高岡早紀演じる“純愛モンスター”リカの魅力、原作者が愛される理由を考察

高岡早紀演じる“純愛モンスター”リカの魅力、原作者が愛される理由を考察

 女優の高岡早紀が主演する映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』(6月18日公開)の原作者・五十嵐貴久氏が、リカの誕生秘話から、愛される理由までを語った。



【写真】トレードマークの花柄のコートに身を包み物思いにふけるリカ



 2019年10月に東海テレビ・フジテレビ系全国ネットにて放送され「この女、怖すぎてヤバい!」とツイッターでトレンド入りが続出した連続ドラマ『リカ』。今年3月から4月にかけて全3話が放送され「またしても怖いのに突っ込みどころ満載!」とその中毒性にハマる人が続出したエピソード0にあたる『リカ~リバース~』に続き公開される映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』。



 原作は第2回ホラーサスペンス大賞を受賞した五十嵐氏のサイコスリラー小説「リカ」シリーズの「リターン」。“美しき魔性”高岡による、衝撃的なせりふ、誰もが目を奪われてしまう振り切った演技で、映像化は大成功。映画でも引き続き、「リカ」ワールドへ引き込む。



 幼い頃から愛に恵まれなかったリカは、夫像、結婚像、家庭像に少女のような憧れと純粋さを持つ、自称28歳の女性。運命の男性に出逢った時、彼女のピュアな愛情はさく裂し、愛する人を手に入れるためなら手段を選ばない最恐の“純愛モンスター”と化していく。その狂気の愛のたどり着く先は――。



 五十嵐氏は執筆のきっかけを「インターネットが普及し始めた2000年頃に、“出会い系サイト”を通じて人と会うことが現実に起きているという体験談を教えてくれた方がいて、『それって、怖くないですか?』というのが、頭の中にありました。もし、相手が少しおかしい人ならどうなるのだろう? 少しがかなりなら? かなりが極限ならどうなるのか……?」と考えていったことだと明かす。



 「よく分からない人と連絡を取り、会うという状況を想像しているうちに、その人がだんだん距離の取り方が変で、連絡の仕方がおかしい、いつ寝ているのかよく分からないなど、要素をだんだん付け加えていくうちに、あのようなキャラクターになりました」と人物設定の裏側を語る。



 愛を一途に求める姿に、思わず共感する人も多い純愛モンスター・リカの性格に関しては、「“究極のピュア”な人。リカは24時間ずっと好きな相手と話して、触れ合っていたいと思う人。身の回りの世話も全部私がするから、あなたはそこにいてくれればいいと言うのが愛情だとすれば、それはもう、ピュアな愛情と言えなくもないかもしれないです」。



 また、「僕はリカをゴジラのような怪物的存在と思って書いています」と明かす五十嵐氏。「どんなに心が清らかな人でも、どこかに“独占欲”のようなものがあるのではないか? その独占欲を肥大化したのがリカという人ですし、その部分は性別関係なく、共通する人間の心理だとも思います。結果、人によって捉え方が違うのが、リカの最大の魅力かもしれません」と、リカが読者や視聴者に受け入れられている現状について分析をしている。



 映画では、山中でスーツケースに入った死体が発見されるところから始まる。被害者の身元は、3年前、逃走犯の雨宮リカ(高岡)に拉致され行方不明になっていた本間隆雄(大谷亮平)。警視庁捜査一課の奥山次郎(市原隼人)は、潜伏中のリカをおびき寄せるため、偽名を使いマッチングアプリでリカを探し出すことに成功。次第に“純愛モンスター”リカにのめり込んでいく。「やっと会える、雨宮リカ」――捜査と共にリカにのめり込んでいく奥山を心配する婚約者の青木孝子(内田理央)は、同僚の梅本尚美(佐々木希)と共に彼の部屋へと向かうのだが…。
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