イビサ島の伝説的おじさんDJが主人公の音楽ドキュメンタリー

イビサ島の伝説的おじさんDJが主人公の音楽ドキュメンタリー

 スペインの東、地中海に浮かぶ世界遺産イビサ島は、世界一のパーティアイランド。夏場はヨーロッパの有名ナイトクラブが店を開け、世界中からスターDJが集まる。そんな島の最南端サリナスビーチで25年間、パーティー・サウンドとは異なる音楽を紡いでいるDJがいる。イギリスから移住したジョン・サ・トリンサ。いまやイビサの伝説的なローカルDJであり、ヨーロッパを中心に世界中に多くの熱狂的なファンをもつ。



【動画】音楽ドキュメンタリー『太陽と踊らせて』予告編



 そんな彼の生きざまを、島に息づく多彩な、しかし時代の波の中で変容もする文化とともに、息をのむような映像とバレリアックな音楽にのせて描き出す音楽ドキュメンタリー『太陽と踊らせて』が、7月24日より新宿K’s cinema、アップリンク吉祥寺(どちらも東京)ほか全国で順次公開される。



 予告編では、まず美しいイビサ島の景観が俯瞰の映像で映し出される。同時に、煽情(せんじょう)的な色彩のネオン、そしてクラブビートに合わせて人々が踊り狂う姿が捉えられ、昼とは全く違う顔をもつ夜のイビサの姿が、「放蕩の終着点」という説明と共に紹介される。



 しかし、この映画の主題はそこではない。そんな放蕩さをもった島の最南端の小さなビーチで、ひとり黙々と正午から夕日が沈むまでパーティー・サウンドとは異なる音楽をDJし続けるジョン・サ・トリンサ。彼のDJスタイルは、バレアリック・ミュージックと称される。



 そもそも「バレリアック」とは、イビサ島を含む、スペイン南部の地中海に浮かぶ群島の呼称に由来。イビサで生まれたダンスミュージックのスタイルを「バレアリック・ミュージック」、バレアリック的な音楽と呼ぶ。特定のカテゴリにこだわらない、ジャンルレスでボーダレス、オープンマインドな精神に基づいたミクスチャーな選曲が特徴だ。



 「一日9時間も回していることもある。ばかげているだろう(笑)」とジョンは語る。島の住民、旅行者たちもカメラに向かってジョンのことを語る。その証言から、ジョンが島の人々や旅行者に愛されている様子が見てとれる。そしてジョンは言う「音楽は人々を恋に落とすことができる」と。



 監督は、台湾人の両親を持ち、新宿歌舞伎町で育ったリリー・リナエ。日本の社会に少し息苦しさを感じていたとき、旅で出会ったジョンの誠実で自由な生き方、イビサの包み込むような風土、そして、その色彩にあふれた音楽に魅了され映画制作を決意。全力を尽くして初めての長編ドキュメンタリーを完成させた。

音楽は、あまりにも自由で垣根のない生き方をする彼の精神そのものだ。



 映画は、そんな風のような伝説的おじさんDJの生きざまを、島に息づく多彩な、しかし時代の波の中で変容もする文化とともに、息をのむような映像とバレリアックな音楽にのせて描き出す。



 アップリンク吉祥寺では公開2週間前から映画館内のギャラリーで、リナエ監督が撮影したものを含むイビサの写真パネルを展示予定。



■公式URL

http://bornbalearic.movie.onlyhearts.co.jp/

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