北斎・広重・ゴッホ…新たな体験型美術展、12月から都内で開催 ICT活用でコロナ禍に対応した試み

北斎・広重・ゴッホ…新たな体験型美術展、12月から都内で開催 ICT活用でコロナ禍に対応した試み

 NTT東日本は25日、ICT(情報通信技術)やデジタルデータを活用した新しい分散型デジタルミュージアムのショーケースとして、12月1日より体験型美術展『「Digital×北斎」【破章】』を都内で開催することを発表。新型コロナ禍における新しい文化芸術鑑賞の形を示すことにより、地域の文化芸術の魅力発信を通じた地方創生モデルの創出を目指すとした。



【写真】『「Digital×北斎」【破章】』展覧会のイメージ



 同社は昨年、体験型美術展『「Digital×北斎」【序章】』を開催しており、好評を博した。一方で、昨今の新型コロナウイルス蔓延により、地域の美術館・博物館が感染防止に配慮した運営にシフトするなど、文化芸術鑑賞の楽しみ方も新しい行動様式に合わせていくことが求められている。今回の【破章】ではこうした背景を踏まえ、同社が保有するICTやアセットを活用して、時間と場所を超え地域の文化芸術を楽しめる「分散型デジタルミュージアム」のショーケースとして開催する。



 今回は、代表的な日本文化芸術の一つである葛飾北斎や歌川広重の作品等を題材とした体験型美術展として実施。山梨県立博物館やフランス国立オルセー美術館から、絵画のマスターレプリカの公式認定を受けている株式会社アルステクネと協力し、高精細技術により再現された所蔵元認定のデジタルデータやマスターレプリカの展示を行う。



 北斎の『冨嶽三十六景』47作品、広重の『東海道五十三次』55作品、オルセーからはゴッホの『ローヌ川星降る夜』など17作品などが展示される予定。美術館・博物館での原画の展示は、これまで傷みやすい等の理由により公開が制限され、照明下や至近距離の鑑賞ができないケースが多かった。また、高解像度デジタル化においても、素材や絵筆などの微細な凹凸などの質感を再現する事は難しいとされていたが、今回、アルステクネの独自技術により、和紙一本一本の繊維の質感まで再現することに成功している。



 その他、同展と各地域の施設を高速ネットワークでつなぐ試みや、裸眼VR(ゴーグルなしでバーチャルリアリティを体感できる仕掛け)や3Dダイブシアター(絵画の中に没入するように作品の世界観を全身で体感できる仕掛け)といった先端技術を駆使した体験など、時と場所を超えて楽しめる世界を展開していく。



 12月1日より東京オペラシティタワー4階 NTT インターコミュニケーション・センター [ICC]ギャラリーEにて開催。開館時間は午前11時~午後6時。
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