『レッドアイズ』脚本家、亀梨和也の繊細な芝居を信頼 忍成修吾“蠣崎”は主人公・伏見の「合わせ鏡のようなキャラ」

『レッドアイズ』脚本家、亀梨和也の繊細な芝居を信頼 忍成修吾“蠣崎”は主人公・伏見の「合わせ鏡のようなキャラ」

 人気グループ・KAT-TUNの亀梨和也が主演する日本テレビ系連続ドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』(毎週土曜 後10:00)。いよいよ最終章へと盛り上がっていく第8話では、島原(松下奈緒)の夫を殺害し、警察病院に搬送された蠣崎(忍成修吾)らが、KSBC(神奈川県警捜査分析センター)を占拠することに。極秘裏に事件解決を命じられた主人公・伏見(亀梨)は仲間を救うために奔走する。このほど、脚本家を担当する酒井雅秋氏が物語の誕生秘話を明かしてた。



【動画】第8話では再び蠣崎(忍成修吾)が暗躍



──スピード感のある展開と謎の多いサスペンスに多くの視聴者が、考察を繰り広げてくださっています。そんな魅力的なレッドアイズの脚本を執筆されるにあたって、まず最初にどんなことを考えられたのでしょうか?



レッドアイズの企画を伺ったときは、まず最初に『ちょっと大変そうだな』と思いました(笑)。監視カメラで捜査するという特殊な設定で、主要キャラクターも元心理学者や元自衛隊員、ハッカーという専門性の高い設定なので、調べなければいけないことが山ほどありそうだな、と。さらに扱いたい事件の犯人もサイコパスだったりシリアルキラーだったりと、これもまた専門性が高い(笑)。



ただ、必要な情報はプロデューサーさんをはじめ、スタッフの皆さんも調べて下さったので大変助かりました。また、打ち合わせをする中で、(専門的な)難しい方向に行きすぎずテンポ感を大切にした方が面白くなると感じてワクワクしました。



──スリリングな事件の展開はもちろんですが、どのキャラクターもとても魅力的に描かれている人間ドラマとしての見どころが、話数を重ねるごとに増していると評判です。描くうえで大切にされていることはありますか?



『レッドアイズ』のようにスピード感を重視する物語は、説明的なせりふが多くなると展開が停滞してしまう印象があるので、キャラクターの性格や心情、バックボーンなどは、ストーリー上の出来事に対するリアクションを通して描いていくのが理想だと思っています。だから出来るだけ早く事件を起こして、例えば『誰かが襲われた』とか『こういう危機があるんだ』という展開の中で、それぞれのキャラクターがどんなリアクションをとるのか?どんな気持ちになるのか? そうしたところを出来る限り丁寧に拾いあげて、そのキャラクターを描いていくことを目指しました。



亀梨和也さん演じる伏見も、1話では心情を説明するセリフはほとんどありません。だからこそ、本音を語る瞬間が映えるシーンになるというか…脚本家としては、書くのが難しいところでもあるんですが(笑)



──実際に演じているのを見て、印象的だったシーンはありますか?



1話の終盤で、伏見が恋人を殺したとおぼしき犯人に怒りをぶつけて殺そうとするも踏みとどまるシーンです。伏見はなぜ踏みとどまれたのか? その心情を吐露する伏見のセリフは、このシーンにはありません。台本上は空白になっている部分を、亀梨さんが繊細な演技で肉付けして下さっていて、それがすごく頼もしく感じました。



あれはもう、僕の脚本の力ではないんですよね。せりふがない中で、アクションと連動して心情を描くシークエンスになっていたので、亀梨さんを始めとした現場の皆さんの力が素晴らしいなと感動しました。



──アクションも評判になっていますが。



元々立ち上げの時にはアクションを見せ場にするというイメージではなかったんです。監督の皆さんが脚本打ち合わせに参加されるようになったあたりから、『アクション頑張りますか?』という話になっていきました。脚本に書くのが難しい部分なので『どうしよう…』と思ったんですが(笑)。でもその後、アクション監督の下村勇二さんや、真弓役のTAK∴(坂口拓)さんたちが作品に参加して下さったことで、脚本作りでもいい影響を受けました。



特に真弓というキャラクターは、伏見でも勝てないんじゃないの?というぐらいの強敵だと感じたので、アクションを1つのシークエンスとしてちゃんと楽しんでもらえるようなストーリーを作ろうとか、伏見がこんな状況に置かれて、こういうアクションがあったら面白そうだなという発想も結構出てきました。やっぱり普通のドラマでは見ないようなクオリティーのアクションですから、作品のカラーも僕が想像もしていなかった面白い方にグイグイと変化していったように思います。



──8話は蠣崎が、KSBC(神奈川県警捜査分析センター)を占拠するという衝撃の展開です。



蠣崎は当初、物語の前半で活躍するキャラクターをイメージしていました。でも、気がついたらほとんどの回に登場していて、僕の想像以上に育ったキャラクターでした。演じて下さった忍成さんの演技が素晴らしかったことはもちろんですが、主人公・伏見の裏返しのキャラクターだったことがその理由かなと思っています。



二人とも愛する人を失った痛みを抱えていて、復讐を実行した蠣崎の中にある闇は、伏見自身の中にもあります。つまり伏見は『第二の蠣崎』になる可能性を秘めています。そんな『合わせ鏡』のようなキャラクターだからこそ、蠣崎を通して、伏見をより深く描けると感じました。さらに蠣崎は、島原に対しても復讐心を持っている敵で、ストーリーに大きな影響を与えられるキャラクターだったんだと思います。8話では、そんな島原と蠣崎が再び対峙することになるので、そこも大きな見どころになります。

カテゴリ