山田裕貴、役者の仕事は「倫理の授業を受けているようもの」

山田裕貴、役者の仕事は「倫理の授業を受けているようもの」

 ミステリアスでクールな倫理教師が悩める高校生の問題に立ち向かう、全く新しいNHKの学園ドラマ『ここは今から倫理です。』(16日スタート、毎週土曜 後11:30~深0:00)。20代を中心に異例の人気を誇る雨瀬シオリ氏の学園コミックを実写ドラマ化した本作で、主人公・高柳を演じるのは、山田裕貴。



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 ドラマ『ホームルーム』でのストーカー教師役や、『先生を消す方程式。』(テレビ朝日)&フライングドラマ『頼田朝日の方程式。-最凶の授業-』(ABEMA)での二面性を持った狂気の副担任役に続いての教師役だが、本作では「人の心に触れ、自分の心に触れる」倫理の授業をとおして、生徒たちの抱える問題に独自のスタンスで向かい合う。



 「まず原作を読んで、自分の好きな分野の作品だと思いました。どの役をいただいてもうれしいのですが、今作の高柳のような伝えたいことがめちゃくちゃつまった人物を生きられるんだ、と思ったら気持ちが高ぶりました。実は、偉人の名言や哲学的なことが好きで、僕自身の心の奥にあるものも知ってもらえる作品になったらいいな、と思いました」



 倫理は学ばずとも将来、困る事はない学問。しかし、その授業には人生の真実が詰まっている――と本作はいう。先哲たちによって語り記されてきた言葉もいろいろと出てくる。「愛こそ貧しい知識から豊かな知識への架け橋である」(マックス・シェーラー)、「たえず鏡に自分の姿を映してみて、美しければそれにふさわしい者となるように、また醜ければ、教養によってその醜い姿をかくすようにせよ」(ソクラテス)など――。



 それだけではない。どんな言葉も、生徒たちに届かなければ意味がない。だからといって諦めるわけにもいかない。そんな高柳の葛藤も含めて、「いろんな言葉が響きます」と山田。



 子どものころから「なんで?」「どうして?」という好奇心が旺盛だったという。「なんで宇宙はあるのか? なんで地球はあるのか? なんで恐竜は絶滅しちゃったのか? 気になりませんか? 30分くらいずっと星を見上げていたこともあったらしいです。星が輝いて見えるのはなんでなんだろう?とでも考えていたんだと思います。いまでも、なんで人間関係はうまくいかないんだろう?とか、考えてしまいますね」。



 そんな山田にとって、役者の仕事は「倫理の授業を受けているようもの」だという。「台本を読んで、なんでこの人は、こういう状況でこのせりふを言うんだろう、と考え続け、その人の気持ちをわかろうとする作業の繰り返し。作品の中の人の人生を毎回考えるし、疑似体験もできる」。



 1月期は本作のほかに、民放の連続ドラマにもレギュラー出演。ハードワークを物ともしないのは、役者が「天職」だからなのかも。一方で、倫理は特別なものではないという。



 「高校生が恋愛をして、相手の気持ちを考えたり、自分を見つめ直したりするのも倫理。日常の中でも、あの時なんで怒ってしまったのか、なんで泣いてしまったのか、といったことを考えることも倫理。みんな自然とやっていることをなんと呼ぶかみたいなところなのかな、と思いました」



■第1話あらすじ

 高柳(山田裕貴)は、ミステリアスな雰囲気をまとった風変わりな倫理教師。逢沢いち子(茅島みずき)は、校内での男友達との情事をとがめられたことをきっかけに高柳に心ひかれる。「“教養”がある女性がタイプ」という高柳の言葉に、いち子は学ぶことの意義に少しずつ気づいていく。そして男友達との心ない性交を拒絶したいち子に、高柳は愛と教養についてのマックス・シェーラーの言葉を贈る…。いち子に真剣に向き合う高柳に感化された谷口恭一(池田優斗)は、自分のようないじめられっ子を救う“いい先生”になりたいと高柳に告げる。しかし、高柳の答えは思わぬ言葉だった…。
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