桂文枝、笑福亭仁鶴さん追悼「私自身心の整理もつきません」

桂文枝、笑福亭仁鶴さん追悼「私自身心の整理もつきません」

 落語家の笑福亭仁鶴さんが骨髄異形成症候群のため17日に大阪市内の自宅で死去したと、所属する吉本興業が20日、発表した。84歳。訃報を受け、落語家の桂文枝(78)が追悼のコメントを発表した。



【写真】袴姿でレッドカーペットを歩く笑福亭仁鶴さん



 文枝は「突然の急逝の報に接し大変驚いて、動転致しております」とし、「私が学生の頃から親しくしていただき、吉本興業に入ってからもいろいろとご指導いただきました」と回顧。「テレビ番組もたくさんご一緒させていただきました。映画『男三匹やったるでぇ!』で共演をさせていただき、思い出はつきません。全く突然の悲報で私自身心の整理もつきません」と悲痛な胸の内を明かした。



 「心よりご冥福をお祈りするとともに、ご生前のご厚情に心より感謝致します。どうか、どうか、安らかにお眠りくださいませ」とし、「本当にお世話になりました。ありがとうございました。いまはそれしか言葉が見つかりません」と悼んだ。



 仁鶴さんは大阪市生野区出身。1962年、6代目笑福亭松鶴に弟子入りし、翌年、3代目林家染丸師匠からの紹介で弊社に所属。劇場で高座に上がりながら、テレビ、ラジオ、ドラマ、映画、舞台など多彩な才能を各方面で発揮した。



 深夜ラジオ番組『オーサカ・オールナイト夜明けまでご一緒に』(ラジオ大阪)、『ABCヤングリクエスト』(朝日放送ラジオ)などでは、現代のラジオ番組の原型を作り上げ、ラジオ番組内で「どんなんかな~」「うれしかるかる」などのギャグを連発し、当時の若者から絶大な人気を得た。



 1967年4月には、吉本新喜劇女優で「たかこ姫」の愛称で親しまれた永隆子さんと結婚。その後は、1969年スタートの『ヤングおー!おー!』(毎日放送)では初代司会者に抜てきされるなど、その人気ぶりから「視聴率を5%上げる男」と評された。同年、ラジオ番組の企画で自ら作詞を手掛け、ビル掃除で働き懸命に子どもを育てる母親にエールを送る楽曲「おばちゃんのブルース」は大ヒットした。



 1985年に始まり、「四角い仁鶴がまぁーるくおさめまっせ~」のセリフで有名な法律バラエティ番組『バラエティー生活笑百科』(NHK大阪)では、30年以上司会を務め、長きにわたり、お茶の間に親しまれた。70歳を超えてからも精力的に落語の独演会を開催し、晩年になんばグランド花月で披露した「不動坊」は後輩たちが継承する上方落語の代表作となっている。
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