【インタビュー】NCT・ショウタロウ 多様な楽曲に挑戦しながら「自分の世界観を作っていきたい」

【インタビュー】NCT・ショウタロウ 多様な楽曲に挑戦しながら「自分の世界観を作っていきたい」

 グローバルボーイズグループ・NCTの日本人メンバーとして活躍するSHOTARO(ショウタロウ)が、このほど帰国。久々の日本で休暇やスケジュールをこなした毎日は、とても充実したものであったようだ。「満喫できた」と笑顔を見せる彼に、ダンスとの出合いから、アーティストを目指すようになった経緯や、これからの目標を聞いた。



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■「ステージに立って活躍したい」14歳で受けたオーディションがターニングポイント



 NCTの新メンバーとしてショウタロウがファンに初お披露目されたのは2020年9月。NCTメンバー全員が参加するプロジェクト「NCT 2020」の発表会の席でのことだった。それからほどなくして、NCT Uの「Make A Wish(Birthday Song)」で音楽番組に出演。デビューステージでその存在を視聴者に強く印象付けた。同楽曲は、イントロから首を左右に動かすアイソレーションで前へ進む振付からスタートする。その首の可動域の広さ、流れるような身体の動きは、期待値の高さを上回るものであったことから、“チッケム(特定のメンバーにフォーカスしたダンス映像)”が公開3日で100万再生を突破するなど、大きな反響を呼んだ。余裕すら感じたパフォーマンスだったが「必死だった」と、ショウタロウは振り返る。



「自分が今できるパフォーマンスを行うことに一生懸命で、どんな反響があるか考える余裕はありませんでした。後になって周囲から反響があったことを聞いて、そんなに観てくださる方がいるんだと驚くと同時に、気持ちが引き締まりました。

小さい頃から基礎をしっかり教わってきたこともあり、日々のトレーニングでもしっかりストレッチ運動をして、アイソレーションのトレーニングをするなど、基礎を大事にするように心がけています。そういう積み重ねがパフォーマンスにつながっているのかもしれません。もっといろんな表現を身につけて、皆さんの心に届くパフォーマンスをしたいと思っています」



 00年生まれのショウタロウがダンスと出合ったのは5歳の時。母親に連れられて、ダンススクールに行ったのが始まりだった。



「通い始めた頃、周りはみんな上手い子ばかりで不安に思ったのか、よく泣いて家に帰ってきていたそうです。地元のダンススクールに通っていたので、年齢が同じくらいの子も多かったこともあり、だんだん楽しくなっていって、皆と一緒に練習を頑張っていました。上手くなっているという自覚はなかったのですが、年に1度の発表会では人前で踊るので、自信がついていったのと、センターで踊る機会も増えて、“上手くできているのかな?”って気持ちになっていったことを覚えていますね」



 小学生のうちは、ただダンスを楽しんでいたショウタロウだが、中学生になると次第にステージに立って活躍したいと気持ちが高まっていったという。



「ターニングポイントは14歳の時でした。あるオーディションに受かって、初めてダンサーの仕事をしたんです。その頃、ダンスを習っていた僕の師匠である先輩が、表舞台でダンサーとして活動している姿に憧れたというのもあります。やっているうちに、自分が成長していくのを実感して、もっとステップアップしたい、ダンサーとしてステージに立ちたいと強く思うようになりました。それからというもの、いろんなレッスンを受けましたし、“当たって砕けろ”みたいな気持ちでいくつもオーディションを受けました。不合格だったらすぐに気持ちを切り換えて、目標に近づこうと熱心に動いていましたね」



 いろんな現場に足を運ぶなかで、同世代の活躍にも大いに刺激を受けたという。そういう日々を送る中で、目標も少しずつ変化していった。。



「ダンサーとしてステージに立つことを目標としていましたが、“表舞台に立って輝きたい”という気持ちがだんだん芽生えていって…。高校に入った頃にはアーティストの道を目指すようになりました。これは自分の中で大きな変化でした」



 4年後、ショウタロウは韓国に渡り、その夢を実現することになる。



■「もっと頑張れる」自分の可能性の広がりを実感する日々



「事務所に練習生として入ることが決まった時はびっくりしましたが、夢の実現に近づくので、率直に嬉しかったですね。もちろん家族や友人と離れなければならないのは寂しかったですし、不安や緊張もありました。でも、アーティストになりたいという目標があったので、頑張ろうという気持ちのほうが強かったです。

 韓国に渡ってからは、練習でパフォーマンスを磨きながら、課題であった言語を学ぶ日々でした。初めての海外生活だったので不安はありつつも、とにかく夢中で頑張っていました」



 多国籍グループに途中参加する心細さは当然あっただろうが、アップされた動画からは自然にグループに溶け込んでいった様子が見てとれる。天性の明るさとでも言えばいいだろうか、周囲の空気を和らげる雰囲気をまとった彼は、するりと懐に入り込んでいった印象だ。コミュニケーション能力が高いであろう、自身の性格についてどう捉えているのだろうか。



「周囲からは明るくて、社交的な陽キャラとよく言われます。でも、意外に人見知りのところもあるんですけどね。ただ、会話をするのは好きなので、話し始めればわりと打ち解けるのは早いかもしれません。でも、韓国での生活にそれなりに早く馴染むことができたのは、やはりNCTのメンバーが僕を優しく迎え入れてくれたからだと思います。なかでも、グループの先輩であるユウタ(YUTA)くんの存在は僕にとって大きいですね。なんとなく寂しい時、一緒にゲームをしたり他愛もない話をしたりして過ごすのですが、とても支えられているなと感じます」



 前出の「Make A Wish(Birthday Song)」(20年10月)、「Universe(Let’s Play Ball)」(21年12月)、「coNEXTion(Age of Light)」(22年3月)と、パフォーマンスを披露するたびに、多様な表情を見せ、新たな魅力を発揮してきたショウタロウ。この1年半で自分の世界が広がっていった感動を、次のように話してくれた。



「今まで自分では、重めのヒップホップダンスや、セクシー系のR&Bスタイルのダンスが合っているのかなと思っていましたが、先日、舞踊のようなスタイルのダンスを習って、(自分に)合っているかもしれないと思いました。また、「coNEXTion(Age of Light)」では複数の種類のダンスにトライしたのですが、ディテールが繊細で、かつ感情を込めたエモーショナルなダンスも向いているかも、と意欲が湧いてきました。

 いろんなスタイルやジャンルを積極的に取り込もうとするところがK-POPの強みの1つだと思うんです。だから、僕も今まで知らなかった世界に目を向けられますし、練習しながら自分の可能性を広げてもらっているんだな、と身を以て感じています。いろんな発見も多くて、“うわ、広がっている”“もっと頑張れる”とか、やっている中でいろんな感情が湧き上がってくるんです」



■「自分に厳しく、もっと貪欲に」時折のぞかせるストイックな一面



 映像から受ける印象そのままに、気負いなく自分のダンスについて答えるショウタロウだが、時折ストイックな一面をのぞかせ“ハッ”とさせられる瞬間もあった。



「自分には厳しくありたいというか、もっと貪欲にいろんなものを取り入れて成長したいという気持ちが強いんです。より良いパフォーマンスを届けたいという点にもこだわりがあって、撮影した映像をモニタリングして、自分がイメージする形になっていないときには、もう一度やってもいいですか? って再チャレンジすることもよくあります」



 そういったこだわりは「coNEXTion(Age of Light)」のビハインド映像にも見られる。また、振付の練習からパフォーマンスビデオ撮影までのタイトなスケジュールを見ていると、パフォーマンス力はもとよりスピードも求められる、緊張感ある現場であることも伝わってくる。



「本当にその通りです。「Universe(Let’s Play Ball)」の時は、振付を覚えてからミュージックビデオの撮影まで3日くらいでしたし、「coNEXTion(Age of Light)」の時も撮影を含めて4~5日だったと思います。限られた時間の中で最大限のパフォーマンスをすることが求められるので、常に準備しておく必要があるんです。そういう意味で日々の過ごし方が大事だと思っています」



 コロナ禍でのデビューということもあり、観客を前にパフォーマンスする機会にはなかなか恵まれなかったが、昨年12月に韓国で開催されたK-POP音楽授賞式「MAMA(Mnet ASIAN MUSIC AWARDS)」で、初めてファンを前にして楽曲を披露した。



「デビューからずっと願ってきたのは、早くファンの皆さんの前で直接パフォーマンスしたいということでした。だから、ものすごく緊張しましたが、嬉しかったです。今年は、グローバルな活動を行うNCTメンバーの一員として、ファンの皆さんの近くでパフォーマンスできる機会が増えたらいいですね。また、個人の目標としては、表現力をもっと磨いて、自分の世界観やスタイルを作っていきたいと思っています。いろんな世界観に挑戦できるのがNCTの魅力でもあるので、多様な楽曲に挑戦して成長したいですね」



 今年に入って、日韓のストリートブランドWIND AND SEAとFCMMのコラボレーション企画のメインモデルに起用されたり、YUTAと共に雑誌連載もスタートしたりと、徐々に日本での活動も増えている。今まで以上に身近にその活躍を目にする機会も多くなりそうだ。どんな進化を見せてくれるのか期待は高まるばかりだが、きっとショウタロウなら、その上をいく飛躍を見せてくれるに違いない。



文・カツラギヒロコ



■SHOTARO(ショウタロウ)プロフィール

2000年11月25日生まれ、日本出身。所属グループ:NCT、NCT U。グループではメインダンサー、サブラッパーを担当。20年9月にNCTに加入、その翌月NCT U「Make A Wish(Birthday Song)」でデビュー。22年3月にNCTの新プロジェクト「STATION:NCT LAB」第2弾「coNEXTion(Age of Light)」のパフォーマンスビデオに出演。



■NCT

グループ名は“ネオ・カルチャー・テクノロジー(Neo Culture Technology)”の略。活動グループ、メンバー数の制限がないという新たな概念をもった、次世代グローバルグループ。メンバーは韓国、日本、中国、米、カナダ、タイなど多国籍で構成。16年に楽曲コンセプトごとにメンバー編成の異なるNCT Uのデビューを皮切りに、NCT 127、NCT DREAM、WayV と派生ユニットが誕生。

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