“キメハラ”へのカウンター?浮世絵風に描いた「鬼滅の刃読んだことない人あるある」に共感の声続々「私のことか?全部当てはまる」

“キメハラ”へのカウンター?浮世絵風に描いた「鬼滅の刃読んだことない人あるある」に共感の声続々「私のことか?全部当てはまる」

 古紙を思わせる趣深い紙に、浮世絵を彷彿とさせる独特のタッチで、さまざまな“あるある”を描き続けている山田全自動氏(@y_haiku)が、近作として「鬼滅の刃読んだことない人あるある」を発表。『鬼滅の刃』を読んでいる前提で振舞う「キメハラ」(鬼滅の刃ハラスメント)へのカウンターとも捉えられる本作に、共感の声が続々とあがり、1.4万いいねを獲得するほど話題となっている。一体どんな思いから本作を描くに至ったのか、本人に話を聞いた。



【画像】「気になる眉毛の人がいる」「なぜ竹を加えているの?」共感多数、鬼滅を呼んだことない人あるある



■『鬼滅』話についていけない“うしろめたさ”を具現化



――「鬼滅の刃読んだことない人あるある」を描こうと思ったきっかけをお教えください。



【山田全自動】僕自身まだ、読んでいないのですが、「鬼滅の刃あるある」のようなネタはツイッターなどでよく目にしていましたので、逆に『鬼滅の刃』を知らないというあるあるも存在しているかと思い、描いてみました。『鬼滅の刃』が大ヒットして話題になっているなか、話についていけない自分にうしろめたさを感じておりまして、同じような人がいるのではないかと思ったことがきっかけですね。

 特に主義主張があったり、「オレは流行には乗らないぜ」的な理由で読んでいないのではなく、単純に忙しすぎて読めていないだけなので、時間が取れたら漫画も映画も見てみようと思っています。



――なるほど。てっきり「キメハラ」に対抗しようという意思で描かれたのかと思いました。



【山田全自動】「キメハラ」という言葉があるのですね。そこへの逆説的アプローチは特にありません(笑)。好きなものを人に教えたいという気持ちはよくわかりますので、むしろ微笑ましいのではないかと思います。



――今回も“あるある”のさじ加減が絶妙です。どのようにして考えられたのですか?



【山田全自動】実体験と家族や知人が言っていたことを参考にしているのですが、『鬼滅の刃』に関しては全て自分が感じたことをそのまま描いた感じです。意外と共感する人が多くて驚きました。



■『鬼滅の刃』ファンからも高評価!“脱力系”の炭治郎 & 禰豆子



――炭治郎、禰豆子、煉獄ら登場人物が、山田さんテイストに見事に染まり、非常にいい感じで脱力しています。キャラクターをご自身のタッチにデフォルメする際、気を付けたことは?



【山田全自動】最初はきちんと原作を真似て描こうと思ったのですが、画力的に無理すぎて5分ぐらいで諦め、いつもの山田全自動キャラの髪型だけを変えて描きました。なので特に気を付けたことはありません(笑)。いつも通りという感じです。マジメに描いたら全てが難しかったかもしれません…(笑)。



――「キメハラ」を含め、『鬼滅の刃』には、熱狂的なファンが多いですが、どういった声が寄せられましたか?



【山田全自動】幸いなことに、ファンの方からの評判が良かったような気がします。批判的なコメントはたぶんひとつもありませんでした。おそらく絵柄が緩すぎて脱力感で何も言えなくなったのかもしれません。



――今回公開されたのは8作のなかで一番気に入っているものは?



【山田全自動】そうですね、「『全集中の呼吸』というワードだけで乗り切ろうとする~」ですね。たぶん同じようなおじさん世代の人も多いのではないかと思います。

 ちなみにツイッターの投稿文章の「山田全集中でござる。」がウケると思ったらほとんど触れられていなくて少しいじけました。



――それは悲しいですね(笑)。今後、このシリーズが広がっていく可能性は?



【山田全自動】社会現象になったようなことは取り上げることがありますのでまた描くかもしれませんね。



――『鬼滅の刃』以外にも、「1分間でわかる落語マンガ」など“あるある”以外の作品も挑戦されています。



【山田全自動】今年から落語を本格的に聴き始めたのですが、まだまだ初心者でよくわからない内容のものがあり、話の内容をメモ的にノートにまとめていました。それをツイッターに投稿してみたら評判が良かったので本格的にマンガにしてみることにしました。



――落語のどのようなところに魅力を感じますか?



【山田全自動】落語に登場するのは庶民で、そのなかでも、どちらかと言えばダメダメな人たちが多く、とても新鮮で、親しみを持つことができました。同じ噺でも落語家さんによって全然別物に感じたり、全く同じ音源を繰り返し聴いて新たな発見があったりと、飽きずに楽しめますので、一生涯の趣味になりそうな気がしています。



――落語、浮世絵と、現代に古き良き文化を伝える役割を担っていると思いますが、ご自身はそのあたりを意識されていますか?



【山田全自動】難しそうなものを噛み砕いて説明したり、まとめたりするのが好きで、自分でも少し得意かと思っていますので、落語や浮世絵に興味を持ってもらうきっかけになればいいかなと思っています。実際、「マンガがきっかけで落語を聴くようになりました」というコメントも何件が頂いていて、とてもモチベーションになっています。

 SNSを中心に活動していますが、紙の本が大好きですので、今後は、たくさん本を出していければと思います。
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