映画『ザ・ビーチ・バム』邦題はみうらじゅん&町山智浩が考案

映画『ザ・ビーチ・バム』邦題はみうらじゅん&町山智浩が考案

 ハーモニー・コリン監督の最新作『ザ・ビーチ・バム』(原題)の邦題が『ビーチ・バム まじめに不真面目』に決定し、 4月30日よりキノシネマみなとみらい・立川・天神の3館で公開されることが明らかになった。副題の「まじめに不真面目」は、37年来の仲である、みうらじゅん(イラストレーターなど)と町山智浩(映画評論家)の、1時間あまりにわたる弾丸トークをもとに決まったものだという。



映画『ビーチ・バム まじめに不真面目』場面写真



 コリン監督にとって、『スプリング・ブレイカーズ』以来、7年ぶりの新作。マシュー・マコノヒーが演じる主人公・ムーンドッグは、かつては天才詩人ともてはやされたが、今や酒と女に溺れ、才能をムダにしたホームレスという設定。ムーンドッグは、ある事件をきっかけに無一文となり、クレイジーな仲間たち(スヌープ・ドッグ、ザック・エフロン、マーティン・ローレンス、ジミー・バフェットら)に時に頼りながら、新たな詩を書くための旅に出る。



 従来のロードムービーと大きく異なるのは、主人公が旅に出ても “ぜんぜん成長しない”“一度も反省しない”という点。周囲は彼をバカ者扱いするが、主人公の本音は「人は皆、自分の内面を見つめる余裕がなくなってしまう。人生は山あり谷あり。俺はどんな時も自分に素直に、人生を楽しみたいだけ」というもの。



 映画を一早く鑑賞した、みうらと町山は、主人公ムーンドッグは根が真面目で、実は細かいことを気にしてしまう性格だから、照れ隠しでふざけたキャラクターを演じていると指摘。「実はまじめに不真面目を貫くって大変なんだよね」と、みうらと町山の意見が一致し、そこから邦題が生まれた。



 別の邦題候補として、みうらは、主人公が詩人(ポエマー)であり、ヒッピーでもある事から、ポエマーとヒッピーを掛け合わせた造語“ポエッピー”を編み出し、『ハッピー・ヒッピー・ポエッピー』 という案を。町山は、この浮世離れした主人公を一言で表し『渚の解脱マン』と名付けた。二人の邦題が入った2種のチラシが、 映画館のチラシラックに設置される事も決定している。



 ポスタービジュアルは、『ダラス・バイヤーズクラブ』(13年)でアカデミー賞主演男優賞を受賞した怪優マシュー・マコノヒー演じる元・天才詩人ムーンドッグが、毎日どんちゃん騒ぎのパーティをしているハウスボートの上で、満面の笑みを浮かべる場面が切り取られている。キャッチコピーには、劇中の印象的なせりふ「Fun is a Fucking Gun」とその意訳「楽しんで生きるのは、闘いだ」を採用。トランプ前大統領の誕生がきっかけで本作の構想を思いついたというコリン監督が、本作に込めた力強いメッセージでもある。
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