“密”を避けることで“密”になる? コロナ禍で撮影現場に変化、共演者同士の電撃婚の可能性

“密”を避けることで“密”になる? コロナ禍で撮影現場に変化、共演者同士の電撃婚の可能性

 新垣結衣と星野源の結婚が、“逃げ恥婚”として大きな話題に。ドラマ内でも夫婦役だったため、SNSでも興奮の声が相次いだ。このようにドラマや映画、舞台等での共演、とくに夫婦役、恋人役が交際のきっかけとなり、リアルで結婚に至るケースは過去を振り返っても多い。だがこのコロナ禍により、共演者同士に愛が生まれる環境に変化が出てきている。さらに、週刊誌記者や芸能リポーターから「あれをスクープするのは無理!」との声が聞こえてくるように、情報の出方も変わってきているという。特殊な状況下で、撮影現場では何が起こっているのか?



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■“逃げ恥婚”を生んだ? コロナ禍の撮影現場の変化とは



 5月19日、新垣結衣と星野源が所属事務所を通じて結婚することを発表した。メディアを騒がせたのはもちろん、SNSでも「まさか本当の夫婦になるとは!」「平匡さんとみくりがリアルに結婚したぁ!」と大きな話題に。祝福の声、それぞれの結婚を嘆くファンの声、“ロス”に陥ったとの声が相次ぎ、その喧騒は数日収まることはなかった。事務所の発表によれば、結婚のきっかけは今年1月放送の『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)SPドラマでの再会。結婚を前提に交際をスタートし、そのままゴールインを果たした形だ。



 ドラマや映画で恋人・夫婦を演じ、実際に結婚したカップルは過去にも多く存在する。三浦友和・山口百恵の結婚は昭和のビッグカップルとして有名であり、反町隆史・松嶋菜々子(ドラマ『GTO』)、市村正親・篠原涼子(舞台『ハムレット』)、堺雅人・菅野美穂(映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』)、山本耕史・堀北真希さん(ドラマ『わが家の歴史』、舞台『嵐が丘』)、向井理・国仲涼子(ドラマ『ハングリー!』)など、枚挙にいとまがない。



 ドラマや映画、舞台ともなれば、長い期間を共にし、大変な撮影を一緒に乗り越えることで仲間意識もわきやすい。それが未婚の男女ともなると、そこから恋愛に発展することも自然なことだろう。近い距離で長い時間を過ごすことで、相手の素の部分も見え、距離が近づくことは一般でもよくあることだ。



 ただ、こういった共演により生まれる愛の形も、コロナ禍の影響で今後、変化していく可能性があるという。



 「現在のテレビドラマや映画の撮影は、徹底的なコロナ対策が行われています」と話すのは、メディア研究家でテレビ誌などにも寄稿する衣輪晋一氏。



 「演者、スタッフの手指の消毒はもちろん、マスク、フェイスガード、小道具やセットのアルコール消毒、スタジオ内にサーキュレーターが置かれ空気の循環などは当然ながら徹底。これまでは空き時間に演者が休む椅子も輪になって置かれたりしていたところを、横並びにし、対面を避けるように配置されていることも多いと聞いています。そして、取材側として感じるもっとも大きな変化は、こうした現場への取材がほぼ完全にシャットアウトされていることです」(衣輪氏/以下同)



 取材が許されるのは、インタビューやグラビア撮影まで。だがそのグラビア撮影でも、2ショットの場合は密を避けてある程度、演者間の距離を置いたり、インタビューはリモートで行われることが増加。対面の取材であっても、マスクの上にフェイスガード、さらには取材者と演者の間にアクリル板が置かれており、もちろん一定の距離は保たれている。出演者がマスクをすることのできない撮影現場ともなれば、なおさら徹底ぶりに拍車がかかっていると言う。



 「コロナ禍以前は、テレビ誌やアイドル誌などがクランクイン、見せ場のシーンなどに取材に入るのは当然の光景。私も以前は、数多くのドラマやバラエティの現場に毎日のように取材に入っていましたが、コロナ禍以降はゼロ。テレビ局の広報担当者によると、現場取材は基本的に断っている状態であるとのこと。撮影スタッフに話を聞いてみても、スタッフの数すら必要最低限に減らされているということでした」。



 待ち時間での出演者同士の接触なども少なくなり、打ち上げなども控えられている現在。メディアの取材も制限されたこと、そのほかスタッフや業者の出入りなども多少制限された結果、出演者たちはより集中して演技に臨める状況だ。外野のノイズが入らない、とも言える。



 外野のノイズが入らず、さらに役柄に集中できるということは、出演者たちは恋人・夫婦役などの役柄の関係が解けにくく、そのまま愛へと発展しやすくなると考えることもできる。また、オフショットを狙うメディアがなくなるなど外部の目が遮断されたことにより、空き時間でもより“素”の姿で接しやすくなる。“密”を避けたことで、共演者同士の親密度が上がる、と言えるだろう。



 こう考えると、新垣と星野の交際のきっかけが、コロナ禍真っ最中の『逃げ恥』SPだったというのも、うなずける話である。



 また一方で、メディア取材やスタッフの人員削減により、テレビ局によるプロモーションはしにくくなったかもしれないが、情報統制は取りやすくなったと思われる。衣輪氏も、「新垣さんと星野さんの結婚については、週刊誌記者も芸能リポーターも『あれをスクープするのは無理!』とこぼしていました」と明かす。このように、現場を見ている人が少なくなれば、たとえ共演者の関係に変化があっても、それだけ噂や情報の洩れが減るのだ。



 「さらに言えば、コロナ禍で一般の人も出歩かず、目撃情報が減ったということも挙げられます。5月27日の『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で岡村隆史さんが、芸能人やセキュリティーの問題もあり、芸能人が入るマンションに入居するようになっていると明かされました。星野源さんも18年に、新垣結衣さんが住むマンションの別棟へ引っ越されたと報じられていましたが、こうなるとマンション内でのプライベートは外部の人はまったく知ることができない。さらにコロナ禍で出かけることもなく、飲食店でお酒を飲んでゆっくり過ごすこともできないため、誰が誰と食事をしていたという情報そのものが激減しているというのです」。



 現場での情報漏れの激減、守られたプライベート、人通りの少なくなった街、飲食店の時短営業や酒類提供禁止の要請などで、「コロナ禍によってスクープされない電撃婚=“コロナ婚”は今後、増えるかもしれません」と衣輪氏。



 コロナ禍によって様々な制限がかかっている撮影現場、そして夜の街。誰もが大変な状況ではあるが、それによってより共演者同士の関係が濃密になりやすい環境にあるといえる。新垣結衣・星野源のような、驚きの“コロナ婚”カップルは、今後も増加していくかもしれない。



(文:西島亨)
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