吉本と契約解消から2年…カラテカ入江、清掃会社の社長業に奮闘中 多くの人への感謝と葛藤

吉本と契約解消から2年…カラテカ入江、清掃会社の社長業に奮闘中 多くの人への感謝と葛藤

 お笑いコンビ・カラテカの入江慎也(43)が、昨年7月に立ち上げた清掃会社「ピカピカ」が、この春から新たな一歩を踏み出した。「毎日をピカピカに」をモットーとして、1都3県を中心に清掃サービスを提供してきたが、今月8日から大阪支店をスタート。一昨年に所属事務所であった吉本興業を契約解消となってから、まもなく2年となるが「芸人時代と似ているところがあって、スケジュール表を見て、びっしりと埋まっていないと、毎月不安になるんです。社員を食べさせていかないといけないし、もちろん自分も食べていかないといけないですから」と、社長として日々の仕事に向き合っている。



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■バイト先に恵まれて独立 生活スタイル一変も“明るさ”武器に仕事を増やす



 入江は改めて、清掃会社を立ち上げることになった経緯をゆっくりと振り返る。「2019年6月4日、闇営業騒動で、吉本興業に、先輩・後輩・同期に、そして相方にすごく迷惑をかけてしまいました。契約解消となってから、2ヶ月間、正直何も前に進めなくて、家の中にいたのですが、このままじゃダメだと思い、人脈に頼らず、自分でネットを検索して、おそうじ本舗さんのアルバイトの面接に行きました。最初はとにかく動いてみようと思って始めたんですけど、アルバイト先の清掃会社の社長さんに相談を重ねていく中で、快く背中を押していただく形で、2020年7月7日に独立して『ピカピカ』を始めました」。アルバイト先には、本当に恵まれましたと感謝の気持ちを口にする。



 「何十年ぶりかのアルバイトで、無我夢中で汗をかいて、仕事に打ち込んでいました。社長と先輩が、お笑いが好きな方だったので、僕に『入江さん、きのうの水曜日のダウンタウン見ました?』とか、ガンガン聞いてくるんです(笑)。変に気を使われることもなく、かといって騒動のことも聞かれることもなかったので、気持ちも楽でしたし、独立するにあたっても、いろいろとアドバイスもいただきました」



 芸人時代は夜型人間だった入江だが、清掃業を始めてから朝7時半には起床して、8時から午後5時前後までには仕事を終えるというスタイルへと一変した。「今は自分で車の運転もするので、バイト時代よりも、さらにお酒に気をつけています。一番違うことは、アルバイトの時は仕事場に集合するだけでよかったのですが、今は自分で仕事を入れないといけないんですよね。日々のことも考えないといけなくて、今月これくらい使って、これくらいの利益があるかと考えたり…。バイト時代に、社長から『入江さん、ちょっと洗剤使いすぎです』って怒られて、そこまで気にすることなのかなと思ったりしたんですけど、自分が経営するようになったらわかるんですよ。自分で会社やるって、本当に大変です」。それでも、明るさを武器に仕事を増やしていった。



 「ほかの清掃会社さんと比べて、技術で勝っているとはまだまだ言い切れない部分もありますが、前向きで元気があるところは負けないと思っています。ある時、ウチの社員が『入江さん、これ落としがいがありますね』と言っているのを、たまたま聞いたお客さんが『今までの清掃会社さんは、そんなこと言わなかったので、すごくうれしい気持ちになりました』と言ってくれて。僕らもとてもうれしくなったので、これからも元気さとひたむきさは大事にしていきたいですね」



■山本圭壱の強力な後押しに涙 「いろんな葛藤はあります」



 芸人時代の先輩からも、強力な後押しをもらっている。「今田耕司さんは、アルバイトの時から大掃除で呼んでいただいて、独立してからも呼んでくれました。今田さんはキレイ好きなので、一番緊張しますね。極楽とんぼの山本圭壱さんは、YouTubeも撮影していただいて。『オレたちみたいな傷物は、頑張っていくしかないからな、腐るなよ』とおっしゃってくれたときには、涙が出ちゃいました。今も、こうして呼んでいただけるのは、本当に感謝です」。こうした中、大阪への進出を決めた。



 「会社を立ち上げて1年経っていないタイミングなんですが、僕のところで働いてくれていた2人が、修行期間を経て、リーダーとなって、ピカピカ大阪支店をスタートすることになりました。めちゃくちゃうれしいですね。甘い世界ではないということは十分に理解しているつもりですが、挑戦したいと思う気持ちの方が強く、チャレンジすることにしました。もちろん、僕も営業をして、大阪の仕事を増やしていきたいと思っています。これから、大阪支店の2人を中心に頑張ってもらって、まずは関西を成功させて、ゆくゆくは全国展開できたらと考えています」



 順調そうに見えるが「緊急事態宣言下ということもあって仕事も減りました。ハウスクリーニングって、他人を家に呼ぶということもあって、少なからず、コロナの影響は受けていますね」と厳しい表情に。こういう時に力になるのが、これまで入江が培ってきたものだ。「僕は人脈で失敗しましたが、今もたくさんの人に助けられています。今、定期的にご依頼いただいている清掃は、友人やずっとお世話になっている社長のご自宅、以前にお仕事させていただいたスタッフさんのオフィスといった、これまでお世話になってきた方々からいただいたものです」。



 騒動からまもなく2年となる。「20年くらい日記を書いているんですが、2年前のものは、いまだに読み返せないです。めちゃくちゃ悩んで、本当に落ち込んでいるので。『きょうも寝られない』『震えている』と、日々、書いていたと思います」。内には、さまざまな思いを抱えながらも、入江はきょうも“社長”として歩みを進めていく。

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