結婚したタイミングで「不倫」をテーマに映画を撮った堀江貴大監督とは?

結婚したタイミングで「不倫」をテーマに映画を撮った堀江貴大監督とは?

 黒木華・柄本佑がダブル主演を務める映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(9月10日公開)の監督・脚本を務めた堀江貴大監督。今年の第74回カンヌ国際映画祭で4つの賞に輝いた『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督と同じ「東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域」出身で、黒沢清監督の教え子。本作が商業長編映画2作目で、今後の活躍が期待されている。



【動画】「ドライフラワー」と「かくれんぼ」の世界をドラマ化



 本作は、『嘘を愛する女』(2018年)や『哀愁しんでれら』(21年)などを生み出した、オリジナル作品の企画コンテスト「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2018」の準グランプリ作品を映画化したもの。



 主人公の漫画家夫婦には、演技派の中でも群を抜いている存在の黒木華、柄本佑。寡黙ながらも、徐々に夫を精神的に追い詰めていく佐和子と自身の不倫を棚に上げ、妻への疑惑を深め慌てふためく夫・俊夫をミステリアスかつコミカルに演じている。日本での劇場公開に先駆け、第20回ニューヨーク・アジアン映画祭(NYAFF)でワールドプレミア上映された。



 堀江監督は、大学院卒業後、文化庁が主催する「短編映画製作等を通じた若手映画作家人材育成」(「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」)のndjc2015に参加し、短編映画『はなくじらちち』(16年)を監督。初の長編映画『いたくても いたくても』(15年)は、「第16回TAMA NEW WAVEコンペティション」でグランプリ、ベスト男優賞、ベスト女優賞を受賞。その後、渋谷ユーロスペース(東京)をはじめ、全国公開された。商業長編デビュー作は「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017」のオープニング作品『ANIMAを撃て!』(17年)。



 ndjc2015の同期には、『きみが世界のはじまり』(20年)や田中みな実の映画初主演作『ずっと独身でいるつもり?』(21年)のふくだももこ監督、仲野太賀の体当たりの演技が話題になった『泣く子はいねぇが』(20年)の佐藤快磨監督が名を連ねており、お互いに切磋琢磨する仲だという。



 今回、脚本の面白さに惚れ込んで出演を決めたという主演の二人は、堀江監督の印象について、「カメラマンのそばにいることが多く、あまり監督然とはしていなかった」と口を揃えて振り返る。また、黒木は「漫画パートと現実パートの佐和子にどれぐらい差をつけたら面白いのかという話をしました。シーンによって声のトーンを変えたりしていたので、ここはどうしますか?と相談することも多かったです」と撮影時について明かし、柄本も「結婚したタイミングで『不倫』をテーマにした映画を撮ろうと思うチャーミングでユニークな方」と同年代の堀江監督の印象を話している。



 なお、堀江監督の最新作として、シンガーソングライター・優里の大ヒットソング「ドライフラワー」と「かくれんぼ」の世界をドラマ化した『ドライフラワー -七月の部屋-』が本日(13日)からHuluで独占配信される。

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