三菱重工エンジニアリング、国外の都市軌道交通の運行事業に初参画

三菱重工エンジニアリング、国外の都市軌道交通の運行事業に初参画


三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング(MHIENG)は、フランス国有鉄道(SNCF)グループのケオリス社(KEOLIS SA)および三菱商事と共同設立した「Keolis MHI Rail Management and Operation LLC」(Keolis-MHI)を通じ、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国における全自動無人運転鉄道システム「ドバイメトロ」の運行・保守および路面電車「ドバイトラム」の運行サービスを開始した。

全自動無人運転鉄道システムとは、レール上を車両が完全自動走行する鉄輪方式を採用した新交通システムで、走行区間が長く、輸送人員が多い地域での移動用として多く利用されているもの。「ドバイメトロ」は2路線・計90kmの都市鉄道で、ドバイ国際空港やドバイ国際博覧会会場などの主要地域を結ぶ。「ドバイトラム」は、高層ビルが立ち並び開発が著しいマリーナ地区の計10.6kmを走る路面電車だ。

三菱重工エンジニアリングが初参画


同件は、MHIENG、ケオリス社、三菱商事の3社によるコンソーシアムが、ドバイ首長国道路交通局(RTA)から2009年開業の「ドバイメトロ」および2014年開業の「ドバイトラム」の運行に関する事業権を取得したもので、ドバイ首長国道路交通局(RTA)との契約期間は最長15年(9年プラスオプション最長6年)。

また、同件はMHIENGが日本国外の都市軌道交通の運行事業に初参画したプロジェクト。Keolis-MHIは、「ドバイメトロ」のメンテナンスを担い、安全かつ円滑な輸送システムの構築に貢献する。さらに、同線は2021年10月1日(金)からドバイで開催されるEXPO 2020 Dubaiにおける重要な交通手段となる。

利便性向上や渋滞解決策を目指す


これまでMHIENGは、「ドバイメトロ」本線のEPC(設計・調達・建設)、カタールやフィリピンにおける都市軌道交通の車両・システム保守サービス、米国やシンガポールをはじめとした世界各国における国際空港内のコンコースを結ぶ全自動無人運転車両システム(APM:Automated People Mover)を手掛けた実績があり、交通システムに関する質の高い運行・保守サービスを提供してきた。UAEにおいては、ドバイ国際空港内APMの運行・保守サービスを2018年から提供している。

MHIENGは、同国の交通インフラプロジェクトへの積極的な参画を通じ、地域の経済発展と利便性向上への貢献や、渋滞などといった地域課題への対応および解決策の提供を目指す。

また、デジタル化・AI化技術による多様な製品や技術のシステム化を行うことにより、交通分野での新事業領域として付加価値の高い運行・保守サービスを提供し、事業権参入を含めたアフターサービス事業のさらなる展開を図っていくという。
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