ディズニープラスで配信開始『ホークアイ』、目指したのはマーベル版『ダイ・ハード』!?

ディズニープラスで配信開始『ホークアイ』、目指したのはマーベル版『ダイ・ハード』!?

 ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で、24日午後5時から第1話・第2話が配信開始となった、マーベル・スタジオのドラマシリーズ『ホークアイ』(全6話)。スーパーパワーこそ持たないが、神級の弓技を武器に数々の戦いに挑んできたアベンジャーズ創設メンバーのひとり、ホークアイことクリント・バートン(演:ジェレミー・レナー)を主人公に、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)後の新たな物語が描かれる。



【動画】マーベル新作『ホークアイ』予告映像



 クリスマスを家族と過ごすため、ニューヨークにやってきたホークアイ。ところが、自身の過去に関わるトラブルに巻き込まれ、再びヒーローとして戦わざるをえなくなってしまう。「クリスマスまでに帰る」。家族と交わした約束は守れるのか!? クリスマスまであと6日。ホリデー・サバイバル・アクションの幕が上がる。



 このドラマの概要や予告編でクリスマスのニューヨークを舞台に次々とトラブルに巻き込まれていくホークアイの姿を観て、映画『ダイ・ハード』(1988年)を思い浮かべた人も多いのではないだろうか。



 実はマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは「『ダイ・ハード』と比較していただけるのは、うれしい」と、ORICON NEWSが参加したオンラインインタビューで明言しており、織り込み済み。ファイギは「マーベルのドラマシリーズとしてホリデーシーズンに配信される企画を考えた時に、すばらしいアクション映画であり、最高のクリスマス映画である『ダイ・ハード』の目指したいと思ったし、参考にしました」と答えた。



 『ダイ・ハード』は、ニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンが、クリスマス休暇を別居中の妻子と過ごすためにロサンゼルスにやってくる。妻の勤務先を訪ねたところ、その高層ハイテクビルをテログループに占拠され、外部との連絡がままならぬ中、単身テロリストに挑むハメになる、というストーリー。



 ジョン・マクレーンがはまり役となった主演のブルース・ウィリスは大ブレークし、映画もヒットしてシリーズ化。2013年『ダイ・ハード/ラスト・デイ』までの25年間に5作が公開された。毎回さまざまな事件に巻き込まれるジョン・マクレーンは“世界一ついてない男”、散々な目に合いながらも“なかなか死なない男”として愛されている。ブルース・ウィリスは、ソフトバンクのCMで“ドラえもん”役に起用されるなど、日本でも人気の高いハリウッド俳優だ。



 一方、『ホークアイ』で主演を務めるジェレミー・レナーもアカデミー賞にノミネートされる名優の一人。2002年の映画『ジェフリー・ダーマー』でタイトルロールを演じて話題となると、さまざまな作品に出演。07年には『ジェシー・ジェームズの暗殺』でブラッド・ピットと共演、08年にはキャスリン・ビグロー監督作品『ハート・ロッカー』で主人公のウィリアム・ジェームズ軍曹を演じ、『ハート・ロッカー』はアカデミー賞作品賞を受賞、自身も主演男優賞にノミネートされた。



 10年にはベン・アフレック監督の『ザ・タウン』でアカデミー賞助演男優賞にノミネート。11年の『マイティ・ソー』にホークアイとして初登場し、翌年の『アベンジャーズ』以降の活躍は言うに及ばず。『ミッション:インポッシブル』シリーズで、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントのチームメンバー、ウィリアム・ブラント役でも知られている。



■『ホークアイ』は強大な敵に2人で立ち向かう



 『ダイ・ハード』では、主人公が一人でテロリストに立ち向かうが、『ホークアイ』には“相棒”となる新キャラクターが登場する。それが、幼い頃からホークアイに憧れてヒーローを目指し、弓の達人となった22歳のケイト・ビショップだ。演じるのは、コーエン兄弟監督の『トゥルー・グリット』(10年)で14歳にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、映画『バンブルビー』(18年)などで主演を務めたヘイリー・スタインフェルド。



 ホークアイはある事件をきっかけにケイトと出会い、半ば巻き込まれるような形で事件の渦中にある彼女に協力し、やがて強大な敵に2人で立ち向かっていくことになる。



 ちなみに、『ダイ・ハード』では、妻の勤務先として日系商社「ナカトミ・プラザ」が登場する。テロリストの目的は、日本商社のあくどい商法に制裁を加えるというものだった。日本がバブル景気に沸いていた時代を映し出した作品でもある。



 そして、ホークアイも“日本”に縁がある。『エンドゲーム』でホークアイは、愛する家族をサノスによって消滅させられ、悲しみと怒りから悪党を抹殺する“ローニン”となり、日本の街で真田広之演じるヤクザと剣を交えたこともあった。『ホークアイ』では、この”ローニン”時代にかかわるトラブルがきっかけとなり事件に巻き込まれていく。



 ホークアイは、親友ブラック・ウィドウ=ナターシャ・ロマノフの説得で“アベンジャーズ”に復帰し、サノスとの壮絶な戦いの末、人類を救ったものの、ブラック・ウィドウをはじめ大切な仲間を失ってしまう。そして、『ホークアイ』には、ブラック・ウィドウの“妹”エレーナ・ベロワの登場が明らかになっている。



 ケヴィン・ファイギは「闇の世界の暗殺者として暗黒の時をすごした彼が、いかにしてヒーローとしての一面や、家庭的な一面、クリント・バートンとしての自分を維持していたのかを見ることになります。そうして闇に落ちながらも、成長し続けていることも彼の魅力なんです」と、『ホークアイ』の見どころを語っていた。



 『ダイ・ハード』と比較して見たり、ホークアイの戦いの歴史(『マイティ・ソー』→『アベンジャーズ』→『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』→『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』→『アベンジャーズ/エンドゲーム』)を振り返ったり、ブラック・ウィドウの“妹”エレーナが初登場した映画『ブラック・ウィドウ』(21年)もチェックしておけば、『ホークアイ』を多面的かつ重層的に楽しめるのは間違いない。

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