高橋健介、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』熱烈レビュー

高橋健介、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』熱烈レビュー

 『ウルトラマンX』の主人公・大空大地役や、ミュージカル『刀剣乱舞』の蜂須賀虎徹役、映画化もされた『テレビ演劇 サクセス荘』203号室・ミスター役などで活躍中の俳優・高橋健介さんは、「ハリー・ポッター魔法ワールド」シリーズの大ファンの一人。ORICON NEWSの動画インタビュー企画【かけがえのない1本】でも『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』について熱く語ってくれた高橋さんが、待望の新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を鑑賞。感想を聞いた。



【動画】「必要の部屋」にやって来たニュートたち(本編映像)



■魔法のビジュアルがますます進化



 とても面白かったです! 「ファンタビ」の1作目『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016年)の時に、「今度の魔法はもっとすごい」と謳(うた)っていたことが記憶に残っているのですが、シリーズを重ねるごとにすごい魔法を見たな、魔法動物を見たな、という気分になります。魔法のビジュアルがますます進化していました。だからより“怖いところがちゃんと怖かった”。より大人向けになっていると感じました。



 一方で魔法動物が起こすドタバタ騒動もあってお子さんが見ても楽しめる。ボウトラックルのピケット、ニフラーのテディ、今回新たに登場した魔法動物も、幻想的なんだけど、生物としての存在感もあって印象に残りました。この表現が合っているかわかりませんが、「ジュラシック・パーク」「ジュラシック・ワールド」シリーズや『E.T.』など、名作映画の要素も入っている感じがしました。



 「ファンタビ」では、主人公の魔法動物学者ニュート(エディ・レッドメイン)と仲間たちが1作目ではニューヨーク、2作目『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18年)ではパリで、グリンデルバルドと対峙してきましたが、今回はドイツのベルリンとブータンが舞台になっていて、世界を駆けめぐる面白さがありますよね。



 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の舞台となったニューヨークのある米国では魔法族とマグルの結婚は禁止されていましたが、そういったルールも国によって異なるようで、「魔法ワールド」なんですけど、僕ら人間の感情に根ざした普遍的なものがちりばめられている。「いいなぁ」と思えるポイントが人それぞれあるんじゃないかな、と思いました。友情、兄弟・家族愛、種族を超えた恋愛…、僕にも姉と兄がいるので、ニュートと兄テセウスのやりとりは「わかるなぁ」と思いました。



■「ダンブルドアの秘密」について



 今回、「ダンブルドアの秘密」というタイトルでしたし、どんな“秘密”が描かれるのかすごく楽しみにしていました。「ハリー・ポッター」シリーズでもダンブルドアは強力な魔法使いで、弱みを見せたことがない。僕が記憶している限りにでは『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(09年)で呪いの影響を受けてちょっと弱ってしまったことがあったくらいで、基本的に全部先を読んでる感じ。一方で、謎の多い存在でもありました。



 前作『黒い魔法使いの誕生』のラストで、グリンデルバルドが、クリーデンスはダンブルドアの弟だと告げて、どういうことだ?と思いましたけど、不死鳥が現れるということはダンブルドア家の一員であることは間違いない。「ハリー・ポッター」シリーズにも登場した弟のアバーフォースや亡くなった妹のアリアナら一族について、「そうだったんだぁ」というのもありましたし、さらに謎が深まった感じもあって、奥が深かったですね(笑)。



■「ハリー・ポッター」シリーズとのつながりが濃厚に



 「ハリー・ポッター」シリーズの中でも『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』が一番好きな僕としては、ハリーたちがダンブルドア軍団を結成した元祖は、今作の凸凹チームだったんだ、とつながったところが良かったですね。ニュートが兄テセウスを救出に行く場面は、ハリーたちが洞窟に分霊箱を探しに行くシーンを思い出しました。



 今回、ハリーたちが通うホグワーツ魔法魔術学校や魔法界の人気競技クィディッチ、ホグワーツ村なども出てきますが、「ハリー・ポッター」感を露骨に出さないところが「ファンタスティック・ビースト」シリーズにいいところだと個人的には思っています。



 『ハリー・ポッターと賢者の石』で、「賢者の石」の創造に成功した唯一の人として、名前が出てきただけだったニコラス・フラメルが、前作『黒い魔法使いの誕生』に登場した時は驚きましたし、面白いなと思いました。そのニコラス・フラメルに本を通して助言を与えたユーラリーが、今作でダンブルドアのチームの一員に加わっていて、シリーズを追っていく楽しみがいたるところにあるのがすごいと思います。



 「ハリー・ポッター」シリーズでダンブルドアは魔法省の人たちにいらだつことがよくあったのですが、今作に登場する魔法省の人たちが、「え~ぇ!? そっち?」という感じなんですよ(笑)。「ハリー・ポッター魔法ワールド」の王道展開をちゃんと抑えているところがニクいです。



■これから映画を見る人へ



 「ハリー・ポッター魔法ワールド」ファンが楽しめるのはもちろんのこと、シリーズを観たことがない人にもこの『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は見やすいと思います。前作までを観ていればより深く楽しめますが、それを後回しにしても十分、面白いです。なぜかというと、マグル(非魔法族/人間)のジェイコブがダンブルドアから杖をもらって、ニュートたちと一緒に秘密の作戦に参加するんです。それって、僕らも共に戦えるってことだし、人間にできることなんてなさそうだけど、ジェイコブにも役割が与えられ、それを果たしていることに感動しました。初見の方はジェイコム目線で、ご覧いただくと感情移入しやすいかもしれません。「ハリー・ポッター」が好きな人と一緒に見に行くのもおすすめです。



 シリーズをずっと追いかけている人は、「ファンタスティック・ビースト」は5部作になると発表されているので、あと2本。何がどう今後につながっていくのか、全部が見どころだと思います。グリンデルバルドはいかにして“史上最悪”を極めるのか。ニュートと相思相愛のはずのティナのことも気になります。『ダンブルドアの秘密』は今後を左右する重要な作品であることは間違い無いと思うので、できる限り映画館の大スクリーンで魔法ワールドの世界に浸ってほしいと思います。



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