関智一&木村昴、15年続く師弟が挑む『テニプリ』新作 中高生に見えないキャラの役作り「難しい」

関智一&木村昴、15年続く師弟が挑む『テニプリ』新作 中高生に見えないキャラの役作り「難しい」

 アニメ『テニスの王子様』10年ぶりのTVシリーズ『新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP』(アンダーセブンティーンワールドカップ)が、7月よりテレビ東京系にて放送がスタートする。原作漫画『新テニスの王子様』のU-17W杯を描き、新キャラクターでオーストラリア代表のJ・J・ドルギアス役を木村昴、ギリシャ代表7人全員を関智一が担当。同じ所属事務所で15年以上の付き合いがある2人に、そろって『テニプリ』に出演できる喜びや苦労などを聞いてみた。



【画像】中高生に見えない…関智一が演じる『テニプリ』ギリシャ代表のキャラたち



■スポーツに苦い思い出 大会で結果残すも声優の命“のど”に大ダメージ



――『テニスの王子様』はテニスに懸ける少年たちの青春を描いたストーリーですが、2人はテニスやスポーツに対して思い出はありますか?



【関】 僕は小学4年生から中学3年生くらいまで、町のクラブで硬式テニスをやっていました。同じマンションに住んでいる仲の良い友達が通っていて、彼と一緒にいたいという理由で通っていました。でも、体育会系要素が強いクラブで、コーチの強いサーブを受けたり、ボールがのどに当たることもあったので、苦い思い出だらけです(笑)



【木村】 「一緒にいたい」ってなんか、キュンッ!として良いですね!(笑)僕は音楽一家でして中学時代も吹奏楽部でしたが、その時は体格が良かったこともあり、陸上部の先生から「砲丸投げをやらないか?」と誘われました。吹奏楽の活動が休みの水曜日だけ陸上部の練習に参加して、都大会で2位に入賞しましたね! 高校はダンス部に入部しようとしたら女子部員しかいないということで断念し、隣の部室にあった剣道部に入部しました。ただ、試合中は大声を出したり、のどへの突きを受けたりして、のどを潰してしまいました。そのころはすでに声優活動をしていたので、「のどに悪い」ということで辞めてしまいました。2人ともスポーツに対しては苦い思い出しかないようです(笑)



――スポーツに苦い思い出がある中ですが、『テニスの王子様』という人気作品へ出演が決まった時の心境はどうでしたか?



【木村】 名立たる先輩方が出演していて、人気がずっと続いている作品だと知っていたので、「アニメ『テニスの王子様』に出演できるまでに声優として成長した」という喜びは感じました。



【関】 親交の深い手塚国光役の置鮎龍太郎さんなどから『テニプリ』のお話を聞くことがあったので、声優業界でも『テニプリ』は注目されていました。ただ、『テニプリ』の放送がスタートした2000年代前半のころは、僕は『ジャンプ』作品に関わることが少なくて。他の雑誌に連載されている作品の出演が多く、ジャンプさんから敬遠されていたのかなと思ってました(笑)それくらい縁がなかったので、今回出演することになって驚きました。『テニプリ』ですが、実は過去に5回ぐらいオーディションを受けているのですが、ご縁がなかったんです。ようやく置鮎さんと『テニプリ』の話ができるのでうれしいです!



■中高生に見えない『テニプリ』キャラ 役作りに苦戦で1人7役の関智一「ヘラクレス、ヤバい」



――中学生・高校生には見えないキャラクターが数多く登場する『テニプリ』ですが、役作りの難しさはありましたか?「見た目はおじさんだけど、10代の少年だから若い声を出さなくてはいけない」など、芝居のさじ加減が難しいように思います。



【関】 そのようなことを意識したら、『テニプリ』は演じられません! なぜなら僕は7役をやるわけですから、『テニプリ』は中学生・高校生の設定を意識するアニメではありません!(笑)ですが、ギリシャ代表は長老顔のヘラクレス以外はみんな美形で、声での差別化は悩みましたね。太っているとか身長差があるとか、特徴があれば差を出しやすいのですが、今回ばかりは、声優人生20年以上の僕ですが、難しいお仕事でした。



【木村】 ドルギアスは俺様キャラなので傲慢さを出していこうと思いました。俺様キャラの中でも、根っからの嫌な奴、実は良い奴など、さまざまな性格があると思うのですが、第一印象は“嫌われ者”“オラオラ系”という感じがしました。そんな彼がどのようにチームメイトと馴染んで戦っていくのが、心境の変化が楽しみです。諏訪部順一さんが演じる跡部と絡むことが多いのですが、彼も俺様キャラなので、どのような対決をするのか…ワクワクしています。



――自身の役に向き合い続けて理解しつつある今ですが、逆にお互いのキャラクターの印象はどう思っているのでしょうか? こちらのキャラクター設定画を見た印象をお聞かせください。まずは、ドルギアスから。



【関】 あ~、床屋で失敗しちゃった髪型ですね、『お客さん、すみません!』と言われてそう(適当)。モヒカンですがサムライのチョンマゲにも見えますよね。



【木村】 関さん、もう少し、ちゃんと見てくださいよ!(笑)



――関さんが演じるギリシャ代表は7キャラいるので大変ですが、第一印象はどうでしたか?



【関】 もう、おふざけしかないですよ!(笑)長老顔のヘラクレスとか、ヤバいよね。



【木村】 師匠、そんなことありません!…でも、ゼウス(キャプテン)以外の6キャラを演じてくれる声優さんはいなかったのかな?と思いました(笑)ただ、ギリシャ代表7キャラの演じ分けは、今の声優業界で関さんにしかできないことだと思います。



【関】 『テニプリ』のオーディションに落ち続けていたので、「ここで一気に関わらせてあげよう」という制作側の意図を感じます(ニヤリ)長老顔のヘラクレスの役作りはスムーズだったのですが、ヘルメス、アポロン、オリオンとかはイケメンですが、イケメンぞろいの中でのキャラ立ちの差別化は難しかったです。なので台本に僕がイメージする声優さんの名前を書きました。「アポロンは●●君ぽくやろう」とか。『テニプリ』はファンが多いので、役作りで遊びすぎると「キャラを玩具にするな!」と言われるかもと思って、“カッコよさ”を重視して考えました。



【木村】 関さんの芝居の良さである“遊び心”が封じられた上で無茶ぶりされている感覚ですね(笑)



――爆笑トークありがとうございました! お二人の掛け合い・関係性も『テニプリ』のように長い月日を重ねてできたものだと思います。最初の出会いはから今に至るまで関係性に変化はありましたか。木村さんは関さんのことを「師匠」と呼ぶなど、師弟関係がありますが。



【関】 いい意味で昔と全く変わっていないですね~。ただ、体格がデカくなったので、『テニプリ』に登場するキャラクターに体型が近づいているなと思います。今の声優界で一番、キャラを再現できるのではないでしょうか?(ニヤニヤ)



【木村】 もう、めちゃくちゃ(笑) 僕は関さんへの憧れは変わっていないのですが、学生時代に関さんから教わったこと、見て学んだことが、ここ数年で生かせているなと実感しています。おこがましいですが、関さんに対してちょっとずつ恩返しをしているような感覚で、声優業を楽しくやれています。



【関】 実は彼のことを「弟子」だと思ったことはなくて、そういう目線で見たこともないんです。出会ったころから友人であり、声優仲間の一人です。ただ、僕のことを「師」として慕ってくれるのは、すなおにうれしいですね。



【木村】 先日は別の作品で親子を演じる機会がありました。別のところで絡んだりする機会が増え、関さんには『見せていない自分を見せてやる!』という気持ちと合わせて緊張感が少しあったりします。関さんは永遠に憧れる存在なのです。



■『新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP』(アンダーセブンティーンワールドカップ)あらすじ

U-17(アンダーセブンティーン)日本代表合宿に参加した越前リョーマだったが、合宿の規範を破ったとされ退去を命じられてしまう。

合宿所を後にしたリョーマは兄である越前リョーガの誘いでアメリカ代表として、「U-17 WORLD CUP」に参戦することを決める。

プロとなるためドイツに渡った手塚と、アメリカ代表となったリョーマが日本代表の敵となる中、「U-17 WORLD CUP」が開幕する───。
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