『桃太郎』強盗殺人の罪で裁判出廷 ドラマで“空白部分”と“その後”描く

『桃太郎』強盗殺人の罪で裁判出廷 ドラマで“空白部分”と“その後”描く

 女優の天海祐希、仲里依紗、俳優の佐藤浩市、仲野太賀が、NHK・Eテレで29日に放送されるドラマ「昔話法廷」の最終章「『桃太郎』裁判」(前9:00~9:30)に出演することが1日、発表された。



【場面写真】鬼の嫁メイクをして出演する仲里依紗



 「もし昔話の登場人物が訴えられたら…?」という設定のもと描かれる、同ドラマシリーズ。これまで「さるかに合戦」「浦島太郎」「カチカチ山」など10本が制作され、なじみ深い昔話の登場人物を現代の法で裁く、若い世代をターゲットにした教育番組でもある。検察官、弁護人、被告人、証人のやりとりを一人の裁判員の目線で描き、昔話を新たな視点からみつめ、子どもたちに主体的・多角的に考えることの大切さを伝える。



 本作で裁かれるのは桃太郎。鬼ヶ島に押し入り、持っていた刀で鬼たちを殺傷。財産を奪った強盗殺人の罪に問われる。証人として、殺された鬼の妻、桃太郎のおばあさん、桃太郎といっしょに鬼を襲った犬が出廷。桃から生まれた桃太郎は何者か?鬼はなぜ鬼ヶ島に住んでいるのか?昔話の“空白部分”に解釈を加え、昔話の“その後”が、『JIN-仁-』や現在放送中の『天国と地獄~サイコな2人~』などで知られる森下佳子氏の脚本で展開される。



 キャストは、検察官を天海、弁護人を佐藤、桃太郎を仲野、殺された鬼の妻を仲、桃太郎のおばあさんを白石加代子、裁判員を恒松祐里が演じる。



■キャストコメント

・天海祐希(検察官役)

「昔話法廷」の“桃太郎”編に出演し桃太郎と一騎打ち、弁護人と丁々発止(ちょうちょうはっし)を続ける検察官の役を全力で演じました。大人がみてももちろん面白いですし、お子さんたちには楽しんでいただくと同時に、いろいろな問題を考えていただける作品になると思います。この法廷劇がどなたかとの会話の糧になれたらとてもありがたく、幸せに思います。



・佐藤浩市(弁護人役)

奇想天外な発想の中で物語が進みながら、語られていることは、今の社会でも通じることです。そういう意味では、「犬と会話をする」というありえない設定であっても「リアリズム」をもって伝えられるように見せなければいけない。だからこその役者の真剣みが問われるわけで、そこに嘘があってはいけないと思って演じました。



・仲野太賀(桃太郎役)

今はネットやテレビといったメディアの力がすごく強いので、自分で考えるという思考が停止してしまうことがあると思います。

でも本当は。自分の価値観で考えて判断するべき局面も多いですよね。子どもたちがこのドラマを見たら、きっとよくわからない気持ちになると思いますが、その「よくわからない」というのはすごく大切なことですし、その上で自分自身の答えを出してみてほしいと思います。



・仲里依紗(鬼の妻役)

本来の「桃太郎」には、私が演じた「鬼の妻」は出てこないと思うんです。でも桃太郎に退治された鬼にも家族がいて、生活があったんだという発想を子どもたちに抱いてもらって、そこからいろいろな立場の人の気持ちを想像してもらえるとうれしいですね。子どもたちが学校の授業やご家庭で見たときに、この作品について楽しくディスカッションし、いろいろな意見が出る場になることを願っています。
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