古谷徹に「アニメ史に残る作品の主人公」がまた一つ、「光栄」

古谷徹に「アニメ史に残る作品の主人公」がまた一つ、「光栄」

 サウジアラビアのアニメ制作会社「マンガプロダクション」と日本の老舗「東映アニメーション」が2017年にアニメコンテンツ共同制作についての協定を交わし、制作されたアニメ映画『ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語』が25日より日本で公開される。本作の魅力について、主人公アウスを演じた声優・古谷徹のインタビューが到着した。



【動画】アニメ映画『ジャーニー』予告編



 本作は古代のアラビア半島を舞台に、主人公アウスらメッカの民が侵略者アブラハに立ち向かい、自分と仲間たちを信じる力で未来を切り開いていく姿を、ヒューマンドラマとアクションにあふれたエンターテインメントとして描き出した作品。



 制作は、東京とサウジアラビアの首都リヤドの両都市で行われ、映画の基本構成とコンセプトを手掛けたのは、サウジアラビアのマンガプロダクションズ。プロデューサー、アーティスト、作家のチームは、アラビア半島の文化と信念を作品の中核へと反映させた。それを受け、世界に通じるハイクオリティな映像を東映アニメーションが制作した。



──サウジアラビアと日本の合作だと知って、どんな印象を持ちましたか?



【古谷】すごく驚きましたし、日本のアニメーションが世界中で愛されている証でもあると思いました。この作品が実現したことそのものが、僕にとっては感動的な出来事でした。しかも、そんなアニメ史に残る作品の主人公を演じることができたのは、とても光栄でした。



──アウスはどんなキャラクターだと思いましたか?



【古谷】罪を犯した過去もあり、波乱万丈な人生を生きている人物で、人間的にも深みのあるキャラクターだと思いました。



──今まで演じてこられたヒーローとアウスに共通する部分はありますか?



【古谷】僕が演じてきたヒーローたちは、最初から能力が高くて圧倒的に強いというキャラクターは多くありません。彼らは、心の中の勇気を振り絞ることで困難に立ち向かい、そこに何かの力が加わることで、強大な敵を倒すことができる。最後に大事なのは心の強さ。そのあたりはアウスにも共通していますね。



──アウスを演じる時に意識したことはありますか?



【古谷】あまり強くなりすぎず、普通の人間っぽくありたいと考えました。信念が心の中にあるからこそ、力が発揮できる人だと。意識したのは、何度倒されても、決してあきらめずに立ち上がっていくところですね。そこは男として一番かっこいいと思ったシーンなので、大切に演じたいと思いました



──印象に残ったシーンはありますか?



【古谷】ヒンドからもらったアイシャドウを塗るシーンです。そうやってアウスが覚悟を見せることで、味方の戦意が鼓舞されます。ヒンドとの結びつきも実感できて、とても感動的でした。この映画は、クライマックスも含めて感動できるシーンが何度もある作品です。



──演じるキャラクターにはどんな姿勢で向かい合っていますか?



【古谷】まずその作品と役を心底理解することが大事です。台本を読んで、世界観、キャラクターのポジションや心情を理解したら、それを台本の余白に細かく書き込んで頭の中に入れます。次に映像を見ながら自分で練習をしますが、その時には自分も画面の中のキャラクターのように多少体を動かしながら声を出してみます。動きをつけていくとせりふのニュアンスも立ったままで言うときと変わってきますし、リアリティも出てきます。そうして自分の役をシミュレーションした上で、本番では心の中に湧き上がった感性を信じて演じるようにしています。



■作品について and more



 人が人として生きていくためには何が必要なのか。人間性から生まれる信念の力こそ、希望をもたらすものではないのか。本作はそのことを、アウスの生き様を通して世界の人々に訴えかける本作。日本語吹替と同時に英語字幕をつけた形で上映。日本にいる英語圏の人も楽しめるようになっている。



 監督は、劇場版『名探偵コナン』シリーズ(2011年~17年)や、『GODZILLA 怪獣惑星』などで名を知られたヒットメーカーの静野孔文。主人公アウスを演じたのは『名探偵コナン』(安室透役)、『機動戦士ガンダム』(アムロ・レイ役)などの古谷徹。敵のアブラハ役は『龍が如く』(桐生一馬役)、『呪術廻戦』(夜蛾正道役)の黒田崇矢。アウスの妻のヒンド役は『美少女戦士セーラームーン』(セーラームーン/月野うさぎ役)や『新世紀エヴァンゲリヲン』(葛城ミサト役)の三石琴乃。アウスの幼なじみズララ役に『進撃の巨人』(リヴァイ役)や『ONE PIECE』(トラファルガー・ロー役)の神谷浩史。隊長ニザール役は『おそ松さん』(松野カラ松役)などの中村悠一。

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