クリープハイプ尾崎世界観、芥川賞逃すも「やっぱり小説が好きだ」

クリープハイプ尾崎世界観、芥川賞逃すも「やっぱり小説が好きだ」

 日本文学振興会は20日、「第164回芥川龍之介賞・直木三十五賞」の選考会を東京・築地「新喜楽」で開き、「芥川賞」は宇佐見りん氏(21)『推し、萌ゆ』を選出した。候補だったロックバンド・クリープハイプの尾崎世界観(36)は、惜しくも受賞を逃した。



【写真】バンドメンバーとの写真とともに思いを明かした尾崎世界観



 発表直後、尾崎は自身のツイッターを更新。バンドメンバーとの写真を添えて「メンバーと一緒に待ちました!結果は残念だったけれど、またここから頑張ります。応援してくださった皆さん、本当にありがとう」とファンに感謝し、「やっぱり小説が好きだ。(もちろん音楽も!!!)」と気持ちを伝えた。



 受賞した宇佐見氏は1999年5月16日静岡県沼津市生まれ。2019年『かか』で第56回文藝賞を受賞。同作を単行本化した『かか』でデビューし、第33回三島由紀夫賞を受賞、第42回野間文芸新人賞の候補になった。



 また、第164回直木賞は、は西條奈加氏(56)の『心淋(うらさび)し川』は受賞。候補だった人気グループ・NEWSの加藤シゲアキ(33)も受賞ならずだった。



 両賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となる。受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が与えられる。



 前回の第163回では、芥川賞は高山羽根子氏の『首里の馬』、遠野遥氏の『破局』の2作、直木賞は馳星周氏の『少年と犬』がそれぞれ受賞した。



■第164回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)※作者五十音順・敬称略

宇佐見りん『推し、燃ゆ』(文藝秋季号)

尾崎世界観『母影』(新潮十二月号)

木崎みつ子『コンジュジ』(すばる十一月号)

砂川文次『小隊』(文學界九月号)

乗代雄介『旅する練習』(群像十二月号)



■第164回直木三十五賞 候補作(出版社)

芦沢央『汚れた手をそこで拭かない』(文藝春秋)

伊与原新『八月の銀の雪』(新潮社)

加藤シゲアキ『オルタネート』(新潮社)

西條奈加『心淋し川』(集英社)

坂上泉『インビジブル』(文藝春秋)

長浦京『アンダードッグス』(KADOKAWA)



■選考委員

【芥川賞】小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、平野啓一郎、堀江敏幸、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一

【直木賞】浅田次郎、伊集院静、角田光代、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき

※五十音順・敬称略
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