特撮監督・三池敏夫氏、平成ガメラ三部作で意識したこと 平成ゴジラシリーズに対抗意識も

特撮監督・三池敏夫氏、平成ガメラ三部作で意識したこと 平成ゴジラシリーズに対抗意識も

 特技監督・特撮デザイナーの三池敏夫氏が5日、都内で行われた『妖怪・特撮映画祭』トークイベントの『特撮講座』に参加した。



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 映画祭の上映作品『首都消失』で特撮美術助手、『大魔神カノン』、『ウルトラマンサーガ』で特技監督を務めた。ほかにも、平成ガメラ三部作、『男たちの大和/YAMATO』、『日本沈没』、『のぼうの城』、『シン・ゴジラ』など多数の作品に参加している。



 大映作品として大ヒットした昭和「ガメラ」シリーズについて、「ほのぼのさがいいんですよね。シリアスな東宝に対して、ツッコミどろこがいっぱいある大映の『ガメラ』は、それはそれで楽しかった。みんなで見ると盛り上がりますよね」と笑顔を見せる。自身が平成ガメラ三部作を手掛けるにあたり「すでに平成ゴジラシリーズが大ヒットしている時代。やっぱりゴジラに負けないようなクオリティで、という思いがありました」と振り返る。



 一方で「ガメラはガメラとしてのよさがある」ときっぱり。自身の経験から「東宝の怪獣は怖いけど、大映のガメラは子どもの味方で人類の味方。小さいころは怪獣が怖かったから、大映のガメラはいい印象がある」と口にしていた。



 また、平成ガメラ三部作のころに急激にCG技術が発展した時代でもある。第1作の『ガメラ 大怪獣空中決戦』では「10カットぐらい」だったCGシーンも『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』のころには増えたそう。「絵作りのベースはミニチュアが基本でした」としながらも「空中戦のイリスとガメラの雲海はフルCG。これは綿じゃ敵わないなと思いましたね。これからCGが発展するんだろうなという予感があった」と思い返していた。



 ただ、ミニチュア特撮の妙味も、まだまだ残っているそう。「『ガメラ3』の時に、まだアナログでやれることがあるかなと思ったけど、その後に、なかなかチャンスがなくてですね。もうちょっと研究機関の余裕があれば、まだアナログで面白い絵作りができると思ったところで『巨神兵東京に現わる』が2012年にやれた。10分足らずの短編なんですけど、潤沢な予算と時間をもらった。新方式のアナログの破壊をやって、うまく行きました」と自信を見せる。それだけに「なかなかCGに流れていく時代は食い止めようがなくて…」と悔しい思いもチラリと見せていた。



 『妖怪大戦争 ガーディアンズ』公開を記念し、『妖怪・特撮映画祭』が開催されている。
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