『仮面ライダーゲンムズ』岩永徹也、檀黎斗は「勝手に動き出す」 役を超えた境地に突入 伝説せりふを再現

『仮面ライダーゲンムズ』岩永徹也、檀黎斗は「勝手に動き出す」 役を超えた境地に突入 伝説せりふを再現

 東映特撮ファンクラブ(TTFC)で『仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス』の配信が4月17日(日)にスタートした。『仮面ライダーエグゼイド』に登場した檀黎斗(演:岩永徹也)の新たな物語で、ラヴリカこと天ヶ崎恋(演:小手伸也)や、天津垓(演:桜木那智)も出演するなど、豪華な内容となっている。そんな作品に主演する岩永徹也にORICON NEWSは動画インタビューを実施。あの伝説的なせりふの裏話などを聞いた。



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■『ゲンムズ』2年連続で新作「昔だと思った時間はない」 『エグゼイド』から5年も



 もともと『仮面ライダーエグゼイド』公式ツイッターが2018年4月1日にツイートしたエイプリルフールネタの『仮面ライダーゲンムズ』。それが昨年4月に東映特撮ファンクラブオリジナル作品『仮面ライダーゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』として現実のものに。本作は、その第2弾で、仮面ライダーゲンムは新しい姿の「仮面ライダーゲンム 無双ゲーマー」となることも発表されている。



――『ゲンムズ』第2弾となる『仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス』の制作決定の知らせを受けて

 休んでいる気がしなくて。復活と言われますが短いスパンで、どんどんやっている。撮影から少し時間もあいていますし、檀黎斗を昔だと思った時間はないですね。



――タイトルも意味深です

 前回の『仮面ライダーゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』が、社長対決ということで幻夢コーポレーションとZAIAエンタープライズの戦いでした。今回はサブタイトルで、いろいろ思いますよね。スマートブレインは携帯電話などの家電も扱う会社。その存在が、どう絡んでくるのか、という感じです。



――天津垓/仮面ライダーサウザーも再び登場します

 垓も出てきますね。垓も違うフォームに変身するという策を練ってきて、それを迎え撃つ。社長としての心構えは前回、伝えたつもりですが、一筋縄ではいかない敵ですので今回も戦うことになり、向こうの思惑を超えるようなことを檀黎斗が起こします。



――2016年放送開始の『仮面ライダーエグゼイド』から6年が経過しました

 期間で言われるとわからないですけど、新しいシリーズが5本あるということ。この前撮った気持ちですが時間は確実に経っている。でも、その時で止まっていない黎斗がいる。あの時を基準に懐かしい気持ちになることはないですね。今だと『ゲンムズ』が新しい時間軸としてある感じです。そっちの気持ちになっています。



――昨年行われた『全仮面ライダー大投票』の音楽部門1位は『エグゼイド』の主題歌だった三浦大知さんの「EXCITE」でした

 18話(「暴かれしtruth!」)の時に思っていた気持ちが蘇ってきました。オープニングがない演出もあっていいんだ、と。18話の演出も、そういうことを狙って作ったんじゃないと思うんです。僕が時間を取りすぎて、いろんなことをしてしまって、尺がなくなって、ああいうことになったのかもしれない(笑)。どんどん新しいものを作っている感覚があって、18話から物語も進んで、周りの反響も大きかった。自分たちも好きな「EXCITE」が広まって、『エグゼイド』に関係なく三浦大知さんがテレビで歌うだけでも「宝生永夢ゥ」の画像が出てくる。楽しんでます(笑)。



――仮面ライダーの投票でも、仮面ライダーゲンムは19位でした。『エグゼイド』の仮面ライダーの中では1位という結果でした

 知っている方が多いんだと思います。『仮面ライダーオーズ/OOO』のファンの方も『仮面ライダージオウ』で檀黎斗と一緒に出てきたので興味を持ってくれた。『仮面ライダーエグゼイド』に所属している自覚が、どんどん薄れてきました(笑)。いろんな方たちと出てきて、どこの仮面ライダーなのかわからなくなってきました(笑)。



――確かに『仮面ライダーオーズ/OOO』、『仮面ライダーゴースト』、『仮面ライダービルド』、『仮面ライダージオウ』、『仮面ライダーゼロワン』のキャラクターと関係が出ていますね(笑)。檀黎斗のキャラクターに変化は

 『仮面ライダー』シリーズに憧れて、仮面ライダーになった俳優ではないんです。周りの人との違いは、そこだと思うんです。どうしてもヒーローになりたかった人が多くいる中で、そうではない僕がやる意味は、みんなと違うことをすること。カメラマンさん、スタッフさん、脚本家の方が今まで見たことないキャラクターでワクワクする瞬間があるといいなと思って、毎回、檀黎斗を演じた。それがいい具合に歯車が回って大きくなって進んだという感覚でした。



――18話での演技は今も語り草になっています。振り返ってみて

 仮面ライダーゲンムの正体が黎斗とわかった12月25日の放送(12話「狙われた白銀のXmas!」)で、黎斗にヘイトが集まっている中の撮影でした。そういう反応があるって面白いなと思い始めた時期だったんです。1話から6話までは、撮影するけど放送前。毎日やっている仕事が、どう未来につながるのかわからない毎日でした。放送が始まって、毎日の仕事が形になるとわかって自分の中でも逆算をしてキャラクターを作るようになりました。18話は自分でもテンションが入っていましたし、テストの時は最後に笑い声を入れなかったんです。でも、本番になって急に自分で笑みがこぼれて来ました。それをバッチリ撮っていただいて使われました。ファンの皆さんの声に突き動かされていったような感覚でした。背中を押されるような。



――あのシーンもあり、高笑いは檀黎斗の象徴というイメージが強くなりました

 それまで、あまり笑った印象はないんですが、あの時に笑い声が自然に出てきました。それも汚い笑い方。それ以降に台本に書かれるようになりました。「ヴェハハハハ」と(笑)。急に変わりました(笑)。



■檀黎斗は演じていない? もはやドキュメンタリー「人格が勝手に動き出す」



――ご自身の中で1番、思い出に残るせりふはありますか?

 11話の黒いエグゼイドが黎斗だったということがわかってから言った去り際の「君たち次第」が印象的です。バスケットコートで撮影してて夕日がキレイだったんですよ。西日が差してきたぐらいで。自分は傷だらけで西日に当たる感じが。予告を制作した方が「スゴく楽しかった。名シーンがいっぱいあるので」と言われてうれしかったです。



――これから見始めようとする方に向けて

 前回の『仮面ライダーゲンムズ』は卒業式という思いでした。『仮面ライダーエグゼイド』本編からのお父さんの仮面ライダークロノスに向けての思いが前回で解消した。親元を離れるというか、確執が終わって、新しい一歩を踏み出す作品が今回だと思っています。新たなシーズンの第一歩である始業式を迎えた気分です。黎斗の見た目もやることも変わります。『仮面ライダーエグゼイド』にいた人は、ほとんどいない。エイプリルフールのミスリードのようなラヴリカがいるぐらい(笑)。でも、黎斗としては、いつもの日常で不思議なところで面白いと思います。



――主題歌は檀正宗/仮面ライダークロノス役だった貴水博之さんが歌います

 旅立ちの日を迎えた父親からのメッセージだと思っています。雰囲気がありました。キレイに浄化されるというか。洗練される印象です。



――今もある貴水さんとツイッターでのやり取りも面白いです

 ふざけているなと思っている時に乗っかっています(笑)。でも、絶版ポーズを受け継いでいるので僕もできる。親子のネタで新たにやったら面白いと思います。



――物語は意味深に終わります。檀黎斗を続けていきたい思いは

 終わり方が、いつも次に向かっている途中。きっとカメラが向けられていないだけど次のステージのために準備している期間だなと思っています。



――檀黎斗の物語は、いつまでも続いてほしいと思います

 僕の中では演技をしている感じはないです。自分の中の檀黎斗という人格が勝手に動き出すという感覚。本番中もドキュメンタリー番組を追ってもらっている感じで捉えている。「演技をしよう」じゃなくて、自分の中の黎斗に任せようという感じです。



――いつから、その感覚が

 1回、黎斗が死んでからですね。新檀黎斗になってから、今までとは違う新しい自分でやろうと。1回、死んだ人間だから何をしてもいいと気持ちが軽くなったので、そういう感覚になりました。前半は監督さんたちと一緒に「こういうシーンにしたい」という打ち合わせが、よくあったんです。でも、黎斗が暴走し始めてから、僕にあまり言われなくなりました。どんなことをするか、とりあえず撮ってみようと。僕は、そういうことになっていると知らずに…。そうしたら22話ぐらいで、あるスタッフさんから話し掛けられ「ずっと僕は仮面ライダーの現場を見てきているけど今は絶対に黎斗が物語を動かしているよ」と。初めて話した人でした。「あまり、こういうことはなかった」とも言ってくれました。そこで初めて、そうなっているんだと気づきました。うれしかったですね。役者を始めて、初めての役が檀黎斗。知らないことが多い状態で入って、こうするのが当たり前というのがなかった。それを皆さんが面白く作ってくれました。



――最後にファンに向けてメッセージを

 『仮面ライダーゲンムズ』の新作が発表されました。今回は檀黎斗が新しい姿で登場して、また物語を大きく動かしている存在です。この姿は、過去の檀黎斗の中でも、お気に入りで。よく自分で新しい檀黎斗の姿を画に描いています。それぐらい思い入れがある作品です。たくさんの黎斗に関する作品を撮ってきましたが、こんなに早く見てもらいたいと思ったのは初めてです。今まで黎斗を追ってきた方も飽きさせない工夫がたくさんあります。見たことない黎斗が詰まっているので、ぜひ見ていただけたらと思います。



 そのほか、動画インタビューでは、話題となったせりふを再現しながら解説。「新檀黎斗」、「檀黎斗新」の秘話、「君は最高のモルモットだ」のせりふによって岩永に起きた変化など見逃せない内容となっている。



■あらすじ

 ゲーム病を克服した天津垓はある目的のために、プレジデントプログライズキーを使いヒューマギアに幻夢コーポレーションの社長業をラーニングさせた。予測通りヒューマギアには檀黎斗のバグスターウイルスが感染、檀黎斗が復活する。垓は黎斗に復活させた目的を伝えようとするが、黎斗は全く聞く耳を持たない。垓は目的を達成するため、新しいドライバーを手にする。

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