氷川きよし、なかにし礼さん追悼「魂の作品を大切に歌わせていただきます」

氷川きよし、なかにし礼さん追悼「魂の作品を大切に歌わせていただきます」

 作詞家・直木賞作家のなかにし礼さんが23日、心筋梗塞のため死去したことが25日、分かった。82歳。訃報を受けて、なかにしさんが手掛けた「母」「櫻」を歌う歌手の氷川きよしが25日、追悼コメントを発表した。



【写真】なかにし礼さんが手掛けた「櫻」のジャケット写真



 氷川は「突然の訃報を聞いて、まだ、信じられない気持ちです」とショックを受け、「なかにし先生は、すごい偉い先生なのに、私のような若い人間の話を真剣に聞いてくださり、心を汲んで、『母』という詩を書いてくださいました」と、なかにしさんとの思い出を回顧した。



 「今年、こんな大変な世の中で、価値観や人生観が大きく変わっていくときに、この『母』を歌わせていただくというのは、自分の根幹、原点を見つめ直すためにも、本当に意味のあることだと思いながら、今年一年、歌ってきました」と心境を吐露。「本当に偉大な先生でした。なかにし先生からいただいた『櫻』『出発』『母』は、先生からの人生のメッセージです」とし、「なかにし先生の魂の作品をこれからも大切に歌わせていただきます。先生、どうぞ安らかに。そして、いつまでも見守っていてください」と故人を偲んだ。



 なかにしさんは1938年、中国黒龍江省牡丹江市で生まれた。立教大学文学部仏文科卒業。大学在学中よりシャンソンの訳詩を手掛け、菅原洋一「知りたくないの」のヒットを機に作詩家となる。代表曲に菅原洋一「今日でお別れ」、黛ジュン「天使の誘惑」、北原ミレイ「石狩挽歌」、細川たかし「北酒場」など。日本レコード大賞を3回、同作詩賞を2回、またゴールデンアロー賞など受賞歴多数、手掛けた作品は約4000曲に上る。また2000年には『長崎ぶらぶら節』で第122回直木賞を受賞した。



 本人の遺志により、葬儀は家族葬で執り行う。「お別れの会」を執り行う予定だが、新型コロナウイルスの感染状況を見極めながら検討するという。
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