伊集院光&オードリーラジオの共通点 過去→現在を結ぶ“青銅さん”「僕にラジオを教え込んだ人」

伊集院光&オードリーラジオの共通点 過去→現在を結ぶ“青銅さん”「僕にラジオを教え込んだ人」

 23日放送のテレビ朝日系バラエティー『証言者バラエティ アンタウォッチマン!』(毎週月曜 後11:45)では、「新時代!新しいラジオの形が続々誕生 芸人ラジオSP完結編」を実施。番組内では、長きにわたってラジオ番組を行っている伊集院光とオードリーの共通点が浮かび上がった。



【写真】伊集院光「僕にラジオを教え込んだ人」 名物作家の青銅さん



 ニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン(ANN)』(毎週土曜 深1:00)を担当しているオードリーはVTR出演。若林正恭は、こだわりについて向けられると「始まった2009年から、それぞれトークゾーンが設けられていて、そういうものだと思っていたんですよ。でも、1時間20分くらいしゃべっているよね?」とコメント。春日俊彰も「いつも2時40分くらいまでしゃべっている」と笑顔で明かした。



 若林が「それぞれが週1本ずつのトークを持ってくるようにしようって、最初の新人はみんなそうするんだと思っていたんですけど、それがずっと続くのは自分たちのこだわりじゃなくて、騙されたんだよね」とにっこり。春日も「私、芸人さんのラジオを(これまで)聞いてきたんでね、その後くらいにひとりしゃべりをお互いにしていたかな、そんなラジオなかったなって気づきました」と話していた。



 VTRを見終えて、伊集院は「オードリーにフリートークをいっぱい用意させていた人っていうのが、僕が19歳の時にオーディション番組に出たときの審査員長で、僕にラジオを教え込んだ人なんです。藤井青銅さんっていう、有名な人なんですけど」と告白。「ラジオの放送作家っていうと、スタジオで一緒に笑っているイメージなんだけど、番組が始まる前に『きょうは何の話をする?』ってひと通り聞いて、帰っちゃう。その人が、オードリーも頑張っているんだけど、オードリーのラジオの能力を見つけて、あのやり方を…。その基礎の叩き込み方がすごくて、オードリーの才能がすごいから、今弾けているんだと思う」と賛辞を送った。



 この証言を踏まえて、ORICON NEWSが2017年に行った藤井青銅氏へのインタビューを振り返ってみたい。1987年、とあるお笑い番組に審査員として呼ばれた藤井氏は、そこで伊集院と出会った。「伊集院さんが頻繁にその番組に呼ばれるようになって、僕は関係ないんだけど、打ち上げとかにも顔を出して『いくつなの?』とか話していると、ちょうど年齢が一回り下のハタチだったんですよね。当時、僕は原田知世ちゃんと番組をやっていまして、彼女もひと回り下だったから『えー知世ちゃんと同い歳? 知世ちゃんは許すけど、お前は許さん』みたいにシャレでやっていましたね」。翌88年から、毎週深夜3時スタートの『伊集院光ANN』が立ち上がった。



 番組には直接関わりのなかったという藤井氏だが、ぶらりと立ち寄ったニッポン放送で伊集院と出会うことが多く、何気なく話を聞いていた。「夕方で仕事が終わった時にニッポン放送に立ち寄ってみると、深夜3時に番組が始まる伊集院さんがもういるんですよね。それで『きょう、何の話をするの?』って聞いて『こういう話があるんですけど…』っていうことをやっていました。番組の前に誰かに話さないといけないって、嫌だったと思います(笑)。でも、すごいのは毎回2つ3つのエピソードを持っているんですよ。それを聞いて『それはちょっと伝わりづらいかな?』って言うと、すぐに次の話をしていましたね」。



 それから18年後の2005年、藤井氏の発案で30分間のフリートーク・ラジオ番組『フリートーカー・ジャック!』(ラジオ日本)がスタート。数組の若手芸人たちがフリートークを披露する“実験の場”として設けられた同番組で、若林の話術に惹き込まれ、ほどなくして冠番組『オードリー若林はフリートーカー・キング!』が放送された。08年12月の『M-1』で強烈なインパクトを与えたオードリーは準優勝とともに大ブレイク。かねてから若林のトークに注目していた藤井氏は「オードリー売れたから使おうよ。絶対しゃべれるから。トゥースの方はしゃべれないけど」と旧知の仲のスタッフを口説き、翌09年2月に特番『オードリーのオールナイトニッポンR』(ニッポン放送)が決定した。



 「ラジオ日本の時に聞いていたものの中に、確実に面白くて、かつ誰も知らない話がいっぱいありましたし、さらに『M-1』の話もあるはずだから、2時間全部しゃべりでいけるなと思った。それで、オードリーに久しぶりに会って『全部トークでやってね』って伝えたら『えー、藤井さんらしいな』って言いながらもやってくれた。この時のしゃべりは、今振り返ってもめちゃくちゃ面白かったんですね」



 藤井氏の予感は見事に的中し、8ヶ月後の10月からレギュラー放送『オードリーのオールナイトニッポン』が始まった。通常のラジオ番組では、フリートークやコーナーの合間に音楽が流されるが、現在も続く同番組は曲が一切オンエアされない“超ストロングスタイル”で有名。さらに藤井氏は、オードリーの潜在能力を見込んで高いハードルを設定した。「2人のトークが1本、ひとりずつのトークが1本ずつ、これで1時間持たせてくださいとお願いしました」。こうして“超ストロングスタイル”の『ANN』が誕生した。



 まさに、ラジオの過去・現在・未来をつなぐ放送になっていた『アンタウォッチマン!』のラジオ特集は、現在「TVer」で配信されている。
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