桑久保徹個展、美術史の巨匠をオマージュした「カレンダーシリーズ」展示中

桑久保徹個展、美術史の巨匠をオマージュした「カレンダーシリーズ」展示中


茅ヶ崎市美術館では、企画展「桑久保 徹 A Calendar for Painters without Time Sense. 12/12」を開催中だ。美術史に輝く巨匠をオマージュした「カレンダーシリーズ」とともに、関連するドローイングも一堂に会した、公立美術館における初の個展となっている。

自分の中の「架空の画家」に描かせる


桑久保 徹氏は、神奈川県を拠点に活動する気鋭の画家。今までに、ニューヨーク・ロンドン・ベルリン・コペンハーゲン・シンガポール・ソウル・台北・東京など、世界各地で個展を開催している。

同氏は、現代美術に立ち向かうための方法として、自分の中に「架空の画家」を見出し、「彼に描かせる」という演劇的アプローチから創作をスタート。油絵具を盛り上げるなどの古典的な技法やモティーフを用い、心象風景を現代的かつ物語性豊かに紡ぎ出す表現は、国内外で高い評価を受けている。

美術史に輝く巨匠をオマージュ


そんな同氏が近年取り組んでいるのは、美術史に輝く巨匠をオマージュした「カレンダーシリーズ」。ムンク、ゴッホ、モディリアーニなどの選ばれた巨匠が12カ月に当てはめられ、カレンダーの「月」に見立てられており、


「<2月> エドヴァルド・ムンクのスタジオ」、


「<6月> ピエール・ボナールのスタジオ」、


「<8月> フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホのスタジオ」など、181.8×227.3cmという大きなサイズのキャンバスに巨匠の代表的な作品や心情風景などが散りばめられた、物語性豊かな作品となっている。

画面には巨匠たちの息遣いが漂い、鮮やかな色彩と描かれたさまざまなモティーフが溶け合うことで、時空を超えた共鳴が生まれている。

レコード付きのドローイング作品も展開



また、オリジナルのレコードを装着した「カレンダーシリーズ」に関連するドローイングも展示。

作品の上部に額装されたレコードには、桑久保氏の友人である音楽家・日高理樹氏に制作を依頼し、「カレンダーシリーズ」の各作家を題材とした音楽が録音されている。

2月7日まで開催


同展覧会の開催日時は2月7日(日)までの10時~17時で、月曜日が休館。観覧料は、一般600円・大学生400円・65歳以上の市内在住者は300円。高校生以下、障害者およびその介護者は無料となっている。

※おでかけの際には十分な感染症対策をお願いいたします

all images:©︎Toru Kuwakubo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
photo by Kenji Takahashi

《エドヴァルド・ムンクのスタジオ》 油彩・カンヴァス 2019年 個人蔵
《ピエール・ボナールのスタジオ》 油彩・カンヴァス 2019年 林郁氏蔵
《フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホのスタジオ》 油彩・カンヴァス 2015年 木俣博文氏蔵
《ヨハネス・フェルメールのスタジオ-3月》 木炭、紙、LPレコード(日高理樹による《ヨハネス・フェルメールのスタジオ-3月》および桑久保徹のための楽曲入り) 2016年 作家蔵
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