DCコミックス生ける伝説ジム・リー「神話を拡大させていくのはとても楽しい作業」

DCコミックス生ける伝説ジム・リー「神話を拡大させていくのはとても楽しい作業」

 今年、生誕80周年を迎える“ワンダーウーマン”を生み出したDCコミックスは、『ジョーカー』(2019年)、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(20年)、『シャザム』(19年)、『アクアマン』(18年)など、実写映画化プロジェクトを加速させている。



【動画】『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』予告編



 昨年公開された『ワンダーウーマン1984』のデジタル・パッケージが発売中。ファン待望の『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』は5月26日よりダウンロード販売/デジタルレンタル先行配信開始、6月25日より4K ULTRA HD&Blu-ray発売。6月25日からは六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー スカイギャラリーで日本初となる「DC展 スーパーヒーローの誕生」を開催(~9月5日まで)。映画『ザ・スーサイド・スクワッド』の公開も控えるなど、目白押し。



 ますます盛り上がりっていきそうなDCにおいて、DCコミックスの生ける伝説ともいわれているコミック・アーティスト兼DCコミックスの共同発行人であるジム・リー氏へのオンラインインタビューが実現。4年の時を経てついに日の目を見る『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』についてや、“マルチバース”の今後について聞いた。



――『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』がファンの声(#ReleaseTheSnyderCut)を受けてついに実現しました。このような動きについて、どう思われますか?



【ジム・リー】「ジャスティス・リーグ」は80年以上にもわたるその歴史がファン層の厚さの証でしょう。その歴史のなかでDCはありとあらゆるストーリーを紡いできた。バットマンひとつとっても月へ行ったり、ほかのユニバースへ行ったり、殺されたり、時の起源まで遡ったりしている。



 ファンにはそれぞれお気に入りのストーリーラインがあるのは、僕としてはとてもうれしいこと。DCユニバースはとにかく広大なので、どんなファンの希望も叶える器があると思う。『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』に対するファンの熱いサポートには感謝の言葉を送りたい。



 もちろんファンの声が攻撃的になってしまうのは問題で、みんながみんなそうなるわけではないのだけど、今のファンの世界はSNSなどを通じて火に油が注がれてしまうことがあり、二極化がおこるのが懸念点。いずれにしてもキャラクターを愛する熱心なファンがいるのはとてもうれしいこと。だからといって特定の層のみを念頭に置いたストーリーテリングはできない。今はさまざまな監督がさまざまなキャラクターとストーリーラインを練っているところであり、まだまだ語れるストーリーはあると信じている。85年にも及ぶDCの歴史を愛する皆様の期待に応えられるはずとワクワクしている。



 ちなみに『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』がリリースされることに伴って、僕にもうれしかったことがあるんだ。実は6年前に描いたスケッチがあって、そのスケッチはプレゼンテーション用にホワイトボードに描いたもので、僕が考案したストーリーラインやその中の注目シーンなどを描いたものだったからとっくに処分されているものと思っていた。そもそも描いても特に公にしないものはたくさんあるのだけど、今回の『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』リリースに伴いダラスで展示会が催されることになり、このスケッチが展示されることになった。6年もの間、倉庫に眠っていたと知って感動したよ。今後も保管されるのだろうけれど、僕としては失われた宝が発掘されたかのような感覚だ。



――“マルチバース”による大規模なクロスオーバーや予想だにしなかった共演はファンにとって最高に楽しいものですが、“マルチバース”はDC映画&ドラマに今後どのような影響を与えていくのでしょうか?



【ジム・リー】ネタバレがあってはマルチバースの楽しみが台無しになってしまうので詳しくは言えないけど、一つ確実に言えることは、マルチバースはDCユニバースにおける欠かせないベースだということ。そもそもマルチバースを導入し、広めていったのはDCが最初だった。



 それは確か1961年のことで、それ以前にも並行世界への言及はあったかもしれないが、我々はたった一つの地球を生きているわけではなく、今生きている時空と少しだけ違うパラレルワールドが存在し、そこには複数のスーパーマンやバットマンが存在するという神話を大きく確立させたのがDCだった。



 その神話を拡大させていくのはとても楽しい作業で、DCはなにせ1961年以来60年もの間これを継続してきたわけだ。僕がマルチバースを知ったのは8、9歳の頃で、アース2やアース3の存在やそこには違うバージョンのジャスティス・リーグが存在することを知った時の衝撃は相当なものだった。これからそれを発見する方々がうらやましい。映画の世界でもこれが繰り広げられたら世界中のDCファンに相当なインパクトを与えることになると思う。



■『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』

5月26日(水)ダウンロード販売/デジタルレンタル先行配信開始

6月25日(金)4K ULTRA HD&Blu-ray発売



JUSTICE LEAGUE and all related characters and elements and trademarks of and (C) DC. Zack Snyder's Justice League (C) 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.



■『バットマン』&『ワンダーウーマン』を擁する 最大級のアメコミ出版社・DC 日本初の特別総合展『DC展 スーパーヒーローの誕生』

会期:2021年6月25日(金)~9月5日(日)

会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー スカイギャラリー

https://tcv-taod.roppongihills.com
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