菅野美穂、子どもと恋愛話したい “トモダチ親子”への憧れ「自分の母親にはできなかった」

菅野美穂、子どもと恋愛話したい “トモダチ親子”への憧れ「自分の母親にはできなかった」

 女優の菅野美穂(43)が、13日よりスタートする日本テレビ系連続ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(毎週水曜 後10:00)で4年ぶりに主演を果たす。菅野が演じるのはシングルマザーの恋愛小説家・水無瀬碧。浜辺美波演じる娘の空を「きみ」「かーちゃん」と呼び合い、世間知らずな碧に空がツッコんだりと、まるで“トモダチ”のような関係性が描かれる。菅野自身も娘と息子の二人の子を持つ母として「自分の親子関係とは違う。でも自分の娘とこういう風になれたら良いなと思いました」と憧れる部分があるようだ。



【別カット】恋愛小説家のシングルマザーを演じる菅野美穂



 今作は『ロングバケーション』『オレンジデイズ』『半分、青い。』などで知られる脚本家・北川悦吏子氏が手掛けるオリジナル作品。劇中では、しっかりものだけど、二次元オタクな大学生・空に全く彼氏ができないことを心配する碧が、自身もあることをきっかけに娘とともに「私たち恋をしよう!」と決意することから始まるエキサイティング・ラブストーリーとなっている。



 「かつて『イグアナの娘』(1996)というのを演っていたのですが、北川先生の『ロングバケーション』と同じクールだったんですよ。もうご一緒する機会はないと思ったので連ドラでご一緒させていただけるのはうれしい。頑張って演じるというより北川さんの本の雰囲気も大切に意識できたらいいなと思います」。まったく同時期にそれぞれ飛躍を遂げた北川氏との縁も感じつつ今作への想いを語る。



 物語の軸となっているのはやはり碧と空の関係性。ときにはアイスの味を巡って言い争ったりと対等な距離感で、だけどお互いを思い遣る部分はもっている。「私と母の親子関係は昭和な感じなので、空と碧とは全く違う。うらやましいなと思いました。会話も、自分が母としてきたものとは違います。ふたりは親子げんかすら爽やかで口げんかをするシーンも、かけあいというか、相方? コンビ?みたいで、じゃれ合いに近いですね」と微笑ましく見守る。



 「親として当たり前だからと怒るのではなく、お互いを尊重して大事にしている。『誰がここまで育てたんだ』というせりふもあるにはあるのですが、碧と空は友達同士のけんかのようで、上からではなく目線が同じところで言い合っている。上から押さえつける怒り方をしないからそういう関係になれたのかなと思いますし、私も参考にしたいなと思います」と新しい母親像に感心。だが「今のところは私は“旧式”です。よくしゃべるところは似てるなと思うのですが、碧さんのほうが女の子らしい。私の方が男っぽいですよね」と違いも感じていた。



 自身の娘はまだ2歳だが将来、恋愛トークをすることには「私は出産が遅いほうだったので友人の子どもたちをみていると私はしたいな、と思います」と前向き。「私は自分の母親にそういう話はできなかったので娘からは聞きたいな。今は兄弟や子どもが少ないというのかもしれないですね。家族のなかの同性が母だから、というのもあるのかもしれません」。せりふの中では娘に“悪い虫”がつかないか心配する碧だが「娘については、まだ、そう思わないんですけど…逆に息子が“悪い虫”になったらどうしよう(笑)」とちょっぴり心配しつつも、娘と息子、両方を持つ母としての一面を覗かせた。



■4年ぶりの主演作「プレッシャーすら感じる余裕がない」



 天然で少女のままのようにみえるけど、シングルマザーとして娘を成人まで育て上げた強さを併せ持つ碧というキャラクターは、しなやかで天真爛漫だけど芯のある菅野自身イメージと重なって見える。「自分の傷ついていることをしゃべることでごまかしたりする。私よりも繊細な感性をもっている。一人で娘さんを育てたのは並々ならぬ苦労があっただろうけど、愛しさによって乗り越えた人なんだなと思います。ある意味、私より強いところもあるし、精神的には打たれ弱いところがあると思います」と分析する。



 役作りのため北川氏とはオンライン上で打ち合わせをしたそうで「それが今は手がかりになっています。会話劇は自分だけでできるものではない。みなさんとの掛け合いのなかで、役の内面は私が意識して『ここは保とう』という点は守りつつ、肩の力を抜いて演じるのがいいのではないかな。風が吹いているみたいな抜けがいい演技のような気がします」とイメージを膨らませている。



 今作は4年ぶりの主演作となるが「これまで、そこまで撮影に期間が空いたことはなかった。結婚してから子育て中というものもあって、子育てがなければ同じ、4年ぶりでも違った想いもあると思いますが。毎日慌ただしく、確かに4年ぶりの主演といえば、そうなんですが…プレッシャーすら感じる余裕がない。せりふを覚える時間があるかな、という不安はありましたが、北川さんが台本を早くあげて下さっているので、本当にありがたいです。まとめて集中するのは難しいのでスキマ時間にせりふを覚えるチャンスだと、ちょこちょこやってます」と合間を縫うように準備している。



 「毎日バタバタして、怒鳴ったり…とか慌ただしい日常です」と子育てと女優業は怒とうの日々。「これまでの経験もあるので安心はしている部分と、間が空いたので、浦島太郎状態な部分がある(笑)。今年はコロナ禍のこともありましたし、ドラマの役割が変わってきている気もする。だけど、自粛期間で物語の力が人を励ました部分もあるでしょうし、エールを人に送れる仕事であることは変わらない」とフィクションの持つエネルギーに可能性を感じながら現場に臨んでいる。



 作品のなかでは碧の彼氏候補として恋愛小説家である碧の担当編集者・橘漱石([Alexandros]・川上洋平)や、碧の幼なじみで下町商店街の鯛焼き屋『おだや』の息子で四代目・ゴンちゃん(沢村一樹)、碧とは付き合いも深い編集長・小西(くりぃむしちゅー・有田哲平)など男性キャラクターも物語を彩る。菅野の“推しメン”を聞くと「『推しメンバー』という意味なら空じゃないですかね、やっぱり」とにっこり。役を離れても娘がイチバンようだ。
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