“プリンス・オブ・ハリウッド”ティモシー・シャラメ、ベネチア映画祭に降臨

“プリンス・オブ・ハリウッド”ティモシー・シャラメ、ベネチア映画祭に降臨

 ベルリン、カンヌと並ぶ世界三大国際映画祭のひとつ「第78回ヴェネチア映画祭」で現地イタリア時間で3日、ティモシー・シャラメが主演する映画『DUNE/デューン 砂の惑星』の記者会見とワールドプレミアとなる公式上映が実施され、その現地レポートと写真が到着した。“プリンス・オブ・ハリウッド”ティモシーの来場に、ベネチアは大いに盛り上がったようだ。



【写真】ゼンデイヤの“砂漠”色のドレスもすてき ティモシーと2ショット



 映画業界だけでなく、Z世代のスタイルアイコンとしてファッション業界からも注目されるティモシーは、今回、いつもスタイリストをつけず、自らスタイリングしたというそのファッションにも注目が集まった。飛ぶ鳥を落とす勢いでスターダムにのし上がる彼が、『DUNE/デューン 砂の惑星』はもとより、新時代も背負うかの如くレッドカーペットを闊歩する姿は、伝説の幕開けを予感させるほどの神々しさだったよう。巻き起こるティモシーコールにも笑顔で手を振り、ファンからの写真撮影にも応じるなど、その“神対応”っぷりも健在だった。



 ほかにも、ゼンデイヤ、オスカー・アイザック、レベッカ・ファーガソン、ジョシュ・ブローリン、ハビエル・バルデム、チャン・チェン、シャロン・ダンカン=ブルースター、ステラン・スカルスガルド、デイヴ・バウティスタら、キャストとドゥニ・ヴィルヌーヴ監督やハンス・ジマー(音楽)らスタッフが華やかな衣装をまとい、勢ぞろい。超豪華メンバーの集結にファンからの熱い声援が飛び交った。



 本作は、『スター・ウォーズ』、『風の谷のナウシカ』、『アバター』など、数多くの作品に影響を与えたと言われる伝説のSF小説「デューン/砂の惑星」の完全映像化に、『メッセージ』『ブレードランナー2049』で“異次元の天才”と称されたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が挑んだもの。主人公の“未来が視える”能力を持つ青年、ポール・アトレイデスを、監督が「彼以外考えられなかった」という『君の名前で僕を呼んで』のティモシーが演じる。



 ベネチアでついにそのベールを脱いだ本作の上映後には、7分にもわたるスタンディングオベーションが巻き起こり、「映画館でしか味わうことの出来ない“映画の力“を再提示した作品だ」、「『2001年宇宙の旅』を初めて観た時の感覚」、

「まったく新しい時代を立ち上げ、私たちを砂の惑星“デューン“とその先に連れていってくれる」など、数々の絶賛のレビューが上がっている。



 『ノマドランド』でアカデミー賞を席巻したことも記憶に新しい、クロエ・ジャオ監督も本作について「ドゥニのようなフィルムメーカーが自分のビジョンをつなぎ合わせて、とても素晴らしく、とても映画的な何かを組み合わせることができるということに、私自身希望がもらえます。この映画体験にただただ圧倒されました」と、コメント。アカデミー賞受賞監督をも唸らせた。



■ティモシーの“奔放な”ヘアスタイルにも演技指導



 同日に行われた記者会見には、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、オスカー・アイザック、レベッカ・ファーガソン、ジョシュ・ブローリン、ハビエル・バルデムが登場。世界中の記者からの質問に答えた。



 本作への出演を「人生最高の栄誉」と語ったティモシー・シャラメ。「ある意味、僕は導かれていかなければならなかった。これまで自分が経験したことのなかった規模のプロジェクトだったものの、4〜5ヶ月の撮影期間を通してどこかの段階で、ここにいる人たち、アーティストたちすべてに、精神的に寄りかかることができたのは幸運だった。全員がこれまで僕が素晴らしいと思った作品に出演していた俳優たちだ」と、彼の演じたポール・アトレイデス同様、撮影でも周りの人々に導かれながら乗り切ったことを明かした。



 ポールの夢にたびたび現れる謎の美女チャニを演じたゼンデイヤも「ドゥニ監督とお仕事することについては、彼は類稀なフィルムメーカーで、ずっと尊敬していた監督だった。デューンという豪華なパズルの一つのピースであることが最高に光栄だわ。とても謙虚な気持ちになったし、特別な時間だった」と撮影を振り返った。



 「本作における最大のチャレンジは?」と質問を投げかけられたヴィルヌーヴ監督は「何よりも大変だったのは、 ティモシーの髪に対処し、それを極めることだった。あれは生き物だ。私はティモシーだけでなく、ティモシーのヘアスタイルの演技指導もしなければならなかった」とジョークで返すと、思わずティモシーも照れ笑い。



 本題に戻ると、「もちろん今は誰にとっても非常に困難な時期で、安全第一というのは誰もが同意することだが、もし観客が問題ないと思ってくれて、安全な環境があるのなら、本作をぜひビッグスクリーンで観てほしい。IMAXを思い描き、念頭に置いて設計、制作、撮影されているからだ。サウンドデザインにしてもそうだ」と訴えた。



 本作は、IMAX社全面バックアップのもと、クリエイターが意図したクオリティの映像&音響が劇場で変換(=劣化)することなく再現可能にし、ラージフォーマットIMAXを超える“究極の映画体験”が可能な「Filmed For IMAX」に認定された世界初の作品という肩書きもある。



 ヴィルヌーヴ監督は「ビッグスクリーンで観てもらうというのはフィジカルな体験なんだ。本作を最大限没入感のある作品として設計するよう努めた。ビッグスクリーンというのは、私にとって(映画の)言語の一部なんだ」と、本作に込めた思いを語った。その自信に満ちた様子に会場からは拍手が巻き起こっていた。
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