suis from ヨルシカ、実はディズニープリンセスが好き 『あの夏のルカ』に見るその系譜

suis from ヨルシカ、実はディズニープリンセスが好き 『あの夏のルカ』に見るその系譜

 『トイ・ストーリー』『リメンバー・ミー』のディズニー&ピクサーが贈る感動のサマー・ファンタジー・アドベンチャー『あの夏のルカ』(ディズニープラスで独占配信中)。シー・モンスターの少年たちの人生で一度しかない“あの夏”を描いた作品。少年たちと同世代には共感を、“かつて少年少女だった大人”には郷愁を呼ぶ本作の、エンドロールに流れる日本版エンドソング「少年時代(あの夏のルカ ver.)」がまた感動を誘う。井上陽水による“夏を代表する”名曲「少年時代」(1990年/作詞:井上陽水 作曲:井上陽水、平井夏美)を歌っているのは、次世代を担う音楽アーティスト、ヨルシカのボーカル「suis」(読み:スイ)。この映画をどう観ましたか?



【動画】suisが歌う『あの夏のルカ』日本版エンドソング



――『あの夏のルカ』をご覧になって、率直にいかがでしたか?



【suis】自分が関わっていることは抜きにして、本当にいい映画だな、と思いました。両親から聞かされるままに人間の世界を恐れていた主人公のルカが、(同じシー・モンスターの少年)アルベルトと出会って、人間の少女と出会って、どんどん変わっていくんです。はじまりと終わりとでは別人のように、成長するルカの姿に感動しました。新しい世界を教えていく存在としての友達、ルカにとってのアルベルトやジュリアのあたたかい眼差し、自分が多少犠牲になっても友達のために行動する姿に心を揺さぶられて、泣けました。



――ほかに気になるキャラクターはいますか?



【suis】ルカたちがポルトロッソで出会う人間の少女ジュリアが好きです。ジュリアは、ルカやアルベルトよりも懐が深くて、勇敢な女の子。街をあげてのイベント、ポルトロッソカップで5回優勝しているいじめっ子に、正々堂々と立ち向かって、レースに勝って彼の時代を終わらせようとする、革命家みたいなところがあるんです。勝つことが、自分の目標でもあり、それが街のみんなのためにもなる。そのために人一倍努力できるジュリアはひとりの人間として憧れを感じました。ジュリアみたいになりたい、と思える女の子だったので、特別好きかもしれないです。



――“ジュリアみたいな女の子に憧れる”、suisさんの素顔が少し見えた気がします(笑)。



【suis】近年、大人になってからディズニープリンセスにハマったんです。問題を乗り越え、勇気をもって立ち上がり、自分の夢を追い求める姿が強くてすてきだなって。ジュリアもそういう女の子だと思いました。



■井上陽水の楽曲には魔力がある



――今回suisさんが歌う日本版エンドソング「少年時代」は井上陽水さんが1990年に発表した名曲ですが、井上陽水さんとは縁がありますね。



【suis】井上陽水さんの楽曲をカバーさせていただくのは、(「Make-up Shadow」「夢の中へ」に続いて)3曲目になります。陽水さんの楽曲の中で「少年時代」は特に好きな楽曲だったので、“ついにカバーさせていただきます!”という喜びと、自分がいかに『あの夏のルカ』の世界観に寄り添った「少年時代」を歌えるか、というプレッシャーがありました。



 ヨルシカn-bunaさんとご縁があったのと同じように、井上陽水さんの楽曲には、「歌いたい!」と思わせる魔力があるような気がします。「少年時代」もそうですが、自分が生まれる前に出来た曲なのに、とても胸に響く。カバーする機会をいただけて幸せでした。さらにそれがディズニー&ピクサー映画の日本版エンドソングなんて。人生で一度あるかないかの貴重な経験をさせていただき、とても光栄に思っています。



――『あの夏のルカ』のエンリコ・カサローザ監督からも絶賛されたそうですね。



【suis】いまだに信じられないことですが、喜んでいただけるものが作れてよかった、とエンドロールを見ながら感激しました。「あの夏のルカ ver.」のアレンジをしてくださったのは、トクマルシューゴさん。トクマルさんのアレンジが入っていない音源で歌った時と、アレンジが加わった伴奏を聴いて歌った時とでは、私の歌声も全く違ったものになりました。それくらい『あの夏のルカ』の世界を見せてくれるアレンジをしてくださったので、私もその世界に入って、ルカたちに寄り添うように歌うことができたと思っています。



――自分の色を持ちながら、サウンドやアレンジにも合わせられるって、suisさんの強みだと思います。



【suis】ありがとうございます(笑)。アレンジと演奏から生まれてくる世界があるので、それにあった歌い方をする、というのは一つ大事なことだと思います。今回は、トクマルさんの“おいしいトマトの味やオレンジの香り”がするようなアレンジのおかげで、レコーディングの時から“ルカのために歌うことができた”という実感はあったのですが、まずカサローザ監督に気に入ってもらえて、ホッとしているところでもあり、映画をご覧になった方々の反響が楽しみです。



■“あの夏”の思い出は?



――“あの夏”の思い出は何かありますか?



【suis】今、パッと思い出したのは、親におつかいを頼まれてお店まで買いに行った時のこと。暑かったなって(笑)。そういう何気ない夏の風景が、そのまま子どもの頃の記憶として残っています。『あの夏のルカ』が今年の夏の思い出になってくれたらいいな、と思います。



――では、これから映画をご覧になる方にメッセージをお願いします。



【suis】ディズニー&ピクサーの作品から感じるのは、今いる自分の世界から一歩踏み出せば、世界はどんどん広がるということ。それを自由にできること。『あの夏のルカ』を見て、自由の先に、まだ見ぬ世界へ飛び込んでいった先に、自分の足で歩いていった先に、思い描いていたことや、想像しえなかったもっと大きな世界があるんだな、と思いました。窮屈だな、と思うことがあったら、もっと自分の心の声に耳を傾けて、自由に、自分の意志で一歩踏み出す勇気を与えてくれる作品だと思います。



――suisさんは自由に挑戦できていますか?



【suis】はい。自分は自由だと思います。



■日本版エンドソング「少年時代(あの夏のルカ ver.)Performed by suis fromヨルシカはデジタル・シングルとして配信中。ダン・ローマー作曲・プロデュースによる『あの夏のルカ オリジナル・サウンドトラック』(日本版/デジタル配信中)にも収録。



■『あの夏のルカ』ストーリー

 互いに恐れ合ってきた<海の世界>と<人間の世界>──。<海の世界>に暮らすシー・モンスターの少年ルカは、海の上から沈んできて海底に溜まった“人間のモノ”に興味津々。見たことがない<人間の世界>に憧れ、いつか自分の目で見てみたいと夢想ばかりしている。そんなある日、<人間の世界>を知る友人のアルベルトと知り合い、共にイタリアの港町ポルトロッソに足を踏み入れる。



 体が乾くと人間の姿になる性質を持つ彼らは、普通の少年として町をあるき出す。けれど少しでも濡れたら元の姿に…。正体がバレることを恐れながらも、目の前に広がる新しい世界にすっかり魅了されたルカは、アルベルとともに、もっともっとこの世界が見たいと、大胆にも冒険の旅を続けるが…。ルカとアルベルトによって禁が破られ、2つの世界が交わり、大事件に発展。そして、<ひと夏の奇跡>を巻き起こす。
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