年に開催して人気を博した展示会の第二弾となる。



【写真】『半沢直樹』のロケ地、博物館メイン階段が舞台の『なりきり日本美術館リターンズ』ポスター



 重要文化財「風神雷神図屏風・夏秋草図屏風」は、現在は保存のために別々の屏風に仕立てられているが、光琳が風神雷神図を描いた約100年後に、その裏側に抱一が夏秋草図を描いた“表裏一体”のものだった。そこで、本展示では“表と裏でダブルデート”をテーマに、かつての表裏一体の姿に複製。さらにプロジェクトマッピングと音響で演出し、風神・雷神になりきって、屏風の中に雷や風を起こせるインタラクティブな仕掛けを用意した。



 ほかにも、音楽フェスをモチーフに、ステージでパフォーマンスする松の木のユニット“松林ズ”のライブを体験できる『国宝「松林図」ライブ』や、国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」をもとに、漆工芸の技法をタブレットで体験でき、さらにオリジナルデザインの硯箱をデジタル展示できる企画など、「なりきり」をキーワードにした展示が並ぶ。



 文化財の背後にある物語や風景を体感することで、自由な想像力で作品に親しみ、鑑賞を深めることができる内容だ。



 子どもからの支持が厚い同番組だが、プロデュースを手がけた井上さんは、「より美術の“中”に入れる内容なので、新しい見方や角度に気づいてくれたらいいですね。子どもだけでなくお年寄りまでみんなで楽しめるはず」と熱を込める。



 展示イベントは12月6日まで、事前予約制で開催する。



<開催概要>

●2020年10月27日(火)~12月6日(日)

●会場:東京国立博物館本館/特別5室・特別4室

●開館時間:9:30~17:00 ※金曜日・土曜日は21:00まで開館

●休館日:月曜日、11月24日(火) ※11月23日(月・祝)は開館

●観覧料:一般1,000円、大学生500円
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