第164回「直木賞」は西條奈加氏『心淋し川』 加藤シゲアキ受賞ならず

第164回「直木賞」は西條奈加氏『心淋し川』 加藤シゲアキ受賞ならず

 日本文学振興会は20日、「第164回芥川龍之介賞・直木三十五賞」の選考会を東京・築地「新喜楽」で開き、直木賞に西條奈加氏(56)の『心淋(うらさび)し川』が決定。『オルタネート』で初めての候補に入っていた、人気グループ・NEWSの加藤シゲアキ(33)は、惜しくも受賞を逃した。



【写真】西條奈加氏『心淋し川』に決定!直木賞発表の瞬間



 西條氏は1964年11月9日北海道中川郡池田町生まれ。東京英語専門学校卒。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。11年に『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞受賞。14年に『まるまるの毬(いが)』で第36回吉川英治文学新人賞を受賞した。



 加藤は昨年12月18日、候補選出されたことを受け都内で会見を実施。「自分はジャニーズ事務所のタレントという立場で本を出させていただけているということがあったので、引け目というか小説界にお邪魔している感覚がありました」と心境を吐露しながら、直木賞の候補になったことで「認めていただけたのかなと思います」と自信の芽生えも口にしていた。



 同賞は「芥川龍之介賞」とともに1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となる。受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が与えられる。



 前回の第163回直木賞は、馳星周氏の『少年と犬』が受賞した。



■第164回直木三十五賞 候補作(出版社)

芦沢央『汚れた手をそこで拭かない』(文藝春秋)

伊与原新『八月の銀の雪』(新潮社)

加藤シゲアキ『オルタネート』(新潮社)

西條奈加『心淋し川』(集英社)

坂上泉『インビジブル』(文藝春秋)

長浦京『アンダードッグス』(KADOKAWA)



■選考委員

【直木賞】浅田次郎、伊集院静、角田光代、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき

※五十音順・敬称略
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