「夢がかなった」山里亮太&若林正恭の“後日談”で振り返る『たりないふたり』解散漫才

「夢がかなった」山里亮太&若林正恭の“後日談”で振り返る『たりないふたり』解散漫才

 お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太、オードリーの若林正恭による「たりないふたり」が、5月31日に東京・下北沢で行われた配信ライブ『明日のたりないふたり』をもって、12年におよぶコンビ活動を終了=解散した。タイトルにふさわしい「たりないふたり」の向こう側を約2時間の漫才で見せたが、当事者にはどういった景色が広がっていたのだろうか。ラスト漫才に込められたメッセージを、山里と若林の言葉をもとに探る。



【独占カット】『たりないふたり』解散漫才の模様



■『たまむすび』で山里がにじませた“充実感” 演者・スタッフともに、ほぼ“一発勝負”の本番



 1日放送のTBSラジオ『たまむすび』(月~金 後1:00)で、山里は「若ちゃん大変だったと思うよ。打ち合わせは何回か重ねたんだけど『こんなこと言うかも』くらいのことを言って、それが何ヶ所かあるっていう感じだったから。若ちゃんの頭の中にやりたいことがあって、それをもってセンターマイクに行くから、アドリブしかない」とほぼ即興だったと回顧。「12年一緒にやっているけど、解散の日でも『コイツ、イカれてるな』って(笑)。『なんでそんなこと言うの、そんなことするの』って思ったから(笑)。無観客だけど、楽しくて楽しくてさ」と充実したラストライブを振り返った。



 赤江珠緒から、それぞれの相方からの反応はあったかと向けられると「確認はしてないですよ。春日さんに関しては。ただあの2人って、絶対に見てない。なぜってわかる? 自分が一番好きだから」と笑い声でぶっちゃけ。「もし嫉妬する相方だったら、12年も許してくれないもん。オレが逆だったら、すごく嫌」と相方への感謝も口にしていた。2日深夜放送のTBSラジオ『水曜JUNK 山里亮太の不毛な議論』(毎週水曜 深1:00)では、山里がさらに深い思いを吐露。「うちの相方(しずちゃん)は異常なほどの寛大だから許してくれると思うけど、こんな漫才はもうできないんじゃないかなと。それを超えるものをできるようにしていかないといけないけど、現時点であんな漫才はできない」としみじみ。



 当日までの様子について「打ち合わせっていうような打ち合わせはなかったのよ。一応、何回かはあったんだけど、あの子(若林)クレイジーだから、天を見ながら考えるのよ。『こんな感じのことを言おうと思っています』と。オレはそれに付随することを言ったらいいのかなとか。オレは打ち返すのみだから。結果、当日までどんなパンチがくるか。ある程度、ここはこういうブロックっていうのは。最後だから、自分の伝えたいことだけ持っていこうと、マイクに行くんだけど。リハのしようもないから、こんな感じのステージですと。リハというものはないので、カメラマンさん、技術さんに、撮り残さないように頑張ってくださいという感じで」と演者・スタッフともに本番に相当の覚悟を持って臨んでいたことを告白した。



■山里「若ちゃんに自分にすべてを見てもらいたい」 若林は長年の夢がかなった喜びを語る



 実際の漫才について「お互い認めている人間、若ちゃんっていう才能、その人に笑ってほしいと。まずはこの男に全力で自分のすべてを見てもらおうと。それをやっていたらさ、こちとら楽しくて頭がおかしくなりそうなのよ。何しでかすかわからない中で、オレが一生かけても出ないパターンとか見せてくれるのよ」と若林へのリスペクトを語っていった。



 さらに「自分の中のすべてを出し続けられる漫才って楽しくて仕方なくて。自分たちのためにチケットを買って見てくれている人たちの声もビンビンに聞こえてくるわけ。この人についていったら、こんな楽しい世界が見られるんだって知っていたと同時に、もうこれできないんだと。だから、思い残すことなくやろうと。若ちゃんはいろんな地図が入っているわけ。いろんなものを出すためのステージを作ってくれる。そこに全力で本音を言うと、その温度の若ちゃんの実はこう思っているっていうのをかぶせてきて。でも面白いシチュエーションみたいな。気づいたら、何も覚えていないくらいでさ。その頃にはずっとたりないふたりを見てくれていた人、初めての人を考えたりして」と熱弁をふるう。



 その上で「たりないふたりって、こういうことを届けたかったんだなってわかるのよ。大好きなユニットでめちゃくちゃおもしろいことをやろうと思っていたんだけど『明日のたりないふたり』っていうタイトルは何なのかっていうのを、若ちゃんがボケながら教えてくれるのよ。そこからのぶつけ合い、そんな漫才ができたことがうれしくて。ぜひ見てほしいなと。出し切ったし。たりないふたりも12年やって最後だって言っているから。(次は)とてつもない何かがないと組む理由にはなれない。芸人っていう仕事につかせてもらって幸せなんです」とかみしめるように語っていた。



 山里の言葉から3日後に訪れたニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン(ANN)』(毎週土曜 深1:00)では、若林が「若手の時さ、自分と相方とお客さんの三角形を作りなさいっていう教えを聞いたことあるじゃない。今回は(無観客だから)お互いに向けてやるしかないけど、それだけは忘れないようにしようと思ってさ、映画『バイオハザード』のミラ・ジョヴォヴィッチのポスターみたいに、両方をピストルにして、山ちゃんに向けていたの。『ターゲットは山里だぞ』と。横でサトミツ(佐藤満春)がうなずいていたの(笑)。『若林くんそうだよね』って」と舞台裏の秘話を公開。



 その上で「夢がかなった感じだった。『たりないふたり』のライブってさ、頭の中に設定は持っているんだけど、どれをやるかっていうのを山ちゃんの様子を見ながら進めていったりするところがあるのよ。大喜利とかもそうだけど、終わった後の帰り道で『あれ言えばよかったな』みたいなのがあるじゃん。『あれやりたかったな』みたいなのが残るのよ。だから、たりないふたりの漫才で『この後、公園で、2人でやらない?』って言っていたことができたから良かったなと。やり残したことはないですね。すべてやりきった感じはあります」と充実感をにじませた。



 山里は、この模様をリアルタイムで聞いていたようで、自身のツイッターで「あれミラ・ジョヴォヴィッチだったんだ」「俺が言っちゃだめだったのか…あと、ご機嫌でかかっちゃってるのがバレてるのが一番恥ずかしい」などと、実況ツイートを連投。この投稿を若林が番組内で取り上げるなど、ラジオとツイッター越しで“たりないふたり”が実現する流れとなっていた。



 それぞれの番組の模様は、放送後1週間以内は「radiko」で聞くことが可能。『明日のたりないふたり』を視聴した後の後日談、まだ視聴していない人にとっては“舞台裏”を知った上で鑑賞できる機会となるだろう。



■『明日のたりないふたり』(※ライブ情報は最新のものを参考にしてください)

公式ホームページ:https://www.ntv.co.jp/tarinai/

見逃し配信は6月8日まで

チケット:一般視聴チケット 3000円(GOTOイベント適用 2400円)(6月8日午後7時まで販売)
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