3DCGアニメ『バイオハザード』への抜てきで注目の羽住英一郎監督フィルモグラフィー

3DCGアニメ『バイオハザード』への抜てきで注目の羽住英一郎監督フィルモグラフィー

 1996年にゲーム第1作が発売された『バイオハザード』は今年でシリーズ25周年。そんな節目の年に、新たな一ページが刻まれる。Netflixオリジナルアニメシリーズとして3DCGアニメ『バイオハザード:インフィニット ダークネス』(全4話)が7月8日より配信開始となる。数々の死線をくぐり抜けてきた、シリーズの人気キャラクターであるレオンとクレアが、ホワイトハウスで偶然の再会を果たし、新たな脅威に立ち向かう姿が描かれる。



【動画】Netflix 『バイオハザード』本予告映像



 本作の監督を務めるのは、「海猿」、「MOZU」シリーズや、今年3月に公開された『太陽は動かない』などを手掛けてきた、日本を代表する映画監督の一人、羽住英一郎。3DCGアニメ作品の監督は初挑戦となる。



 羽住監督といえば、これまでも”映像化は不可能”と言われてきた壮大なアクションシーンと人間模様を絶妙なバランスで再現し、実写作品において高い評価を得ている。ド派手な演出だけではなく、登場人物一人ひとりの細かな人間模様や心理描写を描くことにも長けており、記憶に残るアクションシーンや、思わず応援したくなる主人公像を描いてきた。



 初の3DCGアニメ作品となる『バイオハザード:インフィニット ダークネス』では、その強靭な肉体と精神力に加えて、クールな性格なのにジョークを繰り出すなど、バイオハザードシリーズでも屈指の人気を誇る主人公レオンの活躍をどう表現するかにも大きな注目が集まっている。羽住監督自身も「長い歴史と多くのファンがいる作品に関われる事に、プレッシャーよりも素直に喜びの方が勝っています」と語り、バイオファンはもちろん、羽住監督作品に信頼を寄せる映画ファンをも楽しませてくれそうだ。



 そこで、『バイオハザード:インフィニット ダークネス』の配信に先駆け、羽住監督のこれまでの大ヒット作品をピックアップ。歴代のバイオハザードシリーズで、どんなに絶体絶命の状況でも、クールかつ大胆に任務をこなしてきたレオンだが、羽住監督作品に登場する主人公たちも負けず劣らず数々の死線をくぐり抜けてきた強者ばかり。ビジュアル面はもちろん、身体的・精神的にも存分に輝かしさを発揮する彼らの活躍を一挙おさらいしよう。



■全てはここから始まった──羽住英一郎初の映画監督作品『海猿 -ウミザル-』(2004年)



 原作は「週刊ヤングサンデー」(小学館)に連載された佐藤秀峰の人気コミック「海猿」。連続ドラマとして『海猿 EVOLUTION』(05年・フジテレビ)が放送されたほか、映画も全4作が公開され、10年に公開された『THE LAST MESSAGE 海猿』は興行収入80.4億円を記録し、同年の実写日本映画第1位に輝くなど、空前の海猿ブームを巻き起こした。



 海上保安庁のエリート中のエリートである潜水士を目指す主人公・仙崎大輔を演じたのは伊藤英明。海難救助最前線で働きたいという熱い想いを胸に秘めた仙崎が、落ちこぼれのバディである工藤(伊藤淳史)と共に、日々切磋琢磨しながら成長していく姿を描いた。仙崎を中心に友情・恋愛要素も展開されていくが、海難救助の最前線ゆえに、もっとも死に近い職場である<潜水士>という仕事に自らの命を懸けて勇敢に立ち向かっていく姿を通じて、シビアな現実を突きつけながらも、命の大切さなど、大切なメッセージを投げかけた。潜水士を目指し、時には苦悩しながらもひたむきに前へと進み続ける仙崎の力強さと、揺れ動く心境の変化にも目が離せない名作だ。



■日本映画の常識を打ち破る史上空前のスケールで描いた『劇場版 MOZU』(2015年)



 逢坂剛の小説「百舌の叫ぶ夜」「幻の翼」(集英社文庫)を原作とする、TBSとWOWOWが共同制作したドラマ『MOZU』の完結編となる作品。ドラマ版では西島秀俊演じる、家族を失った警視庁公安部の捜査官・倉木が、殺し屋「百舌(MOZU)」を追ううちに、次第に国家を揺るがすほどの巨大な陰謀に巻き込まれていくという、壮大な物語になっている。



 劇場版では最強にして最悪の敵「ダルマ」をビートたけし、その配下のテログループメンバーを伊勢谷友介、松坂桃李らが演じた。捜査官として非凡な能力を発揮しながら数々の事件を解決に導いてきた倉木は、戦後日本の犯罪史に関わってきたと言われるシリーズ最大の謎の敵“ダルマ”との決着をつけるため、仲間と共に命がけの任務にあたる。普段は冷静沈着ながらも、家族の真相に近づくにつれ、周りが見えなくなる一面も見せるが、傷だらけになりながらも仲間と共に巨大な悪に勇敢に立ち向かっていく倉木の姿に、思わず心打たれてしまうこと必至だ。



【Netflix URL】https://www.netflix.com/title/81330853



■“映像化不可能”と呼ばれた原作を映画化!羽住組の集大成と語る『太陽は動かない』(2021年)



 「怒り」「悪人」など、映像化される作品多数の小説家・吉田修一のサスペンス小説「太陽は動かない」(幻冬舎文庫)が原作。公開延期を経て今年3月に公開された。心臓に爆弾を埋め込まれた藤原竜也・竹内涼真演じる秘密組織のエージェントが、24時間ごとに迫る死の危険を抱えながら「全人類の未来を決める次世代エネルギー」の極秘情報をめぐり、各国のエージェント達と命がけの頭脳戦を展開していく。



 藤原演じる敏腕エージェントの鷹野一彦は、明晰な頭脳と突出した身体能力をあわせ持つプロフェッショナルとして数々の任務を冷静沈着にこなしてきた。一方で、内側には熱い思いを秘めており、バディを組んだ竹内演じる後輩の田岡をはじめ、仲間を助けるために命がけの救出をおこなうなど、クールながらも人間味あふれる行動は、まさしく物語の主人公として圧倒的な存在感を放っている。



■『バイオハザード:インフィニット ダークネス』(2021年)



 1996年に1作目のゲーム「バイオハザード」が発売され、絶望的な状況から武器やアイテムを駆使して生還していくという”恐怖”をゲームで見事に再現し、「サバイバルホラー」という新しいゲームジャンルを開拓した名作シリーズから派生した3DCG作品。



 2006年、ホワイトハウスが何者かにハッキングされ、捜査のため召集された合衆国エージェントのレオン・S・ケネディたちは、突如停電したホワイトハウス内で正体不明のゾンビ達と遭遇し、SWATと共に制圧する。一方、テラセイブの職員クレア・レッドフィールドは、難民支援のためぺナムスタンに在留中、失語症の少年が描いた奇妙な絵と出会う。ウィルス感染者を描いたと思われるその絵をきっかけに独自の捜査を進めるクレア。遠く離れた国で起こった2つのゾンビ発生事件は、やがて国家を揺るがす事態へと発展していく──。



 端正なルックスと、どんなに絶体絶命の状況でも、クールかつ大胆に任務をこなし、ゾンビに立ち向かっていく強い肉体と精神をあわせ持つシリーズ屈指の人気キャラクターであるレオン。彼とともに変わり果てた街から脱出劇を演じるなど、関係が深いクレアの2人は、本作ではいったいどんな活躍を我々に見せてくれるのか!? 世界中で大きな期待が寄せられている。
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